第2回「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」調査 

2014年10月31日
リスクモンスターは、第2回「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」調査結果を発表。

【調査結果】

[1] 第2回「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」アンケート/ランキング結果

「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」アンケートのランキング1位は「ソフトバンク 【孫正義】」(回答率 34.0%)であった。次いで「ジャパネットたかた 【高田明】」、「楽天 【三木谷浩史】」(同 30.6%)が2位となった。以下「トヨタ自動車 【豊田章男】(同 24.0%)、「日産自動車 【カルロス・ゴーン】」(同 23.8%)、「ファーストリテイリング(ユニクロ) 【柳井正】」(同 18.8%)、「アパホテル 【元谷芙美子】」(同 11.6%)と続いた。
業種としては、2位にランクインしたジャパネットたかたの他、小売業が計6社(ファーストリテイリング(ユニクロ)、セブン-イレブン、ニトリ、イオン、マツモトキヨシ)、飲食店2社(日本マクドナルド、ワタミ)、宿泊業2社(アパホテル、星野リゾート)など消費者の生活に近い業種がトップ 20 のうち 10 社を占めた。小売・飲食業以外では、自動車・輸送機器製造業3社(日産自動車、トヨタ自動車、スズキ)の他、その他の製造業やIT関連(ソフトバンク、楽天、キヤノン、サイバーエージェント、ソニー)など、日本を牽引する技術力を有する企業のランクインが見られる。

(n=800/複数回答)
1 ソフトバンク 孫正義 34.0%
2 ジャパネットたかた 髙田明 30.6%
2 楽天 三木谷浩史 30.6%
4 トヨタ自動車 豊田章男 愛知県 自動車製造業 24.0%
5 日産自動車 カルロス・ゴーン 23.8%
6 ファーストリテイリング(ユニクロ) 柳井正 18.8%
7 アパホテル 元谷芙美子 11.6%
8 日本マクドナルド 原田永幸 11.1%
9 セブン-イレブン 鈴木敏文 9.4%
10 星野リゾート 星野佳路 9.3%
11 サントリー 佐治信忠 8.5%
11 ニトリ 似鳥昭雄 8.5%
13 キヤノン 御手洗冨士夫 8.3%
14 ワタミ 桑原豊 7.6%
15 イオン 岡田元也 7.4%
15 エイベックス(Avex) 松浦勝人 7.4%
17 サイバーエージェント 藤田晋 6.1%
18 スズキ(SUZUKI) 鈴木修 6.0%
19 ソニー 平井一夫 5.9%
20 マツモトキヨシ 松本清雄 4.0%

[2] 第2回「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」アンケート/前回比較

第1回「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」アンケートの結果と比較したところ、「ソフトバンク 【孫正義】」が前回に引き続き1位となったほか、「楽天 【三木谷浩史】」(前回3位→今回2位)、「ジャパネットたかた 【高田明】」(前回5位→今回2位)、「ファーストリテイリング(ユニクロ) 【柳井正】」(前回6位→今回6位)、「日産自動車 【カルロス・ゴーン】」(前回7位→今回5位)などが上位を維持した結果となった。
また、「星野リゾート 【星野佳路】」(前回対象外→今回 10 位)、「ニトリ 【似鳥昭雄】」(前回 23位→12 位)、「マツモトキヨシ 【松本清雄】」(前回 26 位→今回 20 位)などが大幅に順位を上げた。
しかし、その一方で、「日本マクドナルド」や「ワタミ」、「ローソン」、「ピーチ・ジョン」といった企業が代表者交代等のイメージによって、順位が低下した結果となった。近時、経営陣に変更が生じた企業においては、前経営陣の印象が強く残っている可能性があり、必ずしも現状を正確に反映した結果とは言い切れない。経営陣の交代に伴って、経営状態が改善される部分もあれば、悪化する部分もあるため、新たな経営体制が敷かれた企業においては、従来の経営体制よりも良いイメージに変えていく腕の見せどころと言えよう。

[3] 第2回「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」アンケート/選択理由

選択した理由を自由回答で尋ねたところ、前回と同様に「メディアへの露出が高い」「ワンマン経営のイメージが強い」「行動が革新的」といった回答が多く見られた。1位のソフトバンク 【孫正義】では、「企業と経営者のイメージがリンクする」「本業以外でもメディアの露出が高い」といった意見が、2位のジャパネットたかた 【高田明】では「CM や番組に社長自ら出演している」といった意見が、3位の楽天 【三木谷浩史】では、「発言力が強い」といった意見が見られるなど、いずれもメディアを通じた存在感の強さがランクインの要因となっていることがうかがわれる。
その点について、Twitter での情報発信力と比較したところ、ランキング上位 20 名におけるTwitter の平均発信回数は 9,552 回であり、平均フォロワー数は 293,744 人と非常に高い水準にあることが判明した。中でも、ランキング1位のソフトバンク 【孫正義】は、フォロワー数が 2,165,765人とずば抜けて多く、その情報発信力が企業における経営者のイメージの強さの一因になっていることがうかがえる。

[4] 第2回「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」アンケート/経営者に必要な能力

「経営者に必要だと思う能力」を聞いたところ、「決断力」を挙げる回答が 52.6%と最も多く、次いで「リーダーシップ」(回答率 52.0%)、「先見力」(同 38.9%)、「マネジメント力」(同 25.4%)、「経営分析力」(同 20.8%)の順となり、上位の4項目については、前回と同じ順位となった。
ランキングの上位 20 名の顔ぶれを見れば、世間にワンマン経営者と思われている人物も少なくない。ワンマン経営者に必要な要素として、独断で決める「決断力」があること、会社を一人で牽引する「リーダーシップ」を有していること、他の意見に惑わされない「先見力」があること、などが挙げられることを考えれば、ランキング上位企業の経営者は、まさに経営に必要な能力を有していることを示しているものといえよう。

2.ランキング上位者の経歴との比較

ランキング上位者の経歴との比較を行ったところ、ランキング上位者を最も多く輩出した都道府県は、長崎県、兵庫県、福井県、長野県(2人)が同数でトップタイであった。
また、同じく出身大学においては、慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学(3人)が同数でトップタイとなった。これらの大学においては、優秀な経営者を輩出しやすい校風を有していると考えられよう。


【調査概要】
・調査名称 : 第2回「経営者のイメージが強いと感じる日本企業」調査
・調査方法 : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・調査期間 : 2014 年9月 27 日(土)~9月 28 日(日)
・調査対象者 : 20~59 歳の有職者男女個人
・有効回収数 : 800 サンプル

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