シニアの買い物に関するアンケート調査 

2013年03月29日
シニアマーケットの専門機関であるシニアコムは、2013 年 2 月に 50 歳以上男女に対して、「買い物に関するアンケート」と題した調査を実施した。

この調査ではシニアの買い物について、店舗や方法などのチャネルにフォーカスし、その利用実態や購買内容を聴取しました。結果として、百貨店やスーパー・専門店(小売店)のような『従来店舗(対面販売)』と、通販や宅配などの『非対面販売』の利用実態に傾向の違いが見られ、具体的に利用する品目や理由についても特徴が見られた。

■買い物チャネルごとの利用実態≪買い物の概況≫
まず、普段の買い物で利用する店舗・方法の全体的な傾向を把握するために、買い物チャネルごとの『利用頻度』と『利用金額』を調査した。

・利用頻度を見ると、男女ともに従来からの店舗(対面販売)である「スーパー(GMS)」が「週に1回以上」の利用頻度が最も高く、「コンビニ」がこれに続きます。

・一方で、通販や宅配などの非対面販売は、「通信販売(パソコンによるインターネット)」の「1 ヶ月に 1 回以上」の利用割合がおよそ全体の半数近くに達しており、「百貨店(デパート)」「専門店(小売)」「大型量販店」「ドラッグストア」といった対面販売チャネルとほぼ同等となっています。

・また、利用する金額(月平均)で見ると、「10,000円以上」の価格帯では相対的に顧客単価が高いと想定される「百貨店(デパート)」がトップに上り、その他には「スーパー(GMS)/大型量販店」などが挙がります。利用頻度が高い非対面販売として挙がった「通信販売(パソコンによるインターネット)」は、「スーパー(GMS)」や「大型量販店」と価格帯が均衡する結果となりました。

■買い物チャネルごとの利用状況・経緯≪買い物の内容≫
次に、普段の買い物の内容を把握するために、各チャネルごとの「利用する理由」と「購入する主な商材」を分解してみていく。

【対面販売の特徴】
・前述で利用頻度が高かった対面販売のスーパー(GMS)は、「値段の安さ」や「距離の近さ」といった理由で「食料品(生鮮/一般/調理食品)」の購入ルートになっており、コンビニも同様に「距離の近さ」という利便性から「調理食品」のルートに挙がります。

・同様に、「値段の安さ」や「距離の近さ」を理由として、ドラッグストアが「医薬品」に加え、女性の「化粧品・メイク用品/ヘアケア品・ボディケア品」のルートに挙がります。

・また、対面販売の他チャネルでは、デパートが「品質の良さ」を理由として、男女ともに「衣料品(外出着)」の購入ルートとなっていることが挙げられます。

【非対面販売の特徴】
・非対面販売で利用頻度が高かった通信販売(パソコンによるインターネット)での買い物内容を見ると、男性では「書籍や映像・音楽商材」「情報機器」が多く挙がり、女性では「一般食品(生鮮食品除く)」「健康食品(サプリメント)」「衣料品(自宅での普段着)」「書籍や映像・音楽商材」が多く挙がります。

・非対面販売の利用理由は「値段の安さ」「迅速に買い物できる」「取り扱い商品の豊富さ」が多く挙げられます。

・このことから、通信販売(パソコン)での購買商品は、コンテンツ商材・パッケージ商材のように事前に商品内容がある程度分かっている、「手堅い商材≒失敗しにくい商材」を選んでいると推察されます。


【調査概要】
・調査手法:WEBアンケート調査
・対象者:50歳以上の男女個人(シニアコムMASTER会員)
・有効回答数 740 人(男性520人 女性220人)

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[シニアコム]
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