インテリジェンスHITO総合研究所と、インテリジェンスの運営する、転職サービス「DODA(デューダ)」は共同で、全国の働く女性1,058人に対して、アイデンティティのあり方や学びに対する考え方の違いが、管理職意向に及ぼす影響について調査を実施。

【調査結果】

■管理職に対する意向 - 「内外ギャップタイプ」「バランスタイプ」で管理職への意向が高い結果に

本調査では、全32項目のアイデンティティのあり方や学びに対する考え方についての質問から、キャリアの志向性を次の4つのタイプに分類し、それぞれの管理職意向を調査しました。

バランスタイプ:
 自分を内からも外からもバランスよく見ているタイプ

悩める子羊タイプ:
 自分自身や生き方について悩みを抱えているタイプ

ほどほどタイプ:
 何に対しても平均的にこなしているタイプ

内外ギャップタイプ:
 仕事はきちんとこなすが、自己と外部の評価にギャップを感じているタイプ

女性全体では「管理職になりたい」と回答した人は24.4%、「なりたくない」と回答した人は75.6%に。
4タイプ別にみると、「管理職になりたい」と回答した人の割合が最も高かったのは、「内外ギャップタイプ」で、39.7%でした。ついで、「バランスタイプ」が34.6%、「ほどほどタイプ」が21.3%と続き、最も低い「悩める子羊タイプ」では、8.8%という結果になりました。

全体平均値(24.4%)を踏まえると、「内外ギャップタイプ」と「バランスタイプ」は管理職への意向が高く、「悩める子羊タイプ」と「ほどほどタイプ」は低い傾向にあると言えます。

■タイプ別で異なる女性が管理職になりたい理由

続いて、管理職になりたい理由・なりたくない理由を聞いたところ、タイプ別に大きく回答傾向が異なる結果に。 なりたい理由では、「バランスタイプ」は、「より責任の重い仕事がしたいから」(8.1pt)、「自分の影響範囲を広げたいから」(7.5pt)が、上位にあがっています。一方、最も管理職意向が低い「悩める子羊タイプ」では、「肩書がほしいから」(7.3pt)のみでした。「ほどほどタイプ」では、管理職になりたい目立った理由はないという結果に。最も管理職意向が高い「内外ギャップタイプ」は、「より責任の重い仕事がしたいから」(22.7pt)、「肩書がほしいから」(20.5pt)、「自分の影響範囲を広げたいから」(17.2pt)と、いずれの項目もポイントが高くなっています。
※ptは、全体における各タイプの出現率に対する各理由の出現率の差

これらの結果から、タイプにより管理職意向やその理由・考え方は全く異なることが分かります。女性の活躍を推進し、管理職比率を高めるためには、それぞれのタイプの特徴や価値観にあわせたマネジメントの支援が必要と言えます。


【調査概要】
調査期間:2015年1月24日~2015年1月25日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の正社員として働く25~44歳の女性
有効回答者数:1,058名

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