家族の食卓に関する調査2013 

2013年11月20日
パルシステム生活協同組合連合会は、「家族の食卓に関する調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2013年11月1日~11月5日の5日間において実施し、1,000名(調査対象者:20歳~59歳の既婚女性)の有効サンプルを集計した。

【調査結果サマリー】

・家族で食卓を囲む回数 「毎日必ず」は朝食では25%、夕食では36%

・夕食時、家族で食卓を囲めない理由 「夫の仕事の都合」8割、20代・30代では9割以上

・子どもの通塾は、子どもの孤食の原因に?

・食卓での話題 最多は「芸能ネタ・テレビ番組」で約6割

・子どもが小・中学生の家庭の約2割では「ゲームのこと」が食卓の話題に

・中高生のいる家庭の約6割では、“食事中は、ケータイ・スマホの使用はダメ”と食育

・最も幸せを感じる主食 朝食では「ごはん」と「パン」が拮抗

・食パン選びのポイント「価格」「トーストした時の味」が上位、「原材料」は20%、「食べごたえ」は15%が重視

・家族から最も喜ばれる手料理 1位「カレーライス」、2位「ハンバーグ」、3位「鶏のからあげ」

・スーパーの惣菜やコンビニの惣菜が食卓に上がる頻度は?

・家庭で人気の鍋料理 1位「すき焼き」、2位「寄せ鍋」、3位「水炊き鍋」

・“家族で食卓を囲むことは子どもの教育に欠かせないと思う”91%

・“家族で食卓を囲めることは幸せなことだと思う”95%

・“家族で食卓を囲むことで家族が抱えている問題を発見できると思う”73%

【調査結果詳細】

◆ 家族で食卓を囲む回数 「毎日必ず」は朝食では25%、夕食では36%
◆ 夕食時、家族で食卓を囲めない理由 「夫の仕事の都合」8割、20代・30代では9割以上
◆ 子どもの通塾は、子どもの孤食の原因に?

家族の食卓の実情は、家族の生活スタイルや就業状況・就学状況などによって、時代とともに変化をしていくと言われます。そこで、20歳~59歳の既婚女性1,000名(全回答者)に、家族の食卓について聞きました。

ひとりで食事をする“孤食”という食卓の実態が問題視されることがありますが、家族で食卓を囲む回数を、朝食・夕食それぞれについて聞いたところ、朝食では、「毎日必ず」は24.9%と4人に1人の割合にとどまり、「週に1~2日程度」は26.3%、「それ(週に1~2日程度)以下の頻度」が32.4%となりました。一方、夕食は「毎日必ず」が最も多く36.2%でしたが、次に多かったのは「週に1~2日程度」で21.4%と5人に1人の割合でした。

次に、夜に家族で食卓を囲めない日があると回答した方(638名)に、その理由を聞いたところ、最も多かったのは「夫の仕事の都合」で80.4%と際立っており、特に20代(94.1%)、30代(92.3%)の家庭では9割以上でした。以下、「自分の仕事の都合」(14.3%)、「夫の夜の付き合い」(13.9%)、「子どもの習い事(学習・進学塾、おけいこ事)」(10.7%)が1割以上で続きました。
自身の雇用形態別にみると、「自分の仕事の都合」は、パート・アルバイトの方では15.8%、フルタイム勤務の方では48.5%となりました。また、末子の学齢区分別にみると、末子が小学生から高校生の家庭では「子どもの習い事」が理由に挙がった割合が比較的高く、末子が小学生の家庭では31.1%、中学生の家庭では50.0%、高校生の家庭では30.2%となりました。末子が中高生の家庭では「子どもの学校の部活動」も比較的高くなり、中学生の家庭では29.5%、高校生の家庭では26.4%でした。

◆ 食卓での話題 最多は「芸能ネタ・テレビ番組」で約6割
◆ 子どもが小・中学生の家庭の約2割では「ゲームのこと」が食卓の話題に
◆ 中高生のいる家庭の約6割では、“食事中は、ケータイ・スマホの使用はダメ”と食育

全回答者(1,000名)に、家族で食卓を囲む際にどのようなことが話題になっているか聞いたところ、最も多かったのは「芸能ネタ・テレビ番組のこと」で58.5%でした。以下、「事件・事故のこと」(41.8%)、「家族でのおでかけのこと」(40.3%)が4割台、「学校・幼稚園のこと」(35.6%)、「近所・地域のこと」(34.3%)、「親の仕事のこと」(34.2%)、「スポーツのこと」(31.5%)が3割台で続きました。
子どもに関する話題について、末子の学齢区分別にみると、「学校・幼稚園のこと」は末子が小学生の家庭が最も高く74.2%、「子どもの友だちのこと」や「子どもの勉強・成績のこと」、「子どもの恋愛のこと」は末子が中学生の家庭が最も高く、それぞれ59.3%、33.9%、11.9%となりました。また、「子どもの将来・進路のこと」は末子が中学生の家庭(25.4%)と高校生の家庭(26.5%)では、それぞれ2割を超えました。
さらに、娯楽に関する話題では、「マンガ・アニメのこと」は末子が小学生の家庭(25.8%)と中学生の家庭(23.7%)ではそれぞれ2割を超え、「ゲームのこと」は末子が小学生の家庭(22.7%)と中学生の家庭(18.6%)ではそれぞれ2割前後となりました。

