エルテックスは、昨年に引き続き、通信販売に関する「消費者の行動や意識」などを集計・分析した調査結果を発表。

【通信販売に関する定期調査の2014年版】

エルテックスでは、2000年頃より、ECサイト/通販システムの開発及び構築を積極的に推進しており、このような市場動向を考慮した独自調査「通信販売に関する【消費者調査】2014」を昨年に続き実施。
調査では通信販売を利用する消費者の「周辺を取り巻く環境」「消費行動や意識」「通信販売やECサイトに必要な要件」などを集計・分析。
今回は、そのPart1として、「通販販売経験者が保有する機器(昨年同様の質問)」「通信販売をするときのチャネル(昨年同様の質問)」「購入しようとした際に利用した注文方法」の調査結果を公開。

【調査結果概要】

1) 通販販売経験者が保有する機器では、タブレットの保有率が伸長(対2013年+6.8%)しました。一方、パソコン、テレビの保有率は若干低下しており、生活者とのコミュニケーション手段である家庭内機器のバランスが徐々に変わりつつあるようです。

2) 通信販売をするときのチャネルでは、「インターネットの大規模モール(63.8%)」「通信販売のカタログ(35.2%)」「地上波テレビ(35.0%)」が3ボックス。ただし、前年比ではこれら3つ全てのスコアが低下しました。

3) 通信販売のチャネルから商品を購入しようとした際に利用した「注文方法」では、通販チャネル毎に特長が見られました。マスメディアでは「電話」の比重が高く、ネット(EC)では「ネット(カート、メール)」で占められています。一方、通販カタログ、DM、チラシ利用者では、カタログを例にとると、「電話:29.9%」「カート:36.6%」「ハガキ:38.2%」と注文方法が分散しました。


※全て複数回答のスコア

【調査結果】

1) 通販販売経験者が保有する機器では、タブレットの保有率が伸長(対2013年+6.8%)しました。一方、パソコン、テレビの保有率は若干低下しており、生活者とのコミュニケーション手段である機器のバランスが徐々に変わりつつあるようです。(回答者全体)

2013年調査に比較して、保有率が上がったトップ3ボックスは、タブレット(前年比、以下同+6.8%)、スマートフォン(+3.1%)、Wi-Fiルーター(+2%)。一方、下がったトップ3ボックスは、パソコン(▲2.6%)、テレビ(▲2.4%)、フィーチャーフォン(▲1.6%)となりました。

調査では、タブレット保有率の伸長にあわせ、Wi-Fiルーターのスコアも上昇しているため、家庭内LANを使った、ネットの通信環境の普及、拡大が推測されます。これらの家庭内インフラが、今後の通信販売やECへどのような影響を及ぼしていくのか、注視してゆく必要がありそうです。

2) 通信販売をするときのチャネルでは、「インターネットの大規模モール(63.8%)」「通信販売のカタログ(35.2%)」「地上波テレビ(35.0%)」が3ボックス。ただし、前年比ではスコアが低下。

昨年(2013)と同じ質問に対して、利用した通販チャネルのスコアが全般的に低下しました。
特に数値が減少したのが「新聞の通販広告」で、対前年▲9.9ポイント。その他、通信販売のカタログ(▲6.3%)、インターネットの大規模モール(▲5.3%)もスコアが減少しました。

一方、利用する通販チャネルで、最もよく利用するものに限る(単一回答)と、テレビの通販番組(対前年+3.7%)とインターネットの大規模モール(+0.6%)のスコアが上昇しており、消費者の通販に対する集中と選択が進んできている可能性があります。

3) 通信販売のチャネルから商品を購入しようとした際に利用した「注文方法」では、通販チャネル毎に特長が見られました。マスメディアでは「電話」の比重が高く、ネット(EC)では「ネット(カート、メール)」で占められています。一方、通販カタログ、DM、チラシ利用者では、カタログを例にとると、「電話:29.9%」「カート:36.6%」「ハガキ:38.2%」と注文方法が分散しました。

通信販売で商品を購入する際に、どのような方法で注文するかを質問したところ、ネットはネット経由、テレビは電話経由で注文する比率が高くなりましたが、通販カタログやDM、チラシに関しては注文方法にばらつきが見られました。

テレビ(地上波、BS/CS)、ラジオの通販を利用した方がどのような方法で注文したのかは、オレンジなど暖色の棒グラフで、ラジオの通信販売利用者では91.4%が電話で注文しています。その他、テレビ通販利用者は、電話注文を約7割の方が利用していますが、カートやメールでの注文を合算すると2~3割の方がネットからの注文も利用されています。
インターネットの大規模モール、独自店舗などのECを利用した方は、ブルーなどの寒色の棒グラフですが、ほぼカートやメールといったネット上の手段で注文しています。
新聞、雑誌の通販利用者は赤の折れ線グラフですが、電話の利用率が高く、はがきも比較的高い数値となっています(新聞:25.1%、雑誌:45.7%)。雑誌に関しては、はがき付の広告が出稿できることも関係がありそうです。その他の数値は極めて低くなっています。
通販カタログ、DM、チラシ利用者は緑の折れ線グラフですが、カタログを例にとると、「電話:29.9%」「カート:36.6%」「ハガキ:38.2%」と分散しています。

質問を、注文方法でもっともあてはまるものに絞り込んだ(単一回答)際でも、ほぼ傾向は変わりませんので、各通販チャネル(=露出メディア)での販売の際は、こういったユーザーの傾向などをふまえ、CMや紙面内で、多種注文方法があるなどの呼びかけや表示に配慮したほうが良いでしょう。


【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:infoQ by GMO調査パネルを利用
調査方法:ネット方式による、アンケート調査
調査期間:2014年11月29日~30日
回収サンプル数:600
調査主体:株式会社エルテックス
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[エルテックス]
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