監査役会に関する調査2015(世界36ヵ国の企業の監査役会(または監査委員会)のメンバーもしくはそれに相当する役割のメンバー対象)
2015年05月18日
KPMGは、「監査役会に関する調査2015」の結果をまとめましたので、お知らせします。
KPMG米国の「Audit Committee Institute」では、2009年より毎年、世界35ヵ国以上の国および地域において、監査役(または監査委員)に対するアンケート調査を実施しており、今回が7回目の調査となります。本調査は、監査役会(もしくは監査委員会)が、今後の対処すべき課題の検討や優先順位づけを行う際に役立つ情報を提供することを目的に行われており、本年度は、全世界から36ヵ国1,500件を超える回答がありました(うち日本は196件)。当調査報告では、リスク管理に関する考え方や優先順位、外部監査人や内部監査人との連携など、32の質問に対する回答を集計し、日本語版のレポートでは、世界全体と日本との回答を比較しています。
【主な調査結果】
世界全体と日本では、重要なリスクに対する認識に顕著な違い
財務報告リスクを除くと、重要なリスクとして、世界全体では「政治・経済・規制などに関する不確実性・変動制」(52%)日本では「成長及びイノベーションの欠如」(51%)ついで「能力管理および人材開発」(50%)が最も多く上げられた。(Q1:複数回答)
世界全体では監査役(または監査委員会)としてかける時間が増加傾向に
監査役、もしくは監査委員会のメンバーとしての責務にかける時間は、世界全体では増加傾向にあるが(大幅に増加した(23%)、やや増加した(51%)の計74%)、日本では「変わらない」(59%)という回答が多かった(Q7)
世界全体と日本では、リスク監視についての役割の変化に大きな違い
監査役会(または監査委員会)のリスク監視に関する役割について、世界全体では「リスク監視責任を取締役全体および取締役会に設置された各委員会の中で再配分・再調整した」(35%)と、変化しているが、日本では「大きな変化なし。ただし、将来的に変更を検討する可能性がある」(64%)という回答が多かった(Q10)
会議にかける時間は世界全体では日本の倍
直接出席する定例の監査役会(または監査委員会)の会議の平均所要時間世界全体では「2時間」(24%)が最も多く、「3時間」と回答した数も16%と多かったが、日本では「1時間」が65%と最も多く、「3時間」と回答したのはわずか5%であった。(Q26)
一方、監査役の責務を果たすために年間で費やす時間は日本が圧倒的に多い結果に
一方で、監査役(または監査委員会メンバー)の責務を遂行するために年間で費やす時間については世界全体では「50時間未満」(23%)が最も多かったが、日本は「300時間超」という回答が全体の9割近く(87%)を占めた。(Q27)
【調査方法】
・調査期間:2014年7月~9月
・調査機関:KPMG米国による調査
・調査対象者:世界36ヵ国の企業の監査役会(または監査委員会)のメンバーもしくはそれに相当する役割のメンバー
20項目以上の回答があった国。アルファベット順:Australia、Belgium、Brazil、Canada、Channel Islands、Chile、China/Hong Kong、France、India、Indonesia、Ireland、Japan、Mexico、Netherlands、New Zealand、Peru、Philippines、Poland、Portugal、Singapore、South Africa、Spain、Switzerland、Taiwan、Thailand、United Kingdom、United States
20項目以下の回答があった国。アルファベット順:Argentina、Austria、Bermuda、Colombia、Germany、Malaysia、Russia、Slovenia、Korea
・調査方法:WEBによるアンケート形式
・有効回答数:全世界36か国から1,588件、うち、日本からは部分回答含め196件の回答あり
・対象企業規模:回答企業の64%が業務収入2億5千万米ドル以上の企業
詳しいリサーチ内容はネタ元へ
KPMG米国の「Audit Committee Institute」では、2009年より毎年、世界35ヵ国以上の国および地域において、監査役(または監査委員)に対するアンケート調査を実施しており、今回が7回目の調査となります。本調査は、監査役会(もしくは監査委員会)が、今後の対処すべき課題の検討や優先順位づけを行う際に役立つ情報を提供することを目的に行われており、本年度は、全世界から36ヵ国1,500件を超える回答がありました(うち日本は196件)。当調査報告では、リスク管理に関する考え方や優先順位、外部監査人や内部監査人との連携など、32の質問に対する回答を集計し、日本語版のレポートでは、世界全体と日本との回答を比較しています。
【主な調査結果】
世界全体と日本では、重要なリスクに対する認識に顕著な違い
財務報告リスクを除くと、重要なリスクとして、世界全体では「政治・経済・規制などに関する不確実性・変動制」(52%)日本では「成長及びイノベーションの欠如」(51%)ついで「能力管理および人材開発」(50%)が最も多く上げられた。(Q1:複数回答)
世界全体では監査役(または監査委員会)としてかける時間が増加傾向に
監査役、もしくは監査委員会のメンバーとしての責務にかける時間は、世界全体では増加傾向にあるが(大幅に増加した(23%)、やや増加した(51%)の計74%)、日本では「変わらない」(59%)という回答が多かった(Q7)
世界全体と日本では、リスク監視についての役割の変化に大きな違い
監査役会(または監査委員会)のリスク監視に関する役割について、世界全体では「リスク監視責任を取締役全体および取締役会に設置された各委員会の中で再配分・再調整した」(35%)と、変化しているが、日本では「大きな変化なし。ただし、将来的に変更を検討する可能性がある」(64%)という回答が多かった(Q10)
会議にかける時間は世界全体では日本の倍
直接出席する定例の監査役会(または監査委員会)の会議の平均所要時間世界全体では「2時間」(24%)が最も多く、「3時間」と回答した数も16%と多かったが、日本では「1時間」が65%と最も多く、「3時間」と回答したのはわずか5%であった。(Q26)
一方、監査役の責務を果たすために年間で費やす時間は日本が圧倒的に多い結果に
一方で、監査役(または監査委員会メンバー)の責務を遂行するために年間で費やす時間については世界全体では「50時間未満」(23%)が最も多かったが、日本は「300時間超」という回答が全体の9割近く(87%)を占めた。(Q27)
【調査方法】
・調査期間:2014年7月~9月
・調査機関:KPMG米国による調査
・調査対象者:世界36ヵ国の企業の監査役会(または監査委員会)のメンバーもしくはそれに相当する役割のメンバー
20項目以上の回答があった国。アルファベット順:Australia、Belgium、Brazil、Canada、Channel Islands、Chile、China/Hong Kong、France、India、Indonesia、Ireland、Japan、Mexico、Netherlands、New Zealand、Peru、Philippines、Poland、Portugal、Singapore、South Africa、Spain、Switzerland、Taiwan、Thailand、United Kingdom、United States
20項目以下の回答があった国。アルファベット順:Argentina、Austria、Bermuda、Colombia、Germany、Malaysia、Russia、Slovenia、Korea
・調査方法:WEBによるアンケート形式
・有効回答数:全世界36か国から1,588件、うち、日本からは部分回答含め196件の回答あり
・対象企業規模:回答企業の64%が業務収入2億5千万米ドル以上の企業
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