“ゼロ・ゼロ発泡酒”に関する意識・実態調査 

2015年03月25日
昨年2014年9月にビール大手4社の商品が揃ったことをきっかけに、“ゼロ・ゼロ発泡酒”と呼ばれる、「プリン体0」と「糖質0」という特長を兼ね備えた機能性ビールが一大市場を形成しています。今回、生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研では、この“ゼロ・ゼロ発泡酒”に関する調査を行いました。“ゼロ・ゼロ発泡酒”の飲用経験者を対象に、その飲用理由やその味への感想などについて聞きました。

【調査結果】

◆ 求められる「ビールらしい味わい」、“ゼロ・ゼロ発泡酒”の人気の理由は“機能性”と“美味しさ”の両立

はじめに、「“ゼロ・ゼロ発泡酒”を初めて飲んだ時の感想」を自由回答形式で聞いたところ、一部には「物足りなさ」をあげる人も見られましたが、「意外に美味しく、ビールに近い味わいだと思った。(東京都・男性47歳)」、「言われなければ区別できないかもと思うぐらいに美味しかった。(埼玉県・女性26歳)」というように、ビールらしい味わいを高く評価する声が目立ちました。そして、「思った以上に美味しく、プリン体ゼロで健康にも良いことが嬉しい。(福岡県・男性41歳)」という回答に代表されるように、“健康”と“美味しさ”の両立が求められているようです。
また、本調査では、事前調査において「“ゼロ・ゼロ発泡酒”を1度でも飲んだことがある」と回答した人を調査対象としましたが、「現在も継続して“ゼロ・ゼロ発泡酒”を飲んでいる」という人は43%と、4割を超えます。
そこで、この継続飲用者に、「“ゼロ・ゼロ発泡酒”を選ぶポイント」をたずねたところ、「糖質が0だから」(44%)、「プリン体が0だから」(41%)という、“ゼロ・ゼロ発泡酒”の特長である2つの理由が多くの人に選ばれたのはもちろんですが、それ以上に多くの人が選んだ、最多の理由は「味が良いから」(59%)。やはり、“ゼロ・ゼロ発泡酒”の人気は、健康面での機能性ばかりではなく、味わいにおける高評価によるところも大きいと言えるでしょう。

◆ 各ブランドの特長が明らかに! 人気の味わいのポイントとは!?

いずれも「糖質0」、「プリン体0」と健康面での高い機能性を誇る“ゼロ・ゼロ発泡酒”ですが、その味わいについては、どのような評価を受けているのでしょうか。ビール大手4社の“ゼロ・ゼロ発泡酒”、「淡麗プラチナダブル」、「極ZERO」、「スーパーゼロ」、「おいしいZERO」の4商品について、それぞれの飲用経験者を対象に、「その商品を飲んだ時の感想」を複数選択形式で答えてもらいました。
その結果、4商品ともに、最も多かった回答は「ビールに近い味がする」でした。“ゼロ・ゼロ発泡酒”の味わいにおいて、「ビールらしさ」というのは非常に重要なポイントのようです。そして、「ビールに近い味がする」という回答が最も多かったのは、「淡麗プラチナダブル」(42%)。売上シェア1位を誇る同商品の人気の一因は、こうした味わいにあるのかもしれません。
その他の商品についても見てみると、まず、「スーパーゼロ」については、「爽快感がある」(35%)、「飲みやすい」(32%)という感想において、他の商品より際立って多い回答率を示したのが特長でしょう。そのスッキリした飲み口を評価する人が多いようです。一方、「極ZERO」と「おいしいZERO」については、いずれも29%が選んだ「喉ごしが良い」という感想が、相対的に多く見られました。また、「おいしいZERO」については、そのパッケージデザインからも想起されるように、「泡立ちが良い」(14%)という回答がその他の商品を大きく上回りました。
機能性とともに“ゼロ・ゼロ発泡酒”に求められる味わいですが、各商品それぞれに異なる特長を備えていることが明らかになりました。こうした味わいの違いが、それぞれの商品の人気を左右していると言えるでしょう。


【調査概要】
調査名:“ゼロ・ゼロ発泡酒”に関する意識・実態調査
調査対象:20歳以上の男女 500名
(※ 事前調査にて、「“ゼロ・ゼロ発泡酒”を飲んだことがある」と回答した人)
調査期間:2015年3月17日(火)~2015年3月20日(金)
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[トレンド総研]
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