結婚後の第3の銀行口座に関する調査 

2018年04月17日

コズレ子育てマーケティング研究所は、「結婚後に第3の銀行口座を開設したか」等、家計に関するアンケート調査をインターネット上で行った。調査対象は現在配偶者がいる男女で、年齢(結婚時・現在)、第3の銀行口座開設経験、第3の銀行口座名義人、各費用支払い者等を質問した。有効回答者数は1,566名であった。

近年、女性の社会進出が増えるとともに夫婦共働き家庭も増加し、女性が仕事をする見返りに得る「お金」の使い道が、家庭内において以前に増して問題になっている。とくに、夫婦共働き家庭では、どちらが食費を出すのか、教育費を出すのか、交際費を出すのか等、もめることもあるらしい。そのようなもめ事に対処するため、夫婦各自の銀行口座とは別に、家族・家計のための「第3の銀行口座」を開設し、そこから○×費を出すなど、ある程度の決まりごとを課す家庭もあるという。そこで、本レポートでは近年注目度が増している「第3の銀行口座」に関し調査を行った。

調査結果


結婚後に第3の銀行口座を開設したかの問いには「開設した」が535人(34.16%)、「開設していない」が1,031人(65.84%)と開設した割合が3割強存在することが分かる(図表1参照)。

年齢別に第3の銀行口座開設有無を分析する(図表2参照)と、第3の銀行口座を開設したグループでは30歳未満が243人(45.42%)、30歳以上が292人(54.58%)と30歳以上が多いのに対し、第3の銀行口座を開設していないグループでは30歳未満が538人(52.19%)、30歳以上が493人(47.82%)と30歳未満が多くなっている。つまり、30歳を目安に第3の銀行口座を開設した割合が増加することが分かる。

就業別に第3の銀行口座開設有無を分析する(図表3参照)と、第3の銀行口座を開設したグループでは夫婦とも有業者が300人(56.07%)、父のみ有業者が232人(43.36%)と夫婦とも有業者が多いのに対し、第3の銀行口座を開設していないグループでは夫婦とも有業者が521人(50.53%)、父のみ有業者が501人(48.59%)とほぼ変わらない。つまり、第3の銀行口座を開設したグループに注目すると、父のみ有業者に比べ、夫婦とも有業者の方が口座を開設している割合が高いことが分かる。

家計内の各費用を誰が支払っているのかを問う(図表4参照)と、第3の銀行口座内にあるお金の使い道が鮮明になったが、それは第3の銀行口座内金額の支払先が多い順に「貯蓄」、「水道光熱費」、「日用品代」であった。まず「貯蓄」は夫(の口座)が182人(34.0%)、妻(の口座)が171人(32.0%)なのに対し、第3の銀行口座が270人(50.5%)と第3の銀行口座を貯蓄用に考えている人たちが最も多いことが分かる。次に「水道光熱費」は夫(の口座)が335人(62.6%)、妻(の口座)が57人(10.7%)なのに対し、第3の銀行口座が129人(24.1%)、そして「日用品代」は夫(の口座)が296人(55.3%)、妻(の口座)が161人(30.1%)なのに対し、第3の銀行口座が125人(23.4%)と他費用に比べ、第3の銀行口座からの出費割合が多くなっている。いずれにせよ、第3の銀行口座を「貯蓄」のためと捉えている夫婦が多いようである。

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[コズレ]
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