2014年夏のボーナスと家計の実態調査(20~50代のサラリーマン世帯の主婦対象) 

2014年07月01日
損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命は、全国の 20~50代のサラリーマン世帯の主婦 500 名(各年代毎 125 名 平均年齢 39.7 歳)を対象に、「2014 年夏のボーナスと家計の実態」をテーマとしたアンケートを実施。

今回の調査では、ボーナス平均手取額が 72.2 万円と、昨夏の平均手取額から 2.3 万円増加する結果となりました。さらに、ボーナスの今後の見通しについては、「増えていくと思う」(28.2%)が「減っていく+なくなると思う」(20.8%)を上回る結果となり、アベノミクスの影響からか、全体的に明るい結果となりました。
夫に内緒の資産(へそくり)は、所持金額が過去最高を記録した昨夏から、36.4 万円増の 452.4 万円と、過去最高を更新した結果となっており、依然として「貯める」意識が高いことが見て取れます。
また、主婦の財布に入っている金額は、「1 万~2 万円未満」が約 4割を占め、平均額は、18,966円という結果になりました。また、家計のやりくりで財布を分けている主婦は、全体の約 3 割にのぼり、中には、8 つの財布を使い分ける主婦も見られ、主婦の家計のやりくりの様子が垣間見られました。

【調査の主な結果】

<2014 年夏のボーナス>

・夏のボーナス「増えた」は 35.0%、「減った」は 15.0%。平均手取額は 72.2 万円(昨夏比+2.3 万円)。平均手取額が 70 万円台となったのは、2008 年夏以来 6 年ぶり。

・ボーナスの使い道は「預貯金」が(70.0%)と群を抜いている。

・ボーナスから夫に渡した小遣いは平均 13.2 万円(昨夏比+1.8 万円)と増加するも、“渡す”主婦は半数以下。

・この夏臨時ボーナスをあげたい人得票数1位は「浅田真央」、2位は「羽生結弦」。芸能人では「タモリ」がトップ。

・あげたいボーナスの額1位は、「田中将大」の 2,401 万円。

・主婦が詠む夏のボーナス川柳「ボーナスが ボーナス払いに 消えてゆく」など家計のやりくりの大変さを詠んだものが多く見られる。


<家計の現状/わが家の生活防衛策>

・家計が「苦しい」(53.2%→50.8%)に対し、「楽である」(46.8%→49.2%)とほぼ同率。

・夫に内緒の資産(へそくり)の所持平均額は「416.0 万円」→「452.4 万円」と増加。

・ふだん主婦の財布に入っている金額(現金)は「1 万~2万円未満」が約 4 割。平均額は 18,966 円。残金が 6,207円になったら補てんする。

・2 つ以上の財布を使い分ける主婦は 35.4%。「家計費」用や「自分の小遣い」用など、用途によって使い分けている。中には 8 つの財布を使い分ける主婦も。

・夫の月の小遣いの平均額は39,315円。消費税増税後、夫の小遣いを「増やした」は5.4%、「減らした」は6.1%。「変わらない」が約 9 割。


【調査結果】

《2014 年夏のボーナス》
平均手取額は昨夏から 2.3 万円増の 72.2 万円。昨夏のボーナスと比較して「増えた」(35.0%)が「減った」(15.0%)を大きく上回り、増減の平均金額は昨夏より 1.6 万円増の「+2.7 万円」。さらに、平均手取額が 70 万円台となったのは、2008 年以来 6 年ぶり。

今夏のボーナス手取額を聞いたところ、「50~75万円未満」(28.8%)が最も多く、続く「25~50万円未満」(26.6%)を合わせると、“25~75 万円未満”が半数以上(55.4%)を占めています。平均金額は昨夏から 2.3 万円増の 72.2 万円となりました。平均手取額が 70 万円台となったのは、2008 年夏以来 6年ぶりで、回復の傾向がうかがえます。

昨夏の支給額と比べて、ボーナスが「増えた」(35.0%)という回答は「減った」(15.0%)より 20 ポイント多い結果になりました。増減の平均額は「+2.7 万円」となり、昨年(「1.1 万円」)よりも 1.6 万円増と増加傾向がみられました。

《ボーナスの使い道》

ボーナスの使い道は「預貯金」(70.0%)がトップ。
ボーナス総額のうち各用途別の割合を聞いたところ、「預貯金」(44.4%)が 4 割以上を占める結果に。

ボーナスの主な使い道に「預貯金」(70.0%)をあげる人は昨年と変わらず 7 割、という結果になった一方で、「生活費の補填」(40.2%→29.8%)、「ローンの支払い」(31.0%→24.0%)は昨夏の結果と比べて減少しました。

