シニア層(60歳以上のユーザー)の出前の注文傾向を調査(出前館会員の注文内容) 

2017年11月15日
出前・デリバリーに関する調査研究と情報発信を行う『出前総研』は、日本最大級の宅配ポータルサイト『出前館』の最新のオーダー情報を元にシニア層(60歳以上のユーザー)の出前の注文傾向を調査致しました。

<調査結果サマリ>

1. 出前利用実態

● 出前注文数の変化

 60歳以上ユーザーの2013年~2016年の年間出前注文数を比較したところ、成長率は138%だった。
 他の年代では、20代が257%、30代が135%、40代が119%、50代が121%だった。
 特に、2014年から2015年での成長率が大きく、同期間にスマートフォン経由の注文が増えていることから、
 60歳以上へのスマートフォン普及が出前注文数に影響を与えていると考えられる。

● 注文ジャンル

 60歳以上ユーザーの出前注文が多いジャンルは以下の通り
 1位 「ピザ(19%)」、2位 「レストラン(15%)」、3位 「すし(13%)」

2. 出前の人気メニュー

「ハンバーグ」「とんかつ」などの肉系メニューが人気。ただし、肉だけでなくサラダや付け合せのキャベツなどと一緒に注文して食事の栄養バランスを気にしている。
また、ハンバーグなら「和風ハンバーグ」、とんかつなら「ヒレ」というように、20~30代とは嗜好が異なる。

<調査結果詳細>

出前館の出前注文データを元に60歳以上の出前館会員の2013年~2016年の年間出前注文数を調査したところ、2013年から2016年での成長率は138%で、特に2014年から2015年での注文数の伸びが大きいことがわかりました。
2015年は60歳以上の会員のスマートフォン経由での注文が急激に伸びた時期であり、60歳以上へのスマートフォンの普及が出前注文数にも影響していると考えられます。

2013 年から2016 年の成長率を20 代~50 代についても調査したところ、20 代は257%と最も高く、30 代が135%、40 代が119%、50 代が121%で、60 歳以上の年間注文数の成長率は20 代に次ぐ結果となっています。

次に、注文数の多いジャンルについて調べたところ、60 歳以上は「ピザ(19%)」「レストラン(15%)」「すし(13%)」でした。

具体的にどういったメニューが注文されているのかというと、「ハンバーグ」や「とんかつ」など20~30 代と似たようなメニューを好む傾向にあるようです。厚生労働省公表の2015 年の国民健康・栄養調査によると、1 人1 日あたりの肉類の摂取量を10 年前と比較した際、60~69 歳の肉食摂取量は45%増となっています。70 歳以上も41%増となっており、この結果からもシニア層が肉を食べる量が増えていることがわかります。

ただ、「ハンバーグ」は、20~30 代は「チーズインハンバーグ」が人気なのに対して、60 歳以上では「和風ハンバーグ」、「とんかつ」は2030 代は「ロース」、60 歳以上は「ヒレ」といった違いも見られました。60 歳以上は「ハンバーグ」や「とんかつ」などとともに「サラダ」や「キベツスライス」を注文するといった栄養バランスにも気を使っているようです。

以下は60歳以上に人気のメニューの一例となります。2016年10月と比較して、「てりたまハンバーグ弁当(前年同月比379%)」「若鶏のグリル・ガーリックソース弁当(同275%)」などの肉系メニューの他、肉と一緒に煮物や野菜が入った「ひれかつバランス弁当(同231%)」、とんかつ・カツ丼などの注文が伸びていました。また、昨年はなかったメニューの中では「サーロインステーキご飯」や「肉盛り!ワイルドプレート弁当」が人気でした。


【調査概要】
■年代別の注文実績
・調査期間:2013年1月~2017年10月
・調査対象:20歳以上の出前館会員の注文内容

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[夢の街創造委員会]
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