外食での予定外出費調査(20~69歳の男女対象) 

2017年01月24日
リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、予定外にお金をかけてしまった外食についてのアンケートを実施しました。

【要約】

POINT① 外食での「予定外の出費」は男性より女性で多く65%
→全体では過去1年に63.5%が「予定外にお金をかけてしまった」経験あり。女性計では65.2%と男性計61.7%より多い結果。
→男性に多いきっかけは、「相手と盛り上がって」「お酒で気分が盛り上がって」。女性では「季節物、限定品など希少なメニューがあり」。

POINT② 予定外出費の内容、トップは「注文数が増えた」続いて「季節メニュー・限定メニューを注文」「酒の量が増えた」
→外食で予定外にお金をかけてしまった内容では、1位は「注文する料理の数」(45.6%)、2位は「季節メニュー・限定メニュー」(36.8%)、3位は「お酒の量」(28.0%)。
→「二軒以上のはしご」(11.0%)や「帰路にタクシーや運転代行」(4.1%)は意外と少数派。

POINT③ 外食で予定外の出費をした影響はプラス影響とマイナス影響が拮抗
→プラス影響は「気分が晴れた、やる気が出た」(42.3%)、マイナス影響は「お金を使いすぎたことに対する罪悪感」(40.8%)が最多。
→「お金を使いすぎたことに対する罪悪感」(40.8%)が最多。若年層ほどプラス影響・マイナス影響ともスコアが大きく、シニア層ほどスコアが小さくなっており、世代間の受け止め方の差が大きい。
→60代女性は過半数が「マイナス影響なし」と回答。

【調査結果】

1.外食「予定外の出費」は女性で多く65%。若い世代ほど多く、圏域別では首都圏で多い
忘年会や新年会、特別なお祝いごとなどの機会だけではなく、外食で会計時に「思ってたより使ってしまった!」という経験を人は多いのでは。今回の調査ではそんな「予定外にお金をかけてしまった」外食の実態をアンケート調査した。
過去1年間の「予定外にお金をかけてしまった」外食経験の有無を聞いたところ、全体では過去1年に63.5%の人が「予定外にお金をかけてしまった」経験ありと回答。女性計では65.2%と男性計(61.7%)より多く、また、年代別では男女とも若い世代ほど「予定外にお金をかけてしまった」の割合が高く、最多は20代女性の73.6%であった。圏域別では首都圏で「予定外にお金をかけてしまった」割合が64.1%と他圏域より多めであった。

2.男性に多いきっかけは「相手と盛り上がって」「お酒で」。女性は「希少なメニュー」
外食で予定外にお金をかけたきっかけについては、全体としては「季節物、限定品などの希少なメニューがあって」が一番となっている。次いで「一緒に食べている相手と盛り上がって」「惹かれるお店を見つけて」が理由としてあがった。男性計は「一緒に食べている相手と盛り上がって」や「お酒を飲んで気分が盛り上がって」という理由が女性計より多く、逆に女性計では「季節物、限定品などの希少なメニューがあって」や「特に理由なく」が男性計より多いなど、男女差が目立った。

3.予定外出費の内容、トップ3は「注文数」「季節メニュー・限定メニュー」「お酒の量」
外食で予定外にお金をかけてしまった内容では、1位は「注文する料理の数」(45.6%)、2位は「季節メニュー・限定メニュー」(36.8%)、3位は「お酒の量」(28.0%)という結果であった。「二軒以上のはしご」(11.0%)や「帰路にタクシーや運転代行」(4.1%)は数値としてはそれほど目立たなかった。20代計では「飲み放題や食べ放題にした」(15.0%)が他世代より非常に多かった。

4.出費の功罪に世代差。若年層ほどプラス影響・マイナス影響とも数値が大きい
外食での予定外の出費について、プラス影響とマイナス影響を聞いたところ、プラス影響としては「気分が晴れた、やる気が出た」が最多で42.3%。一方、マイナス影響では「お金を使いすぎたことに対する罪悪感」が40.8%と、最も多かった。どちらも心理的影響がトップ項目であった。この2項目について世代別に見ると、若年層ほどプラス影響・マイナス影響ともスコアが大きく、逆にシニア層に進むにつれスコアが小さくなっており、世代間の受け止め方の差が大きかった。若年層ほど、プラス・マイナスそれぞれの影響を敏感に感じ取っているようだ。

5.若年層ほどプラスとマイナス両方の影響大。女性60代は過半数がマイナス影響なしと回答
外食で予定外にお金をかけた影響をまとめてみると、世代が若いほどプラス・マイナス両方の影響を感じたケースが多く、世代が上がるほど、どちらの影響もなかったと回答するケースが多かった。特に女性60代では、「プラス影響のみあった」が31.2%と多く、「影響は特になかった」(22.1%)を加えると、過半数がマイナス影響がないと評価している。類似の傾向を示している女性50代とあわせた女性シニア層は、今後の「衝動食い」を引っ張る存在として注目されそうだ。モノ消費からコト消費に移行しているといわれる消費社会だが、内需を生み出す「衝動買い」ならぬ「衝動食い」に注目したい。


【調査概要】
・調査名:外食市場調査(2016年11月分)
・調査方法:インターネットによる調査
首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食および中食のマーケット規模を把握することを目的に実施した調査(外食マーケット基礎調査)の中で、この1年間の「予定外にお金をかけてしまった」外食のきっかけや頻度、費用が高くなった要因、外食による影響などを聴取。
調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)、関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県)、東海圏(愛知県、岐阜県、三重県)に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)

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