薄型テレビ販売動向

2013年09月10日

ジーエフケーマーケティングサービスジャパンは、家電量販店における薄型テレビの販売動向を発表した。全国約4000店の家電量販店の販売実績を集計した。

【概要】
・2013年8月の薄型TVの販売金額は前年比2.6%減にまで回復。
・2013年9月第1週(9月2日～9月8日）の金額前年比は3.6%増とプラスに転じる。

【大画面化、4Kテレビの台頭等により薄型テレビの金額前年比は急速に回復】

　エコポイント制度・アナログ停波による特需後、縮小が続いていた薄型TVの販売は回復に向かいつつある。2013年8月をみると、金額前年比は2.6%減と年初の31.5%減から急速に回復し、また、数量前年比も18.8%減と年初の37.9％減から緩やかに上昇した。

　金額ベースでの大幅回復の背景には、中小型画面TVの価格の下げ止まりと大画面TVの拡大による平均価格の上昇がある。2013年8月の動向をみると、薄型TVの平均価格は前年同期から約10,700円（約20％）上昇し、64,000円となった。

　画面サイズ別数量構成比は、26インチ以下が前年同月の37.2%から28.9%に縮小する一方、50インチ以上は4.6%から10.5%へ拡大した。また、金額構成比では、50インチ以上は18.2％から30.5％へ大幅に拡大した。　この拡大を後押ししたのは新製品が相次いで投入された4KTVであった。4KTVは平均価格がFull HD TV（50インチ以上）に比べ3倍以上高いが、販売を伸ばしており、50インチ以上に占める構成比は8月では数量ベースで6.7%、金額ベースで18.5％となった。

　大画面化、４Kテレビの好調に伴い、薄型TVの販売金額は週次ベースではプラス成長を記録した。9月第1週(9月2日～9月8日）の金額前年比は3.6%増。前年の販売金額を上回ったのはアナログ放送が停波した2011年7月第3週（7月18日～7月24日）（被災3県を除く）以来、約2年1か月振りである。

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[ジーエフケーマーケティングサービスジャパン]