ボーナスの平均手取額「72.2 万円」を上記の割合で配分した場合、それぞれの使い道がいくらになるかをみたところ、トップの「預貯金」は「32.1 万円」となりました。

※例えば「国内旅行(帰省を含む)」は「5.2 万円」と、実際にはもっと費用がかかることが多いはずですが、500 名の回答を平均でならすと、一家庭当たり「5.2 万円」に当たることを示しています。

《ボーナスの中から夫に渡す小遣いの額》
ボーナスから夫に小遣いを「渡さない」と答えた主婦(51.0%)が半数を超える一方で、渡した(渡そうと思っている)金額の平均が「13.2 万円」と昨夏の「11.4 万円」から増加し、明暗が分かれた。

今回のボーナスの中から、夫に小遣いとして渡した、あるいは渡そうと思っている金額については、「渡した」あるいは「渡そうと思っている」主婦(49.0%)の回答の平均額が「13.2 万円」と昨夏の「11.4 万円」から増加し、消費増税などによる家計への圧迫を受けながらも、夫に感謝する妻の姿がうかがえました。

《家計の現状と今後の見通し》
現在の家計が“苦しい”(50.8%)と答えた主婦は昨年の 53.2%から減少。今後の家計の見通しについては、“楽になっていく”(17.4%→18.6%)がやや増加し、改善傾向がみられる結果となった。

家計をやりくりする主婦は現在の家計をどう認識しているのか聞いてみたところ、「非常に楽である」(3.6%)、「まあ楽である」(45.6%)を合わせた“楽である”(49.2%)という回答が昨夏に比べて 2.4 ポイント増加し、「やや苦しい」(42.6%)と「非常に苦しい」(8.2%)を合わせた“苦しい”(50.8%)とほぼ同率という結果になりました。

次に今後の家計の見通しについて聞いたところ、「大いに楽になっていくと思う」(2.4%)と「やや楽になっていくと思う」(16.2%)を合わせた“楽になっていく”(18.6%)という見方は昨夏(17.4%)に比べて微増しました。依然として家計のおかれる状況は厳しいようですが、徐々に改善傾向がみられるようです。

《夫に内緒の資産(へそくり)の保有状況》
所持率が昨年に比べやや減少(41.8%→40.4%)するも、平均所持額は「416.0 万円」→「452.4 万円」
と 36.4 万円の大幅増加。

『夫に内緒の資産(へそくり)』を持っているか聞いたところ、約 4 割(40.4%)が「ある」と回答しています。昨夏の調査結果 と比べ る と 、保有者の割合は41.8%→40.4%とやや減少する結果となりました。
『夫に内緒の資産(へそくり)』の保有額を聞くと、昨年もっとも多かった「100万円未満」という回答が減少(26.8%→18.8%)し、「100~200万円未満」が(20.3%)最も大きな割合を占めました。
また、「1,000 万円以上」という回答が昨夏と比べてほぼ倍増(10.0%→19.8%)し、平均額を「416.0 万円→452.4 万円」と大幅に引き上げる結果となりました。

『夫に内緒の資産(へそくり)』の保有形態について聞いたところ、現状の保有形態では「預貯金(普通・定期・貯蓄預金)」(87.1%)が圧倒的に多く、そのほかでは、「株式」(18.8%)、「投資信託」 (15.8%)、「年金・保険」(11.9%)、「外貨預金」(10.4%)といった金融商品が続きます。また、今後は『夫に内緒の資産』をどのような形で保有したいか聞いてみたところ、現在と同様「預貯金(普通・定期・貯蓄預金)」(80.2%)が圧倒的に多く、そのほかでは「株式」(14.9%)、「投資信託」(13.4%)、「タンス預金」(7.9%)、「年金・保険」(7.4%)などといった回答がみられました。

《夫に内緒の資産(へそくり)を持つ目的》
「老後(リタイア後)の備え」(51.0%)が群を抜いて多く、「自分の趣味や買い物のため」(37.6%)、「子供の将来のため(教育費、結婚資金など)」(26.2%)、「家族の病気などに備えて」(24.8%)などの順で、“将来の備え”のためという動機が大きい。

《夫に内緒の資産(へそくり)はどのようにして得たものか》
「結婚前に貯めていたお金をとっておいた」(54.0%)、「結婚後、自分が勤めて稼いだお金を貯めた」(33.7%)と“自分で働いて貯めた”お金が主。

