行楽弁当と食品用ラップフィルムに関する意識調査 

2015年10月09日
プラネットは、消費財にまつわるトピックスをお届けする「From プラネット」の第22号として、行楽弁当と食品用ラップフィルムに関する意識調査の結果を発表。

【調査結果】

■行楽に持っていく手作り弁当には、「おにぎり」を作る人が9割

秋の空気がすがすがしい季節。お弁当を持って、ドライブやハイキングに出かけたくなりますね。行楽やレジャーのシーズンに合わせ、行楽弁当と食品用ラップフィルムについて調査しました。最初に、行楽やレジャーに出かける際、どんな弁当を持っていくかを聞きました。すると、行楽に出かける人のうち、「弁当を持っていく(ことがある)」という人は70.9%。そして、弁当を持っていく人のうち、「自作・家族作の弁当を持っていく」と答えた人が72.5%、「購入した弁当などを持っていく」と答えた人が57.0%でした。何でも手軽に買える時代にあっても、“行楽弁当は手作り”という人が多数派なんですね。
今度は、この手作り弁当に、おにぎりを持っていくかサンドウィッチを持っていくかを調べると、「おにぎり」と答えた人が90.6%で、「サンドウィッチ」の29.2%と大差をつけました。行楽弁当には、手作りのおにぎりが欠かせない存在だとわかりました。

■手作りおにぎりは、「ラップフィルム」で包む人が7割

そこで、この自家製おにぎりの包み方について調べてみました。最も多かったのが「海苔を巻いたおにぎりをラップフィルム(以下 ラップ)で包む」で45.2%、次いで「海苔は別にして・海苔を巻かずにラップで包む」が24.3%、「海苔を巻いたおにぎりをアルミホイルで包む」が15.9%という結果でした。海苔の巻き方の違いに関わらず、“ラップで包む”人を合計すると69.5%で、ほぼ7割の人がおにぎりを包むのは「ラップ」と回答。手作り弁当に欠かせないのが「おにぎり」、おにぎりに欠かせないのが「ラップ」と言えそうですね。

■食品保存アイテムのトップは、手軽で使いやすい「ラップフィルム」

おにぎりの包装では、ラップに軍配が挙がりましたが、ほかの食品ではどうでしょうか。今度は、ふだん食品保存にどんなアイテムを使っているかを調べました。こちらの調査についても、1位は「ラップフィルム」83.7%で、8割超という高い使用率でした。次いで、「プラスチック製タッパー・コンテナ」、「フリーザーバッグ・ファスナー付保存バッグ」もそれぞれ49.1%、48.5%と半数近くが利用していました。一方、「シリコンラップ」(シリコン製で、繰り返し使用できる)は4.3%という結果で、まだあまり普及していないようです。
それでは、各アイテムは、どのような理由で選ばれているのでしょうか。それぞれにどんなメリットを感じて使っているのかを聞いてみました。「ラップ」は「気軽に使える」の項目がほかを大きく上回って79.9%。また「自由な使い方ができる」も44.8%でほかのアイテムより高かったのに対し、「繰り返し使える」はわずか4.4%で、かなり低くなっていました。この「繰り返し使える」の項目については、「プラスチック製タッパー・コンテナ」が圧倒的に高く、85.1%。「タッパー・コンテナ」は、ほかに「水分の多い食品を保存するのに適している」「液体を保存するのに適している」「食品が型崩れしない」の項目が、4アイテムの中で最も高く、容器型という特性を活かして使われていることがわかりました。

■ラップで保存したいのは、「ごはん」「肉・魚」、そして「バナナ」!

食品保存アイテムとして、ラップが高い頻度で気軽に使われていることがわかりました。ここで、ラップで保存するのによい食材を自由回答で尋ねました。1位が「ごはん」で337票、3位が「おにぎり」の214票で、“ごはんもの”は、ラップで保存するという人が圧倒的に多いことがわかります。次いで、2位が「肉」、4位が「魚」、5位が「野菜」で、ここまでが100票以上を獲得した食材。生鮮食品が上位に入り、鮮度や風味を保つという特性に適した使われ方をしているようです。
自由回答の記述には、より詳しく、「スライスされた肉やハムを1枚ずつ包む」「すりおろした生姜やにんにくを小分けにする」「湯むきしたトマトを個別包装」「使いかけのレモン」などと書かれ、食品を小分けにする、野菜・果物の断面に密着させるなど、乾燥防止や匂い移り防止に重宝している様子がうかがえました。また、6位に入った「バナナ」については、「バナナをむいてラップに包んで凍らす」という回答が複数。果物のなかでも、冷凍バナナは手軽にできて人気が高く、ラップを活用している人が多いのかもしれません。

