社長が選ぶ 今年の社長2017 

2017年12月06日
産業能率大学は、従業員数が10人以上の企業経営者(経営トップ)を対象に、2017年の最優秀経営者は誰かを尋ね、その結果を「社長が選ぶ 今年の社長」としてまとめました。調査は、11月17日から27日までインターネット調査会社を通じて行いました(有効回答 389)。

 この調査は2008年から実施しており、今回で10回目となります。この度、10回目の節目として、歴代1位の社長とその選定理由や、各種ランキングで10年を振り返る資料も作成しました。

【結果概要】
順位
(前年順位)
氏名企業名得票数
1位(1位)孫 正義 氏ソフトバンクグループ(代表取締役会長兼社長)119
2位(2位)豊田 章男 氏トヨタ自動車(代表取締役社長)86
3位(—)平井 一夫 氏ソニー(代表執行役社長兼CEO)25
4位(4位)永守 重信 氏日本電産(代表取締役会長兼社長CEO)20
5位(7位)ティム・クック 氏アップル(CEO)17
6位(20位)君島 達己 氏 ☆任天堂(代表取締役社長)11
6位(8位)柳井 正 氏ファーストリテイリング(代表取締役会長兼社長)11
8位(—)サラ・カサノバ 氏 ☆日本マクドナルドホールディングス(代表取締役社長兼CEO)6
8位(6位新浪 剛史 氏サントリーホールディングス(代表取締役社長)6
10位(—)小泉 文明 氏 ☆メルカリ(取締役社長兼CEO)5
10位(20位藤田 晋 氏 ☆サイバーエージェント(代表取締役社長)5
10位(13位三木谷 浩史 氏楽天(代表取締役会長兼社長 最高執行役員)5
*役職は調査時のもの
*2017年内に「社長」「会長」「CEO」など経営トップに就いた実績があれば有効
*(—)=前年得票なし/☆=今回初めてトップ10入り

「今年の社長」は2年連続で孫 正義氏
 2017年の「今年の社長」は、孫 正義氏(ソフトバンクグループ)が2年連続で選ばれました。サウジアラビア政府などと共同で設立したファンドに続き、AIやIoTを中核とする世界のIT関連ベンチャー企業に投資する大型ファンドの設立表明などをうけて、「10兆円ファンドの設立など果敢なチャレンジを行っている」(61歳/男性/卸売・小売業/東京)、「常に業界の最先端をいく事業を展開し、企業の業績も良いから」(55歳/男性/サービス業/千葉)などの声が集まりました。

初のトップ10入りは4名
 初めてのトップ10入りは4人でした。6位に君島達己氏(任天堂)が入りました。3月に発売した新型ゲーム機「Nintendo Switch」などが好調で、2018年3月期の連結営業利益が大幅に増加する見込みであることから、「新製品があたっている」(51歳/男性/卸売・小売業/北海道)などと評価されました。8位には、サラ・カサノバ氏(日本マクドナルドホールディングス)がランクイン。2014年、2015年の諸問題を受け売上が大幅に落ち込む中、店舗やメニューの刷新を進め、3年かけて「売上のV字回復」(52歳/男性/不動産業/栃木)をしたことが評価されました。
 10位には小泉文明氏(メルカリ)がランクイン。全世界のダウンロード数が9000万件を(国内6000万/米国3000万)突破するなど「新しいサービスを浸透させた」(44歳/男性/卸売小売業/東京)ことが評価され、初得票・初トップ10入りとなりました。同じく10位の藤田 晋氏(サイバーエージェント)は、昨年の20位から大きく順位を上げています。代表取締役を務めるAbemaTVでも斬新なコンテンツを多数配信。72時間ホンネテレビは、延べ7200万人が番組を視聴するなど大きな関心を集め「イノベーションを引き起こした」(45歳/男性/サービス業/群馬)と評価されました。

初めてトップ10に女性経営者が登場
 2008年から実施している「社長が選ぶ今年の社長」は、過去10年で45人の経営者が登場してきましたが、女性経営者がトップ10入りしたことはありませんでした。今回、サラ・カサノバ氏(日本マクドナルドホールディングス)が女性経営者として初めてトップ10に入りました。


【調査概要】
調査対象:従業員数10人以上の企業経営者600人
有効回答:389
調査時期:2017年11月17日~27日(11日間)
調査方法:インターネットリサーチ 今年(2017年)の最優秀経営者だと思う方1名を自由記述で回答

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[産業能率大学]
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