2016年卒マイナビ大学生就職企業人気ランキング 

2015年07月01日
マイナビは、1978年以来毎年実施している「マイナビ大学生就職企業人気ランキング」の2016年卒業予定者、文系ランキング(総合・男子・女子)と理系ランキング(総合・男子・女子)各上位100社を発表。(有効回答数:20,778名)

【調査TOPICS】

■ 文系総合
 ・JTBグループが8年連続トップ
 ・3大メガバンクがそれぞれ躍進し、トップ10に出揃う
 ・化粧品、飲料メーカー、生命保険、旅行、不動産業界などが上昇

■ 理系総合

 ・トヨタ自動車が7年ぶりに首位返り咲き。理系男子、院生、機電系から支持
 ・トップ10のうち食品メーカーが5社を占める
 ・自動車関連産業が軒並みランクアップし、飲料、薬品、精密機器業界も上昇
 ・理系院生はトヨタ自動車が2年連続トップ。日立製作所、三菱電機が続く

■ 採用スケジュール変更の影響か、大手志向はやや減少するも、文理ともに安定志向が強まる

【調査結果】

≪文系総合ランキング≫
1位:JTBグループ                (得票:909、前年:1位)
2位:エイチ・アイ・エス(H.I.S.)        (得票:808、前年:3位)
3位:ANA(全日本空輸)              (得票:758、前年:2位)
4位:JAL(日本航空)              (得票:577、前年:4位)
5位:三菱東京UFJ銀行              (得票:534、前年:7位)
6位:電通                    (得票:485、前年:5位)
7位:三井住友銀行                (得票:459、前年:14位)
8位:みずほフィナンシャルグループ        (得票:442、前年:18位)
9位:博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ   (得票:434、前年:6位)
10位:東京海上日動火災保険            (得票:416、前年:9位)

≪理系総合ランキング≫
1位:トヨタ自動車                (得票:302、前年:2位)
2位:味の素                   (得票:267、前年:3位)
3位:カゴメ                   (得票:235、前年:1位)
4位:明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ) (得票:235、前年:5位)
5位:資生堂                   (得票:219、前年:9位)
6位:JR東日本(東日本旅客鉄道)          (得票:204、前年:4位)
7位:サントリーホールディングス         (得票:200、前年:15位)
8位:キリン                   (得票:188、前年:24位)
9位:三菱電機                  (得票:187、前年:18位)
10位:日立製作所                 (得票:186、前年:13位)

【採用・就職市場 概況】

■ 企業の採用意欲は高いが、採用スケジュール変更の影響からか大手志向はやや減少
採用スケジュールが後ろ倒しとなり、3月広報活動開始・8月選考活動開始となった2016年卒の新卒採用は、企業側の採用意欲は高く、前年より15.0%の採用数増(2015年4月発表「2016年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」より)を目指すという環境で始まった。しかし、中小企業を中心に内々定が出始める中、活動時期変更による先行き不透明な状況からくる漠然とした不安感が影響してか、「大手志向」はやや減少に転じた(前年比2.0pt減の42.9%、2015年6月発表「2016年卒マイナビ大学生就職意識調査」より)。
企業人気ランキングの選社理由では、前年同様「やりたい仕事ができそう(*1)」が最も票を集めたが、文理とも前年度より割合が下がった。一方「安定している(*2)」は文理とも前々年、前年に続いて増加し、安定志向がますます強まっているようだ。
参考) 全企業の選社理由に占める各選択肢の割合

*1「やりたい仕事ができそう」:
文系2015年卒19.7%→2016年卒18.3%(-1.4pt)、理系2015年卒18.2%→2016年卒17.1%(-1.1pt)
*2「安定している」:
文系2015年卒12.4%→2016年卒13.0%(+0.6pt)、理系2015年卒13.3%→2016年卒14.0%(+0.7pt)

【文系ランキング 概況】

■ JTBグループが8年連続トップ。3大メガバンクがそれぞれ躍進し、トップ10に出揃う
化粧品、飲料メーカー、生命保険、旅行、不動産業界などが上昇


1位 JTBグループ
8年連続首位(文系男子:2年連続首位、文系女子:8年連続首位)となった。「やりたい仕事ができそう」「業界上位である」「国際的な仕事ができる」が選社理由の上位に。採用HPでは100人以上の先輩社員を紹介し、事業・職種が多岐に渡ることを強くアピールしている。

2位 エイチ・アイ・エス(H.I.S.)
2011年卒で9位となり初のトップ10入りを果たして以来、徐々に順位を上げ今年は2位で過去最高位に到達した。

3位 ANA(全日本空輸)
2005年卒以来、12年連続トップ3をキープ。選社理由の上位「国際的な仕事ができる」「やりたい仕事ができそう」はともに2割を超えた。

4位 JAL(日本航空)
文系女子は前年同様4位、文系男子でも大きく順位を上げ18位に入った。選社理由の「国際的な仕事ができる(24.9%)」は、トップ50の企業の中で最も高い割合だった。

