働く女性の学び直し・リカレント教育に関する意識調査 

2018年10月19日

ソフトブレーン・フィールドが推進するサステナブル∞ワークスタイルプロジェクト(ライフステージが変わっても持続可能な働き方)第6回目では、「働く女性の学び直し・リカレント教育に関する意識調査」を実施しました。
アンケートの対象は、当社に登録するキャスト会員で、有効回答数は658名(平均年齢47歳)、実施期間は2018年10月5日~10月11日です。

調査トピックス


  • 働く女性のうち、学び直しを「したいと思う」が30.1%、「どちらかと言えばしたいと思う」の35.9%と合わせて約6割以上の方が「学び直し」に関心がある。
  • 学び直しをした「経験がある」と回答した方(n=265名)のきっかけや理由は、「業務上必要になったから/今の業務のキャリアアップ」が42.3%でもっとも多く、「何歳になってもいろいろなことにチャレンジしたいから」が32.8%、「今後の人生を豊かにするため」が32.1%と続く。
  • 学び直しのジャンルは、「資格の取得」が58.9%でもっとも多く、それに次ぐ「語学力」19.2%、「OAスキル」15.1%に大きく差をつけた。
  • 勉強方法については、「通信教育」が26.0%でもっとも多く、「図書などを購入し独学で学んだ」が24.9%と続き、スクールなどに通うのではなく限られた時間で効率よく学べる勉強方法が選ばれる傾向にある。
  • 学び直しで得たことについては、「仕事上とても役に立った」が44.2%でもっとも多く、「新たな世界が広がり、人生が豊かになった」が36.2%、「新たな仕事や職種につくことができた」が15.1%でキャリアチェンジにつながった方もいた。
  • 学び直しをして約9割近くの方がよかったと感じている。
  • 約8割近くの方が学び直しやキャリアアップのために会社の制度や支援は「必要である」と考えている。

最初に、学び直しの関心度について調査をしました。

 今の仕事や、今後就く仕事に関連する、スキルや経験など蓄積するために、学び直しを「したいと思う」が30.1%、「どちらかと言えばしたいと思う」の35.9%と合わせると、66%の方が「学び直し」に関心がありニーズがあることがわかりました。

 次からは、仕事をしながら学び直しをした「経験がある」と回答した方、(n=265名)を対象に、深堀をして調査をしました。

 まず、学び直しのきっかけや理由については、「業務上必要になったから/今の業務のキャリアアップ」が42.3%でもっとも多く、次いで「何歳になってもいろいろなことにチャレンジしたいから」が32.8%、「今後の人生を豊かにするため」が32.1%、「就職・転職のため」が29.8%と続きます。また、「副業・兼業のため」が15.1%、「いずれは独立したいから」が6.4%となり、柔軟な働き方や自分で仕事がしたいため学び直したと回答する方ももいました。

 次に、学び直しのジャンルについては、「資格の取得」が58.9%でもっとも多く、半数以上の方が回答し、それに次ぐ「語学力」19.2%、「OAスキル」15.1%に大きく差をつけました。

 次に、学び直しの勉強方法については、「通信教育」が26.0%でもっとも多く、次いで「図書などを購入し独学で学んだ」が24.9%となり、「子育てしながら働くのによいかと思い、医療事務の資格を取得するため、通信教育で学んだ(30代)」や「秘書業務で必要なOAスキルについて市販の教材を用いて学んだ。(30代)」など、仕事をしながら、限られた時間で効率よく学べる勉強方法が選ばれていました。ほかにも、「専門学校に通った」が18.1%で、「書籍編集の技術を夜間の専門学校学んだ(50代)」「翻訳家になるために、学校に通った(40代)」など、専門的な技術や知識を身に着けるために、一定の期間学校に通って学んだ方もいました。

 次に、学び直しで得たことについては、「仕事上とても役に立った」が44.2%でもっとも多く、「給与で資格手当てがつき、任せてもらえる業務が多くなった。(50代)」や、「専門的な話しができるようになり、同じ業界の人達と話しを共有化できるようになった(50代)」など、収入や知識など、自身の価値を高めることができたといった声がありました。次に、「新たな世界が広がり、人生が豊かになった」が36.2%で、「語学留学で様々な国の友人と交流でき、それまでの固定観念が外れて心身ともに自由になれた。(40代)」や「年代の違う友人ができた(40代)」など、学び直しの過程で人脈を得たというだけではなく、考え方や生き方にもよい影響があったと感じていることがわかりました。ほかにも「新たな仕事や職種につくことができた」が15.1%で、「幼稚園教諭をしながら、ピアノやオルガン講師の資格を取得し、60歳まで音楽教室講師をすることができた(60代)」という方など、学び直しによってキャリアチェンジやパラレルキャリアにつながったという方もいました。

 次に、学び直しをして、「とてもよかった」が56.2%、「ややよかった」の31.7%と合わせると9割近くの方がよかったと感じています。近年の職業や働き方の在り方が様変わりし、社会に出ても学び続けることが推進され、重要視されている中で、会社の制度や支援などが必要だと考えるか調査をしました。

 学び直しやキャリアアップ・自己啓発のために会社の制度や支援は必要であると「とても思う」が38.3%、「やや思う」の40.1%と合わせると、約8割近くの方が「必要である」と考えていることがわかりました。

 社会人の学び直しは、学ぶことそのものが目的ではなく、今の仕事での給与アップやキャリアチェンジなど仕事にどう生かされるのかという視点が大切であることがわかりました。また、100年を生きることを前提とした人生設計をする上で、教育を受け、仕事をし、引退後は余生を楽しむという一方向ではなく、仕事をしながら、学び直し、さらにイキイキ働き続けるというライフステージの往還で3人に1人が新たな世界が広がり、人生が豊かになったという結果が表れています(図表5)。

 企業の制度や支援は必要という声が約8割である一方で、コメントの中には「自分で求めて自分で学ぶことが実力につながる(50代)」、「企業はいろいろなことをサポートする必要はない。ただ、学ぶための時間については、必要以上に拘束することなく、休みはきちんと与えるべき。時間さえあれば、やりたい人は自ら上手に時間を使う。企業研修や費用援助など、用意されたものに対しては、貪欲に学ぶ姿勢は出ないと思うので。(40代)」など、自学が自身の力になるという声がありました。

 アンケートからは、6割以上の方が学び直しをしたい(図表1)という意欲的な声や学び直しの経験がある方の約2割が、実践(仕事)で学んで(図表4)います。この秋、学び直しや新たな仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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[ソフトブレーン・フィールド]
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