■「お気に入りのラップ」は、2大ブランドが独占

日本で初めてラップが発売されたのは、1960年。以来、冷蔵庫の進化や電子レンジの普及、さまざまな新しい食品保存アイテムの登場など、台所事情は変化を遂げてきました。これまでの調査からは、そうした変化の波をかいくぐり、ラップが長年にわたって日本の家庭で愛用されてきたことがわかります。ここからは、ラップについて、もう少し詳しく調査。まずは、お気に入りのラップの銘柄を聞きました。男女ともに「サランラップ(R)」が「NEWクレラップ(R)」を上回ったものの、男性と女性では結果にばらつきがありました。そこで、日常的に使用頻度が高いと思われる女性の結果に注目すると、それぞれ37.7%、33.8%と大きな差はありません。2大銘柄は人気を二分しているようです。次に、人気の理由について掘り下げていきましょう。

■「サランラップ(R)」は“丈夫さ”、「NEWクレラップ(R)」は“切りやすさ”

「最も気に入っているラップ」について、その理由を聞きました。最も多かったのは「切りやすさ」の52.9%。ほかの項目を大きく上回り、まずは「切りやすさ」が重要なポイントであることがわかります。以下、「丈夫さ(破れにくい)」34.7%、「密着性」29.2%と続き、「価格」は22.1%で4位。「価格」よりも「切りやすさ」「丈夫さ」「密着性」が重視されていることがわかります。また、「レンジに向いている」「熱に強い・溶けない」などの項目も「価格」に次いで多く、電子レンジで調理しやすいかどうかも重視されている様子がうかがえます。
さらに、2大銘柄「サランラップ(R)」と「NEWクレラップ(R)」について、女性の回答を比較してみましょう。
「サランラップ(R)」のほうが「NEWクレラップ(R)」より値が高かった項目は、「ラップの丈夫さ(破れにくい)」「密着性」「レンジに向いている」「熱に強い・溶けない」「伸縮性」など。一方、「NEWクレラップ(R)」のほうが高かったのは、「ラップの切りやすさ」「価格」「刃の形状」などでした。数値は一桁で低いものの、「刃が危なくない」「刃を分別して捨てる必要が無い」の項目でも、「サランラップ(R)」との差が顕著でした。「サランラップ(R)」を気に入っている人は、丈夫さや破れにくさ、密着性の点で支持し、「NEWクレラップ(R)」を気に入っている人は、切りやすさや刃の安全性、ゴミの分別しやすさといった機能性にメリットを感じているようです。
 ところで、「切りやすさ」と「丈夫さ(破れにくい)」は、実は、相反する特性と言えます。“ラップなんてどれも同じ”と思われがちですが、消費者は、それぞれの特性を認知し、自分が求める特性に応じて、お気に入りのラップを選んでいるようですね。

■保湿に、ダイエットに、掃除に、家電カバーに…ラップの使い方は自由自在

最後に、ラップのおすすめ使用方法を聞きました。食品保存アイテムのメリットを聞いた調査で、「自由な使い方ができる」の項目が高かったラップですが、ここでも、「ラップって、万能?」と思えるほど、ユニークな回答が集まりました。食品保存や調理以外の使用法を紹介しましょう。
「部分的に体に巻いて、シェイプアップに使う」「顔のパック」など、美容・ダイエット効果を狙ったものが多数。「カラートリートメントのとき、色が浸透しやすいように、ラップを髪に巻く」など、髪染めのときに使用するという回答も目立ちました。ラップの保湿性、密閉性が、浸透力を高めると期待されているようです。「傷を洗浄して、保湿剤を塗って、ラップをして、包帯を巻く」など、傷口の保護に使うという回答もありました。
「カップを洗うとき、洗剤をつけてラップを丸めて擦ると、茶渋が取れる」「ガスレンジを掃除するときに、洗剤を吹きかけ、ラップで汚れをパックしながら、油汚れを落とす」など、掃除の裏技を披露してくれた人も。「パソコンのキーボードのカバー」「季節家電をしまうとき」など、ラップの保護力は生鮮食品だけでなく、電化製品にも有効なようです。趣味の「粘土細工」で乾燥予防、「絵を描くとき」の汚れ防止、「荷物を送るとき」の段ボールの中身の滑り止めという使用法まで。「何かと便利だと思うから、非常用袋に入れている」という回答に納得です。


【調査概要】
出典:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「行楽弁当と食品用ラップフィルム」。
調査期間:2015 年 8 月 20 日~8 月 28 日、DIMSDRIVE モニター4,338 人が回答。表 2~表 7・エピソードの出典も同アンケートです。

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