《財布にふだん現金をいくらいぐらい入れているか》
「1 万~2 万円未満」(39.0%)が最多で、「5~7 千円未満」(14.4%)、「2 万~3 万円未満」(13.4%)と続き、平均額は「18,966 円」。

財布にふだん現金をいくらぐらい入れているか聞いたところ、「1万~2万円未満」がほぼ4割(39.0%)を占めて最も多く、以下「5~7千円未満」(14.4%)、「2万~3万円未満」(13.4%)、「3万~4万円未満」(12.2%)、「5万円以上」(7.0%)などの順となっており、人によって差が大きい様子がうかがえます。今回の調査の最高金額は「30 万円」で、主婦の財布に入っている平均額は「18,966 円」という結果になりました。

財布にお金を補填する時はどんな時かを聞いたところ、「財布の中のお金が減ってきた時に補填する」(81.0%)が8割を超え、圧倒的に多い結果となりましたが、「決まった日にちに補填する(月始め、給料日など)」(16.8%)という人もみられます。さらに、「財布の中のお金が減ってきた時に補填する」と答えた人に、補填するのはいくらぐらいまで残金が減った時かを聞いたところ、「2千円未満」(21.7%)が最も多いものの、以下「5~7千円未満」(18.5%)、「3~4千円未満」(17.5%)、「2~3千円未満」(17.3%)、「1万~2万円未満」(14.3%)と続き、中には「3万円以上」(3.0%)という回答もあり、人によるバラつきが大きいことがうかがえます。また、補填する時の残金の平均額は「6,207 円」となりました。

《現在、現金の入った財布(小銭入れを含む)をいくつ持っているか》

「1 つ」(64.6%)と答えた人が最も多く、「2 つ」(31.6%)、「3 つ」(3.4%)、「4 つ以上」(0.4%)がそれに続いた。2 つ以上の財布の使い分けについては、「家計費と自分の小遣い用を分けている」(60件)と「小銭入れを別に持っている」(43 件)が多い回答となった。

現在、現金の入った財布(小銭入れを含む)をいくつ持っているかを聞いたところ、「1つ」(64.6%)が6割を超えており、小銭入れ等と分けず、1つの財布だけを使う人が多いということが分かりました。それ以外では「2つ」(31.6%)という人がほとんどですが、「3つ」(3.4%)、「4つ以上」(0.4%)という人も少数ながらみられます。なお、今回の調査の最多個数は「8 個」で、平均個数は「1.4 個」という結果となりました。

財布の数を“2つ以上”と答えた人(177名)に、2つ以上のお財布をどのように使い分けているかを自由回答で聞いたところ、「家計費と自分の小遣い用を分けている」(60 件)と、家計を預かる主婦らしい理由が最も多くみられました。そのほかでは、「小銭入れを別に持っている」(43 件)、「持ち運び用と家での保存用を分けている」(15 件)、「普段の買い物用とお出かけ用・勤務用を分けている」(14 件)といった、用途によって使い分けている様子がうかがえました。

《現在、夫の小遣いは月いくらぐらいか》
「わからない」(41.0%)を除くと、「3~4 万円未満」(14.6%)、「2~3 万円未満」(11.6%)、「5~6 万円未満」(10.4%)などが多いが、人による差は大きい。具体的な金額をあげている人の平均額は「39,315 円」。

現在、夫の小遣いは月いくらぐらいか聞いてみると、「わからない」という人が4割強(41.0%)を占めています。具体的な金額をあげている人では、「3~4 万円未満」(14.6%)、「2~3 万円未満」(11.6%)、「5~6 万円未満」(10.4%)、「2 万円未満」(8.2%)と続き、少数ながら「10 万円以上」(3.2%)といった回答もみられ、家庭によって差が大きいことがうかがえました。なお、今回の調査における最高金額は、「33万 3 千円」で、具体的な金額をあげている人の平均額は「39,315 円」となりました。

4月に消費税が5%から8%に増税されましたが、それ以降の夫の小遣いに変化があったかについて聞いたところ、「変わらない」(87.8%)が9割近くと大多数を占めました。その一方で、「家計費の圧縮を考えて、少し減らした」(6.1%)、「消費税増税分を考えて、少し増やした」(5.4%)がともにみられ、“支出が増えるから減らした”または、“物価が上がるから増やした”と両方の考え方があるようです。


【調査概要】
調査対象及びサンプル数:一般企業に勤めるサラリーマン世帯の 20 歳から 59 歳の主婦 500 人
調査方法:インターネット調査
調査時期:平成 26 年6月6日(金)~6月 11 日(水)

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