『日本人からみた、今の日本のモノづくりへの評価』に関する調査 

2013年02月26日
ファブレスメーカー事業とクリエイティブ事業を手掛けるブラシナは、『日本人からみた、今の日本のモノづくりへの評価』を知るための自主調査を実施。 本調査は、ファブレスメーカー事業におけるマーケティング活動の一環として実施し、全国600名のインターネット調査モニターの方に回答いただきました。

【調査結果サマリー】

“イケてるモノづくり”のポイント第一位は品質・機能性の高さ

デザイン性の高い製品や斬新なアイディアの商品も多く見受けられる昨今だが、“イケてるモノづくり”の条件として最も多く挙げられたのは「品質・機能性に優れている」で全体の75%を獲得した。しかし、少数意見だが日本のモノづくりは“イケてない”と考える全体の11%の中には、逆に「品質ばかりを追い求め、無駄な時間や手間が多すぎる」というような回答も見受けられ、また、“イケてない”という回答をした人のうち60%と過半数を占めたのは男性であった。

急成長するアジア勢、欧米諸国を差し置いて、日本のモノづくりがトップだと考える人は全体の65.5%

あなたの思う「イケてるモノづくり」をする国はどこですか?という問いについては、全年代男女ともに約60%以上が日本を支持。 アメリカ(26.5%)、イタリア/ドイツ(15.7%)、フィンランド(11%)を大きく引き離し一位となった。 “イケてるモノづくり”の条件が「品質・機能性に優れている」がトップの割合であり、「品質・機能性に優れている」ことが良いモノづくりだと考える人との差が10%程度であることと併せて考えると、日本のモノづくりの品質面・機能面において信頼している人が多いという結果が得られた。

「日本のモノづくり」と言えば、『家電・自動車・おもちゃ/ゲーム』と回答。精密部品や漫画・アニメの声もこれらに続いた。

「日本のモノづくり」と聞いて何が思い浮かびますか(複数選択可)?という問いには、厳しい市場情勢とはうらはらに、家電・電化製品(62.8%)、自動車(61.0%)がほぼ同率で1位・2位となり、次いでおもちゃ・ゲーム(35.0%)という結果になった。 その他の意見としては精密部品や漫画・アニメの声も多く、日本の昔ながらの製品、いわゆる伝統工芸品を支持する人も3%程度いた。50代以上の層では時計・靴が15.8%と、同ジャンルでは他の年齢層よりも5-10ポイント高い結果となった。

今年絶対買いたいものがある10代は65.8%。全体の欲しいもの第一位は15.4%で自動車。

今年絶対これを買いたいというものはありますか?という問いに、全体の約50%がYesと回答。 年代別では10代(65.8%)、20代(50.0%)、30代(48.3%)、40代(40.0%)、50代以上(41.7%)という結果となり、若年層の購入意欲が比較的高い傾向となった。 実際に欲しいモノとして挙げられたのは、自動車が15.4%と全体の中で最も多く、10代男女を除く全ての年代/性別の階層でトップ3にランクインした。次いで洗濯機や空気清浄機などの家電(12.2%)、パソコン(11.6%)と続いた。今年が市場浸透期と予想されているタブレット端末は全体でわずか2.8%という結果となった。また、スマートフォン(買い替え含む)も7.5%と洋服や服飾品に次ぐ5位にランクインしたが、10代・20代の女性に限っては「iPhone」を名指しする回答が目立った。

Co-Creation、(消費者との)コラボレーションによるモノづくりは未だ導入期の様相。

今回調査協力いただいたモニターに限っていうと、CAMP FIREなどのクラウドファンディングというサービスを知っていると答えたのは全体の15.6%であった。(実際に利用したことがある方は3.3%) また、「メーカー企業のブランドサイトやfacebookページ等のSNS サイト等を通じて、メーカーの商品づくりに参加したこと、または参加することに興味はありますか?」の問いについては、「参加したことがある」はわずかに1.5%であったものの、今後「参加してみたい」と答えたのは37.2%と同分野への可能性も感じられた。 中でも10代女性の参加意向は48.3%と全体平均を約10ポイント上回る結果となった。

モニター内10代・20代の学生によると、約6割が製造業・メーカー等のモノづくり系企業への就業に意欲。ソニーやトヨタのほか、IT分野におけるモノづくりやロボット、宇宙工学分野といった声もあがった。

「学生の方に質問です。「製造業」や「職人」「モノづくり」への憧れはありますか?もしくは就業したいと思う(思った)ことはありますか?」(※当調査参加モニター内の就業前学生のみ136名を対象に実施)という質問に対し、全体の61.0%が「はい」と回答。所有する携帯電話別にみると、唯一過半数を下回ったのはiphoneユーザーで44.0%。また、「中でもどういった企業・分野で働きたいか?」という問いについては、トヨタや自動車関連、ソニーや東芝という声があった他、IT業界でのコンテンツ/サービスの開発や先端ロボット・宇宙工学分野でのモノづくりを志す声も聞かれた。また、女性の中では、雑貨やアパレルとの回答も見受けられた。


【調査概要】
・調査期間:2013年2月5日~2月8日
・調査対象:マーシュ社 インターネット調査モニター登録者
・回答者:600名 (内訳 10代/20代/30代/40代/50代以上 各100名、男女比5:5)
・調査方法:インターネット調査 調査地域:全国(北海道・東北/中部・東海・北陸/関東/関西/四国・中国/九州・沖縄 各100名、男女比5:5)

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[ブラシナ]
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