若年層白書2013(10・20代のシゴト観・人生観調査) 

2013年12月06日
インテリジェンスが運営する求人情報サービス「an」は、全国の15~25歳までの男女2,454人を対象に、ライフスタイルやアルバイト経験、将来・仕事観についてアンケート調査を実施。10・20代のシゴト観・人生観をまとめた「若年層白書2013」として発表。「若年層白書」ではその他、若者の「成育環境・背景」「ライフスタイル」「将来観」などの調査・分析を行っています。

【調査結果】

「アルバイトをした方がよい」9割 その理由は「社会経験・成長ができるから」6割

・アルバイトの意義についてはアルバイトの経験有無を問わず、90.1%が「アルバイトをした方が良い」と回答
・その理由として「社会経験・成長のため」が57.0%で最多に。次いで「就職、将来のため」(19.1%)、「人間関係のため」(8.3%)。

※「社会経験・成長」の自由回答例…「マナーや人間関係が身につく」(20代女性)、「色々な職種の雰囲気が分かるし、社会経済の動き方も分かるようになると思うから」(20代女性)など

「アルバイトを通してお金以外のものも得られる」回答率、昨年比7.5ptダウン 若者の「仕事観」に変化 

・仕事さがしや働き方についての調査では、過去毎年1位である「アルバイトを通して、お金以外のものも得られると思う」への回答が、昨年を7.5ポイント下回り、2年連続で減少。
・「アルバイトは、嫌になったら辞めてもいいと思う」(2010年:38.8%→2013年:44.6%)、「できれば働きたくない」(2010年:38.7%→2013年:44.5%)は、2010年の調査開始以降、上昇傾向に。

バイトに時給以外の価値を求める若者 お金以外の社会経験・成長の提供がカギに

「若年層白書2013」では、全体の9割が「アルバイトをしたほうがよい」と考え、アルバイトは「社会経験や成長につながる」と回答しているにもかかわらず、「アルバイトを通して、お金以外のものも得られると思う」への回答は減少するという一見矛盾した結果が表れました。

若者へヒアリングすると、「復興支援として冊子を作る活動に熱中している」(10代女性)、「就職前のインターンシップは当たり前」(20代男性)など、学業だけでなく多方面で活発に活動している様子がみられます。さまざまな情報があふれ、気軽に多くの活動や体験に参加できるようになった現代においては、社会経験や成長を得るための選択肢が多様になりました。こうした他活動とアルバイトが若者の間で比較されるなかで、本来アルバイトが持つお金以外のメリット部分が見えづらくなり、今回の調査結果に表れたのではないでしょうか。

このような現状を受け、企業がアルバイトの採用を成功させるには、サービス業であればマナーの習得や多様な社会人と接する機会となる点など、アルバイトならではの特色を打ち出すことが一層必要となりそうです。

【白書概要】
・第1部 成育環境/背景
…若年層の人口割合や時代背景など、マクロの情報から「今の若者」を分析

・第2部 ライフスタイル
…流行・趣味、人間関係などを調査。「ゆるい」友人関係、ライフスタイルの傾向に

・第3部 アルバイト
…アルバイト経験や初バイトのきっかけ、バイトへの期待など、リアルなバイト観を分析

・第4部 将来/仕事観
…将来の幸福度、仕事観を調査。「ほどほどに幸せ」希望的観測の傾向に


【調査概要】
調査期間:2013年6月13日~16日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:15~25歳の全国の男女で下記条件を満たす人
 ・これまでにアルバイト・パート経験がある人
 ・アルバイト経験はないが、アルバイトをしてみたいと思っている人
有効回答数:2,454件

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