また、高校生以下の子どもがいる回答者(588名)に、家庭での子どもに対する教育・しつけであてはまるものを聞いたところ、「食事の前、食事の後“いただきます” “ごちそうさま”の挨拶をする」(84.0%)が最も多くなりました。スマホ・ケータイの使用について、「食事中は、ケータイ・スマホを使用しない」ことを教育している割合は40.1%でした。特に、中学生・高校生の子どもがいる181名ではその割合は高く、58.6%と約6割が食事中にケータイ・スマホを使用しないように教育していると答えました。

◆ 最も幸せを感じる主食 朝食では「ごはん」と「パン」が拮抗
◆ 食パン選びのポイント「価格」「トーストした時の味」が上位、「原材料」は20%、「食べごたえ」は15%が重視

食べることに幸せを感じる方も多いと思いますが、全回答者(1,000名)に、食卓に上がるものとして最も幸せを感じる主食の種類を、朝食・夕食に分けて聞いたところ、朝食では「ごはん(お米)類」が47.9%、「パン類」が48.2%と、ごはんとパンが拮抗する結果となった一方、夕食では「ごはん(お米)類」が9割以上(90.3%)と圧倒的な支持を得ました。

朝食にごはん(お米)を食べるとなるとおかずの用意が大変という方もいらっしゃるのではないでしょうか。対してパン、とりわけ食パンは、手早く様々な味が楽しめます。
そこで、全回答者(1,000名)に、食パンを購入する際に重視していることを聞いたところ、「価格」(67.9%)が最も多く、以下、「トーストした時の味」(48.2%)、「枚数・容量」(48.0%)、「やわらかさ」(39.3%)、「そのまま食べた時の味」(32.5%)と続きました。また、「原材料」は20.2%、「食べごたえ」は15.2%でした。

◆ 家族から最も喜ばれる手料理 1位「カレーライス」、2位「ハンバーグ」、3位「鶏のからあげ」
◆ スーパーの惣菜やコンビニの惣菜が食卓に上がる頻度は?

家族の食卓と言えば、やはり手料理は欠かせません。全回答者(1,000名)に、≪家族から最も喜ばれる手料理メニュー≫と≪食卓に最もよく登場する手料理メニュー≫を自由回答形式で聞きました。
≪家族から最も喜ばれる手料理メニュー≫の1位は「カレーライス」(184件)でした。以下、2位「ハンバーグ」(138件)、3位「鶏のからあげ」(96件)が続き、子どもに好まれそうなメニューがトップ3を占めました。
次に、≪食卓に最もよく登場する手料理メニュー≫をみると、家族から喜ばれる手料理と同じ「カレーライス」(199件)が1位となりました。簡単に作ることができ、家族にも喜ばれる「カレーライス」は、食卓に上がる機会も多いようです。以下、2位「煮物」(123件)、3位「野菜炒め」(68件)となりました。

また、全回答者(1,000名)に、スーパーやコンビニの惣菜、お弁当などがどのくらいの頻度で食卓に上がるか聞いたところ、『週1日以上』(「ほぼ毎日」~「週に1日程度」の合計)の割合は、≪スーパーの惣菜≫では39.0%、≪スーパーの弁当≫では8.8%となりました。コンビニの商品についてもみると、≪コンビニの惣菜≫では8.5%、≪コンビニの弁当≫では5.2%、≪コンビニのホットスナック≫では5.0%でした。また、ファストフードやデリバリーフードについても聞いたところ、『週1日以上』の割合は、≪ファストフード≫では8.0%、≪デリバリーフード≫では1.2%となりました。スーパーの惣菜は4割となりましたが、コンビニ商品やファストフード、デリバリーフードは1割未満となり、頻繁には食卓に上がっていない様子が窺えました。

◆ 家庭で人気の鍋料理 1位「すき焼き」、2位「寄せ鍋」、3位「水炊き鍋」

さて、すっかり寒くなり、家族でお鍋をつつく機会も増えてくる頃です。全回答者(1,000名)に、家庭で人気の鍋料理を聞いたところ、1位「すき焼き」(53.6%)、2位「寄せ鍋」(49.1%)、3位「水炊き鍋」(40.3%)、4位「しゃぶしゃぶ」(37.4%)、5位「キムチ鍋」(36.3%)となりました。居住エリア別にみると、「水炊き鍋」は中国・四国地方(58.2%)、九州・沖縄地方(52.5%)、「もつ鍋」は九州・沖縄地方(40.0%)、「カニ鍋」は近畿地方(21.6%)が、それぞれ他のエリアよりも人気度が高くなりました。

《その他の主な調査結果》
◆ “家族で食卓を囲むことは子どもの教育に欠かせないと思う”91%
◆ “家族で食卓を囲めることは幸せなことだと思う”95%
◆ “家族で食卓を囲むことで家族が抱えている問題を発見できると思う”73%


【調査概要】
調査タイトル:家族の食卓に関する調査2013
調査対象:ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする、20歳~59歳の既婚女性
調査期間:2013年11月1日~11月5日の5日間
調査方法:インターネット調査(モバイルリサーチ)
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答母数から1,000サンプルを抽出)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[パルシステム生活協同組合連合会]
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