5位 三菱東京UFJ銀行
前年から2つ順位を上げ、5位となった。文系女子でも前年9位から4つ順位を上げ5位となり、金融人気を感じさせる結果となった。

前年7位の『三菱東京UFJ銀行』が5位にランクインし、さらに前年14位だった『三井住友銀行』が7位に、前年18位だった『みずほフィナンシャルグループ』が8位となり、3大メガバンクがトップ10に出揃う結果となった。また、トップ100の内訳は、製造33社(前年比2社増)、金融19社(前年比5社増)、マスコミ15社(前年比1社増)で、特に以下の業界でランクアップした企業が目立った。

≪文系トップ100で上昇した企業が目立つ業界≫

化粧品
(「資生堂」16位 → 11位、「コーセー」121位 → 78位、「花王」119位 → 95位)
飲料メーカー
(「サントリーホールディングス」20位 → 15位、「キリン」26位 → 18位、「アサヒビール」39位 → 34位、「伊藤園」182位 → 84位)
生命保険
(「日本生命保険」50位 → 44位、「第一生命保険」63位 → 51位、「住友生命保険」88位 → 55位、「明治安田生命保険」113位 → 76位)
旅行
(「近畿日本ツーリスト」51位 → 33位、「日本旅行」54位 → 46位、「阪急交通社」71位 → 59位)
不動産
(「三井不動産」92位 → 73位、「三菱地所」109位 → 92位)

【理系ランキング 概況】

■ トヨタ自動車が7年ぶりに首位返り咲き。トップ10のうち食品業界が5社
自動車関連産業が軒並みランクアップし、飲料、薬品、精密機器業界も上昇


1位 トヨタ自動車
7年ぶりの首位となった(前年2位)。輸出の好調により自動車業界全体が好景気に沸く中、国内企業で最高となる2兆円を超える純利益を出し、日本経済を牽引するその実績が技術系学生の支持を集めたようだ。

2位 味の素
理系女子で前年同様の3位、「数・物・農・その他理系」で2位、「化学・薬学系」で7位と、幅広く票を集め、7年連続トップ10入りを果たした。

3位 カゴメ
理系女子と「数・物・農・その他理系」で3年連続トップとなり、主にこの2つの層から安定した票を集めてのランクインとなった。

3位 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)
同票数で3位となり、5年連続トップ5をキープした。理系女子で4位、「数・物・農・その他理系」で3位、「化学・薬学系」で19位にランクインした。

5位 資生堂
2000年卒以来17年連続のトップ10入りとなった。理系女子で2位のほか、「化学・薬学系」でも2位、「数・物・農・その他理系」で7位、理系院生で10位となった。

トップ10のうち5社が食品メーカーとなった。2位『味の素』、3位『カゴメ』『明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)』に続き、前年15位の『サントリーホールディングス』が7位に、前年24位の『キリン』が8位にランクインした。また、トップ100で最も目を引くのは、自動車関連産業10社(前年比4社増)が軒並みランクアップしている点である。その他、食品23社(前年比1社増)、薬品8社(前年比3社増)で、特に以下の業界でランクアップした企業が目立った。

≪理系トップ100で上昇した企業が目立つ業界≫

自動車関連産業
(「本田技研工業」19位 → 15位、「デンソー」55位 → 29位、「富士重工業」56位 → 34位、「アイシン精機」83位 → 42位、「日産自動車」79位 → 60位、「マツダ」115位 → 65位、「ヤマハ発動機」127位 → 65位、「アイシン・エィ・ダブリュ」131位 → 68位、「豊田自動織機」186位 → 90位)

飲料
(「サントリーホールディングス」15位 → 7位、「キリン」24位 → 8位、「アサヒビール」42位 → 28位、「アサヒ飲料」70位 → 39位、「伊藤園」186位 → 84位)

薬品
(「アステラス製薬」19位 → 14位、「第一三共」37位 → 27位、「大塚製薬」51位 → 38位、「武田薬品工業」51位 → 43位、「中外製薬」139位 → 54位、「化学及血清療法研究所」99位 → 80位、「塩野義製薬」112位 → 84位、「田辺三菱製薬」147位 → 94位)

精密機器
(「オリンパス」79位 → 52位、「島津製作所」92位 → 68位、「コニカミノルタ」210位 → 98位)

■ 理系大学院生ランキング トヨタ自動車が2年連続トップ。日立製作所、三菱電機が続く
※理系全体6,693名の回答者の内、大学院生のみ1,970名(理系全体の29.4%)を抽出して集計
1位:トヨタ自動車 2位:日立製作所 3位:三菱電機 4位:東芝 5位:三菱重工業
6位:味の素 7位:サントリーホールディングス 8位:花王 9位:東レ 10位:川崎重工業、資生堂


【調査概要】
調査対象: 2016年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)
調査期間: 2015年3月1日(日)~ 2015年5月31日(日)
調査方法:
 ①就職情報サイト『マイナビ2016』上の入力フォームによる回収
 ②当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
 ③『マイナビ就職EXPO』等、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
     ■ 企業人気ランキングは5社連記方式
    ■ 選社理由は1社につき2項目を選択する複数回答
有効回答: 20,778名
【内訳】
 文系男子4,860名(34.5%)、文系女子9,225名(65.5%)、文系合計14,085名
 理系男子3,853名(57.6%)、理系女子2,840名(42.4%)、理系合計6,693名
 男子合計8,713名(41.9%)、女子合計12,065名(58.1%)
(2015年卒の調査時期:2013年12月1日~2014年2月28日)

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