「インターネットでの買い物」に関する調査 

2014年08月29日
オールアバウトが運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第12弾のレポートとして「ネットショッピング・ネットオークション・ネットフリマの利用実態」に関するアンケート調査を実施。
インターネットでの買い物に詳しい専門家監修のもと、各サービスの利用実態・利用意向について調査しました。調査期間は2014年8月5日(火)~2014年8月9日(土)、首都圏(1都3県)在住の20~69歳男女1,115名から有効回答を得た。

【調査結果】

1) ネットショッピングを最も頻繁に利用しているのは 30 代男性、理由は節約志向の高さにあり・ラインナップの幅広さと価格帯に魅力?

首都圏在住の 20~69 歳の男女 1,115 名に対し、ネットショッピング・ネットオークション・ネットフリマの利用経験と利用頻度について聞いたところ、「ネットショッピングを利用したことがある」と答えた割合はどの年代でも9割を超え、全体で 95.2%と高い割合で利用経験がある事がわかりました。

一方で「ネットオークションを利用したことがある」と回答したのは全体では約半数に留まり、年代別に見ると男女共に 30 代・40 代の利用率が高いことがわかりました(30 代:男性 71%・女性 59%/40 代:男性60%・女性 59%)。

ネットフリマの利用については、「サービスを知らない」「サービスを知っているが利用経験が無い」と回答した割合がどの年代も約 8 割、最も利用率が高い 20 代では、男性で 28.3%、女性で 19.8%と男性のほうが利用経験があることがわかりました。

各サービスの利用頻度をみると、ネットショッピングを利用している人で、「2、3週間~月に1回程度利用する」と回答した割合が全年代で約半数以上、週に1回以上と頻繁に利用している割合は全体で 15.2%、中でも30代男性が 22.3%と最も高く、ネットショッピングの「ヘビーユーザー」であることがわかりました。
一方でネットオークションは「月に一回程度~半年に一回程度利用する」と回答した割合が多く、日常的な利用は少ないことが分かりました(グラフ2)。ネットフリマは、最も利用率の高い 20 代で「毎日使う~半年に一回程度の利用」と回答し、使用頻度にばらつきが見られました。

各サービスの利用者に利用理由を聞いたところ、ネットショッピングでは「欲しいものが安く購入できる」「時間の節約・効率化」「欲しいものが見つけやすい」「買ったものを運ばなくてよい」が上位を占めました。性年代別に見ていくと、女性は年代が上がるにつれ「時間の節約・効率化」「買ったものを運ばなくてよい」が上昇、一方で男性は「家計の節約」「ラインナップが幅広い」「レアな物・変わった物が手に入る」の項目で、女性よりもポイントが高く、特に男性の 30 代・40 代で顕著に差が出る結果となりました。
ネットオークション・ネットフリマを利用する理由は各サービス共に「欲しいものが安く購入できる」が最も多く、次に「レアな物・変わった物が手に入る」と回答した人が多い結果となりました。

一方、利用していない理由としてはネットショッピングでは「セキュリティ上のリスクが心配」「送料がかかる」「必要性を感じない」が最も多く、ネットオークション・ネットフリマでは「必要性を感じない」が最も多く、次に「個人間のトラブルが心配」「面倒だ・面倒そう」が上位を占めました。

2) 消費増税前後での各サービスの利用の変化は「特に無し」と全体の約 8 割が回答。20 代・30 代はわずかに節約傾向へ?

各サービスの利用について、2014 年 4 月の消費増税前後で利用に変化があったかを聞いたところ、ネットショッピング・ネットオークション・ネットフリマ全てのサービスで約8 割が「増税前と利用頻度は変わらない」と回答しました。しかし、年代別に見ると、ネットショッピングでは男女ともに 30 代で「増税前より利用頻度が下がった」「増税前は利用していたが、増税後に利用をやめた」と回答した割合が他の年代より高いことがわかりました。
一方、ネットオークション・ネットフリマの利用変化を見ると、20 代で「増税後に利用をはじめた」「増税後に利用頻度があがった」と回答する割合が高いことがわかりました。

3) 各サービスが利用されているのは平日夕食後~就寝前、休日の夜

今回の調査で、各サービスを利用している時間帯を利用しているデバイス別で聞いたところ、ネットショッピング、ネットオークション、ネットフリマ全てのサービスに共通して、平日の夕食後~就寝前に利用すると回答した割合が高く、次に休日の夜に利用されていることがわかりました。
また、使用しているデバイスは、ネットショッピングは全体の 7 割が PC から利用しており、スマートフォンからの利用は全体の約 3 割に留まりました。年代別にみると、20 代では約 5 割がスマートフォンから利用している事がわかりました。一方ネットオークションは、全体の約半数が PC からの利用、スマートフォンからの利用は約 2 割に留まりました。

4) ネットで最も購入されているのは「書籍/CD/DVD」「PC 周辺機器」

各サービスで購入しているアイテムについて聞いたところ、各サービス共に「書籍/CD/DVD」が最も購入されている事がわかりました。ネットショッピングで購入したことのあるジャンルでは「書籍/CD/DVD(72%)」に次いで「食品(52%)」「家電(51%)」「パソコン周辺機器/AV 機器(51%)」の項目が上位を占めました。
男女別にみると、「書籍/CD/DVD」の次に「パソコン周辺機器」や「家電製品」が男性に多く買われており、女性に多く買われているジャンルは「食品」「化粧品」「生活雑貨」が上位を占めました。

ネットオークションでは、「書籍/CD/DVD」に次いで「パソコン周辺機器・AV 機器(23.3%)」「衣料品(20%)」「チケット/航空券(19.8%)」の順で多い結果となりました。また、ネットフリマでは、「書籍/CD/DVD」に次いで「生活雑貨(19.7%)」、「衣料品(17.5%)」が多い結果となりました。

5) 中古品の利用に抵抗がある人半数、年代が上がるにつれて上昇


中古品の利用についての意識を聞いたところ、全体の約半数が中古品の利用に抵抗がある(多少抵抗がある・抵抗があると答えた人の合算)と回答し、その割合は 50 代を除いて、年代が上がるにつれて上昇する事がわかりました。


【調査概要】
・調査期間 :2014 年 8 月 5 日(火)~2014 年 8 月 9 日(土)
・調査対象 :首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)の 20~69 歳男女
・割付 :
 男性:20 代・60 代男性 113 名、30 代男性 112 名、40 代・50 代男性 111 名
 女性:20 代・30 代・40代・50 代・60 代女性 111 名
・調査方法 :インターネット調査

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