矢野経済研究所は、国内健康食品市場の調査を実施した。
本調査における健康食品とは、機能性を訴求した食品であり、かつその形状が、錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンクタイプ等の商品を対象とする。

【調査結果サマリー】

◆ 2014年度の健康食品市場規模は前年度比100.2%の7,208億円の見込
2014年度の健康食品市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比100.2%の7,208億円を見込む。近年の健康食品市場の拡大要因である、高齢化社会の進展、アクティブシニアの増加、中高年齢層における生活習慣病予防や美容・アンチエイジング意識の高まり、加齢に伴う身体上の悩みに対する意識の向上を背景に、当面拡大基調が続くものと考える。2015年4月には、食品の新機能性表示制度が予定されており、健康食品業界においては更に追い風になるものと見られる。

◆ 通信販売チャネル、薬系チャネル、食品系チャネルなどが市場を拡大
2013年度の販売チャネル別市場規模を見ると、近年軟調な傾向が続く訪問販売以外のすべてのチャネルが拡大した。特に近年拡大基調が続く通信販売チャネルや、ドラッグストアを中心とした薬系チャネルの伸長率の高い傾向が見られる。さらに機能性ドリンクの有力販売ルートとして定着したコンビニエンスストアを中心とする食品系チャネルも近年堅調に推移している。今後の食品の新機能性表示制度は、セルフ販売が主体のドラッグストア、コンビニエンスストア業界に追い風になることが予想される。

◆ 一般食品形状に類する健康食品が好調
消費者において健康イメージが高い素材や分かり易い素材、古来伝承素材などの認知度がある素材、関節対策など、実感を得やすい素材などが好調に推移する傾向が見られたほか、青汁やスムージーなど、一般食品形状寄りの商品が好調に推移する傾向も見られる。


【調査概要】
調査期間:2014年9月~2015年1月
調査対象:健康食品メーカー、一般食品メーカー、製薬メーカー、関連団体、管轄官庁等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・FAXによるヒアリング、文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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