「PB(プライベートブランド)」に関する調査 

2014年08月05日
ドゥ・ハウスは、自社のインターネットリサーチサービス『myアンケート』を利用し、首都圏(1都3県)に住む20代~60代の女性を対象に「PB(プライベートブランド)」に関するWEBアンケートを実施。調査期間は2014年7月18日(金)~7月22日(火)。有効回答は750人から得ました。

【調査サマリ】

・女性のPB認知率・購入経験はほぼ100%。認知、購入経験はともに
 1位:セブンプレミアム、2位:トップバリュ、3位:ローソンセレクト

・購入する際に重視する点は、「価格」「容量・大きさ」「原産国・原産地」

・購入したことのあるカテゴリランキング
 1位:お菓子、2位:レトルト食品、3位:インスタント食品

・PB、NB商品に対してのイメージ
 PB…1位:価格が安い、2位:コストパフォーマンスがよい、3位:味がおいしい
 NB…1位:味がおいしい、2位:品質がよい、3位:種類が豊富

・PBとNB同一商品を比べたときの購入の決め手
 PBは「価格が安い」こと、NBは「品質がよい」こと

【調査結果】

女性のPB認知率・購入経験はほぼ100%

昨今、スーパーやコンビニエンスストア、さらにはテレビのCMと、あらゆる所で目にするPB商品。その認知率は94.1%、購入経験は93.1%であり、回答者のほぼ全員が何らかの形でPBに触れているようでした。

具体的に認知されているPBは、1位「セブンプレミアム(88.5%)」、2位「トップバリュ(76.5%)」、3位「ローソンセレクト(55.3%)」となりました。

また、実際に購入したことのあるPBも、1位「セブンプレミアム(79.5%)」、2位「トップバリュ(66.1%)」、3位「ローソンセレクト(39.9%)」と、PBブランドの認知率、購入経験の順位は同様の傾向がありました。

PBを購入する際に重視する点は、「価格」「容量・大きさ」「原産国・原産地」

PBの購入経験者に、何を重視して購入に至るのかを聞きました。1位「価格(84.0%)」、2位「容量・大きさ(44.4%)」、3位「原産国・原産地(41.6%)」となり、1~2位間に圧倒的な差が見られ、PBは『価格重視』で購入されていることが明らかになりました。

PBで購入したことのあるカテゴリランキング
1位:お菓子、2位:レトルト食品、3位:インスタント食品


購入したことのあるPBのカテゴリについて聞いたところ、1位「お菓子(71.5%)」、2位「レトルト食品(48.9%)」、3位「インスタント食品(45.4%)」となりました。子供から大人まで食べられ、値段が手ごろな「お菓子」や、働く女性なども多くなっている今、時間短縮と価格も抑えられる「レトルト食品」や「インスタント食品」がランキングされたのは納得のいく結果ではないでしょうか。

PB、NB商品に対してのイメージ
PB…1位:価格が安い、2位:コストパフォーマンスがよい、3位:味がおいしい
NB…1位:味がおいしい、2位:品質がよい、3位:種類が豊富


では、PBとNBのイメージについてはどうなのでしょうか。比較をしたところ、PBは、1位「価格が安い(68.8%)」、2位「コストパフォーマンスがよい(44.5%)」、3位「味がおいしい(食品・飲料)(32.3%)」となりました。

対してNBは、1位「味がおいしい(食品・飲料)(49.3%)」、2位「品質がよい(47.7%)」、3位「種類が豊富(32.3%)」となり、「味がおいしい」がPB、上位3つの中に入りました。PBは「安い」というイメージが強いものの、約3割の人が「おいしい」というイメージを持っていることが分かりました。

PBとNB同一商品を比べたときの購入の決め手
PBは「価格が安い」こと、NBは「品質がよいこと」

PBとNB同一商品を比べたときの購入の決め手について聞いたところ、PBは、1位「価格が安いこと(37.1%)」、2位「コストパフォーマンススよいこと(22.9%)」、3位「PBは購入しない・比較しない(14.7%)」となりました。一方NBは、1位「品質がよいこと(41.5%)」、2位「価格が安いこと(18.3%)」、3位「有名なメーカー・ブランドであること(13.3%)」となりました。

PBとNBの使い分け

PB商品が増える中で、PBとNBとの使い分けについて聞いたところ、「決めていない」という人が半数程度いる一方で、使い分けている人からは次のような回答がありました。(一部抜粋)

①機能に差がないと感じるものはPBを購入

クッキングペーパーやキッチンタオルの日用雑貨は安いNB商品と品質が変わらないので、価格がさらに安いPB商品を選んでいる。(46歳)
日用品でよく使うもので、NBとあまり機能性に大差ないものはPBを購入。機能性や品質を重視したいもの、こだわりのある調味料などはNBを購入。(34歳)
食品に関しては味が一番だと思います。自分や家族の好みの味ならNB商品を購入します。逆に味の差を感じない菓子類はPBを買うことが多いです。掃除用具やペーパー類など生活用品に関しては品質に違いを感じないので、価格の安いPBを買うことが多いです。(47歳)

②購入頻度が高いものや、一度に大量に必要なときはPBを購入

PBは、牛乳、パン、豆腐、納豆、卵などの毎日の食卓で食べるものを購入することが多いです。(47歳)
ホームパーティーなど大人数分が必要な場合や、品質にこだわる経済的余裕のないときは、コスト削減のためにPBを利用する。(36歳)
子供のおやつやたくさん必要なものの場合PBにする。(38歳)

③安心感ならNBを選択、PBでも製造元や原産国・原材料が信頼できれば購入

NB…メーカーの信用、原材料や生産国に拘って管理が行き届いていること。PB…販売会社の信用度、生産国やメーカーが書かれていること。(63歳)
製造者名が明記されており、国産品であることが分かるものはPBを購入し、それ以外はNBを購入する。(41歳)
以前は、全くPBは購入したいと思いませんでした。ただこの頃は、有名メーカーがPBを作っている事もあり、買ってみようと思っています。(42歳)

④“あの味”“あの使用感”を手に入れたいときはNBを購入

こだわりのある食品に関してはNB(加工食品)を買いますが、特にこだわりのない食品(冷凍食品やお菓子)はPBの方がコストパフォーマンスがよいので購入しています。(34歳)
PB…よく売れている感じのもの。今回少しだけ使って普段はあまり使わないもの。NB…以前から長く使っているもの、スナック菓子・インスタントラーメンなど商品により味の特徴のあるもの。(54歳)
PB商品は、その認知率、購入率の高さから、今や当たり前のように浸透し、日常生活の一部を支えている様子が伺えます。また、製造元や原産国・原材料などをしっかりチェックしたり、商品カテゴリによってNB商品とコストパフォーマンスを比較して購入したりするなど、自分なりの基準でNB商品と使い分けをしている人も多くみられました。今後、どのような商品が開発されていくのか、また、生活者の購買行動がどのように変化していくのか、ますます注目されます。


【調査概要】
・調査期間:2014年7月18日(金)~7月22日(火)
・調査手法:ドゥ・ハウスのインターネットリサーチサービス『myアンケート』を利用。20代~60代の女性を対象に有効回答を750人から得た。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ドゥ・ハウス]
 マイページ TOP