お茶系ドリンクの購買理由調査(2013年9月~10月) 

2013年11月12日
フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドは、「お茶系ドリンク(ペットボトル500ml以下、ペットボトル1,000ml以下、缶)」購買理由(2013年9月~10月)に関する調査を実施。全国を対象に7,247レシートデータ(男性:3,001レシートデータ、女性:4,246レシートデータ)の回答を基に分析を行った。

ソフトブレーン・フィールドは、クレディセゾンとの共同事業として、サービスを開始した購買理由データ提供サービスのデータをもとに購買理由に関する分析レポートを報告。対象は、食品、飲料、日用品、医薬品、化粧品などの消費財商品約50カテゴリー。2013年10月24日時点で、購買理由データ数479,392件、会員数 41763名。本リリースでの分析レポートの購買対象期間は9月2日~10月27日の約2カ月、分析対象カテゴリーは「お茶系ドリンク(ペットボトル500ml以下、ペットボトル1,000ml以下、缶)」で実施し、全国を対象に7,247レシートデータ(男性:3,001レシートデータ、女性:4,246レシートデータ)の回答を基に分析した。

【調査結果】

 ◆期間中レシート数1位は「PB」、2位「伊藤園 お~いお茶 緑茶」、3位「日本コカ・コーラ 綾鷹」

お茶系ドリンクカテゴリーの期間中における購入は、7,247レシートとなりました。このレシートデータをシリーズ別にみると、1位「PB(プライベートブランド)」が667レシート、2位「伊藤園お~いお茶 緑茶」が617レシート、3位「日本コカ・コーラ 綾鷹」が540レシート、4位「サントリー 伊右衛門」が502レシート、5位「その他」が485レシートとなりました。 期間中目立った動きをしたのは9月にリニューアルされた「伊藤園 お~いお茶 ぞっこん」と、10月に新発売された「サントリー 緑茶 伊右衛門 特茶」でした。それぞれリニューアル後、新発売後から好調な売れ行きを見たことがわかります。

◆ロイヤルユーザー数1位は「伊藤園 お~いお茶 緑茶」

今回購入した商品を「いつも購入している(=ロイヤルユーザー)」、「以前に何度か購入している(=ライトユーザー)」、「今回初めて購入(トライアルユーザー)に分類してみると、レシート数では2位の「伊藤園 お~いお茶 緑茶」がロイヤルユーザー、ライトユーザーともにトップになっており、愛飲者が多いことがわかりました。
一方、リニューアルした「伊藤園 お~いお茶 ぞっこん」、「サントリー 緑茶 伊右衛門 特茶」がそれぞれトライアルユーザーの1位と4位となっており、新商品の試用意向が強い傾向がでました。

◆購入理由の1位は「価格がお手頃だったから」、2位は「魅力的な商品特徴があったから」

上位10シリーズの購入理由には、「価格がお手頃だったから」「魅力的な商品特徴があったから」といった理由が多く挙げられました。PB以外では「魅力的な商品特徴があったから」が平均で70%を超えており、中でも「アサヒ飲料 十六茶」は81.1%の人が「魅力的な商品特徴」を理由に購入しています。
また、「伊藤園 健康ミネラルむぎ茶」は「家族が気に入っているから」が他のシリーズに比べ高い数字を示しており、ファミリー層から支持を得ている様子がうかがえます。9月にリニューアルした「伊藤園 お~いお茶 ぞっこん」は、「試し買いしてみたくなったから」、「パッケージに惹かれたから」、「新商品だったから」が他シリーズに比べて高く、リニューアルにあたっての店頭での見せ方がうまくいったと言えそうです。

◆9割以上の消費者が30秒以内に購入商品を決定

消費者のロイヤリティごとに購入までにかかった時間を聞いたところ、「すぐに購入を決めた(5秒以内)」が全体で60%、他のブランドもひと通り見てから購入を決めた(30秒以内)」が36%と、96%の消費者が30秒以内に商品購入を決定していることがわかります。「今回初めて購入」するトライアルユーザーでも30秒以内、5秒以内での購入決定が大半を占めており、お茶系ドリンクカテゴリーにおいては、店頭での露出の様子や値段、特徴などを見て、すぐに購入商品を決める消費者が多いと言えそうです。

◆「伊藤園 お~いお茶 緑茶」と「サントリー 伊右衛門」が年配層の支持を獲得

世代ごとに購入シリーズ割合をみると、20代は「その他」、30代、40代では「PB(プライベートブランド)」の占める割合が多いのに対して、50代、60代では「伊藤園 お~いお茶 緑茶」が、70代以上では「サントリー 伊右衛門」が多く、世代が上がるにつれてNBを好む傾向が現れました。

お茶系ドリンクカテゴリーは、商品購入までの検討時間が短く、新商品であっても、気軽に試し買いする人が多いのが特徴です。商品の購入のボリュームゾーンは、「値段が手頃だったから」、「魅力的な商品特徴」を理由に、過去に購入したことのある商品を買うライトユーザーとなっており、このライトユーザーをいかにしてロイヤルユーザーに育成していけるかがポイントになりそうです。
また、30代、40代のお茶系ドリンク購入者にPBの比率が高く、年配層はNBを購入する傾向があることを考慮すると、各世代の嗜好を考慮した販売戦略が求められそうです。

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[ソフトブレーン・フィールド]
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