第3回「独創性を感じる日本企業」調査 

2015年06月26日
リスクモンスターは、第3回「独創性を感じる日本企業」調査結果を発表。

【調査結果】

[1]「トヨタ自動車」が3連覇!上位は製造業中心に安定!!
今回で第3回となります「独創性を感じる日本企業」調査。今回もランキング1位は、「トヨタ自動車」となり、先月の第3回「世界に誇れる日本企業」調査に続く3連覇達成です。次いで「本田技研工業(ホンダ)」、「ソニー」が2位、3位と続き、以下「任天堂」、「富士フイルム」、「TOTO」、「ファーストリテイリング(ユニクロ)」と続きました。

前回との比較では、上位企業のうち「トヨタ自動車」、「本田技研工業(ホンダ)」、「ソニー」の上位3社は、前回と同順位を維持しており、安定した支持を得続けているといえます。4位以下では、「富士フイルム」(前回17位→今回5位)、「サントリー」(前回31位→今回20位)、「日立製作所」(前回22位→今回15位)の3社がそれぞれに大幅にランクアップしましたが、それ以外での大きな変動は殆ど見られず、上位20社のうち、17社は前回調査に引き続いての上位入りとなりました。

[2]「ビジネスモデル」や「経営理念・姿勢」がより重視される傾向に!
重視するイメージでは、「商品・サービスの品質」を挙げる回答が53.2%と最も多く、次いで「商品・サービスのデザイン」(回答率32.7%)、「ビジネスモデル」(同24.9%)、「経営理念・姿勢」(同23.8%)、「販売方法・手法」(同20.1%)と上位5項目については、前回と同順位とながらも、「ビジネスモデル」や「経営理念・姿勢」が前回よりポイントを伸ばし、より重視される傾向にありました。

【総評】
日本は、戦後長らく「モノづくり」の国として世界のトップブランドをいくつも築き上げ、高い独創性を有する「モノづくり」に国民は誇りを持ち続けています。今回のランキングにおいても、独創性の高い技術や商品によって世界に進出し、世界に冠たるメーカーとなった「本田技研工業(ホンダ)」、「ソニー」がTOP3になっている点や、既存技術を他分野へ展開し話題となった「富士フイルム」が高く評価されていることはその表れといえます。

一方で、今回のランキング上位100社の約3割にあたる27社が「モノづくり」以外の企業となりました。(図表E)特に、ファーストリテイリング(ユニクロ)」や「楽天」、「ソフトバンク」など独自の「サービス展開」や「ビジネスモデル」、「経営理念」を打ち出すことで規模を拡大してきた企業が高くその独創性を評価されています。
日本が「モノづくり」の国であることは、昨今の評価でも変わりはありませんが、その一方で「技術力」や「開発力」以外の部分においても、日本企業が高いオリジナリティを持つことは、今後の日本が世界をリードし続けるために、きわめて重要な要素であるといえます。その観点から、これらの企業に続く、独創的な「サービス展開」や「ビジネスモデル」、「経営理念」を掲げた企業が多く現れることを期待したいものです。


【調査概要】
調査名称  :第3回「独創性を感じる日本企業」調査
調査方法  :インターネット調査
調査エリア :全国
調査期間  :2015年4月17日(金)~2015年4月19日(日)
調査対象者 :20~59歳の有職者男女個人、60~69歳の男女個人
有効回収数 :1,000サンプル
調査対象企業:年間売上2,500億円以上、従業員数5,000人以上の企業200社を抽出

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