リストバンド型活動量計「Actiband™」利用者の生活習慣に関する調査 

2015年06月15日
東芝は、昨年8月から販売を開始しているリストバンド型活動量計「Actiband™」について、利用者の「活動量・睡眠・食事」などの身体活動のデータを総合的に解析し、生活習慣に関する調査結果を公開。

今回の調査では、睡眠に入ったことを自動検知し睡眠時間を判定および体動の多さを検出する「睡眠判定」機能と年齢、性別、身長、体重に基づく基礎代謝量と一日の活動量から一日の消費カロリーを換算する「消費カロリー計算」機能の判定データに基づき、ActibandTM利用者の曜日別、年齢別に生活習慣(歩数、消費カロリーと睡眠)を集計しました。
その結果、土日と休日は睡眠時間が長く、遅寝遅起き傾向があり、土日や休日の活動量は平日と比べて少ないという結果を示しました。また、就寝時刻が早い利用者は歩数が多い傾向もみられました。利用者の年代別で分析した結果、睡眠時間は60代が最長で、歩数は50代が一番多いという有意差がみられました。

【調査結果概要】

■土日と休日は、平日に比べて活動量が減少

利用者の曜日別の消費カロリーを分析した結果、平日の全国の消費カロリー中央値(*注1)は約2500kcal、土日の消費カロリーは約2400kcalになることが分かりました。土日や休日の活動量は平日と比べて少なく、有意差があることが分かりました。

注1:中央値とは、データを順に並べたとき中央に位置する値です。

■土日と休日は、睡眠時間が長く、遅起き傾向

利用者の曜日別の睡眠状況を分析した結果、平日(月曜から金曜まで)の睡眠時間中央値は約7時間6分、土日/休日の睡眠時間中央値は約8時間5分でした。就寝時刻は、日曜日の夜は早く、金曜日の夜は遅くなる傾向があり、他の日の夜は23時45分前後です。起床時刻は、平日は6時半から7時位の間、土日は平日と比べて30分以上遅く起きる傾向が見られます。月曜日は他の平日より遅く起きていることが分かります。それは土日の遅起きが影響していると考えられます。

■年代別による活動量


利用者の年代別の歩数を分析した結果、50代は明らかに歩数が多く、60代以上は歩数が少ないという有意差のある結果になりました。消費カロリーは、40代が高く、60代以上が低いという有意差のある結果になりました。40代の消費カロリーが高い理由は、体重が他の年代より重いため、基礎代謝が高くなったと考えられます。50代の歩数が多いのに消費カロリーが低いのは、消費カロリーを計算する際に利用するMETs(*)が小さく代謝が低いことが一因と考えられます。
注2:METsとは、活動・運動を行った時に安静状態の何倍の代謝をしているかを表す指標です。

■年代別による睡眠状況

利用者の年代別の睡眠状況を分析した結果、睡眠時間は、60代以上の方が最長で8時間、次いで30代以下の7時間45分、40代の7時間25分と50代の7時間20分という結果となりました。就寝時刻は、年代順で20代以下の24時30分が最も遅く、年代が上がるにつれ徐々に早まり、60代以上の利用者は平均23時05分でした。起床時刻は、20代以下の8時15分が最も遅く、次いで30代の7時46分、40代の7時20分、50代、60代以上は約7時であることが分かりました。

平日と週末を分けた結果、平日は全体的に土日より早寝早起き、睡眠時間が短いという結果になりました。

■就寝時刻と歩数との関係

睡眠時間が6時間から9時間までの利用者を抽出し、3つの睡眠時間に分け、就寝時刻と歩数の関係を比較した結果、就寝時刻の早い利用者は就寝時刻の遅い利用者よりも歩数が多い傾向にあることが分かりました。
注2:METsとは、活動・運動を行った時に安静状態の何倍の代謝をしているかを表す指標です。


【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:12歳~79歳の男女
対象者:2014年9月~2015年2月の間、東芝活動量計Actiband™の利用者。サンプル数は非公開。
 ※個人が特定されない状態に加工したデータを使用
調査期間:2014年9月9日~2015年2月4日
調査実施機関:東芝ヘルスケア社
調査バージョン:初版

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