ECサイトにおけるポイント利用実態調査(日本とフィリピンのモニター対象) 

2015年10月30日
GMOリサーチは、GMOリサーチが保有する日本とフィリピンのモニターを対象に『ECサイトにおけるポイント利用実態調査』を実施。

【調査背景】

近年の日本では、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのECサイトを利用して買い物することが一般的になっただけでなく、ネットスーパーの利用者も増加しつつあり、私たちの買い物ライフはインターネットでよりいっそう簡単・便利になっています。こうした背景には、共働き世帯の増加といったライフスタイルの変化や、PC・スマートフォンの普及、通信インフラの高度化で購入しやすい環境が整ったことが挙げられます。
また最近では、購入者側と店舗側をつなぐポイントシステムの普及や広告サービスの充実が、ECサイトの利用を一層加速させていると考えられます。特にポイントシステムは、買い物の際に商品をお得に購入できるほか、現金との交換、他のポイントシステムとの提携など、その利用方法が多岐に渡っており、ECサイトを選択する際の指針の1つにもなってきています。
そこでこの度GMOリサーチでは、日本ではすでに浸透しているECサイトとポイントシステムの組み合わせについて、アジアでの利用実態を把握するべく、東南アジア諸国の中でも高い成長率を維持しているフィリピンを対象にインターネットでのアンケートを実施いたしました。

【調査結果】

■ECサイトの利用頻度、利用理由

・ECサイトの利用頻度を調べたところ、「月に2~3回以上」が日本:53.1%/フィリピン:32.0%と、利用頻度の高い人は日本では全体の半数を超え、フィリピンでは約3割という結果になった。 ・一方で、「月に1回程度」(日本:33.5%、フィリピン:34.0%)は日本・フィリピンとでほぼ変わりはなく、毎月1回以上利用している割合は、日本が約8割、フィリピンが6割強という結果になった。日本ほどではないが、フィリピンにおいてもネットショッピングは普及しているといえる。

・ECサイトを利用する理由は、日本とフィリピンで明確な違いがうかがえる結果となった。日本では「ポイントが貯まるから」(58.0%)、「店舗より値段が安かった」(52.3%)、「手軽に買い物ができる」(50.5%)が半数を超え、インセンティブや金額などのお得さや手軽さが、ECサイトでの購入理由の大きな要因になっているといえる。一方、フィリピンでは「手軽に買い物ができる」(47.3%)、「探していたものが見つかったとき」(42.1%)の順となり、利便性が最も大きな理由となっていることがわかった。また、その他の目立った理由も「店舗よりも値段が安かった」(36.3%)、「支払いが選べる」(31.7%)と、利便性以外の利用動機は、日本と比べると弱いといえる。


■ECサイトでの購入商品

・ECサイトで購入経験のある商品について尋ねたところ、日本では、「書籍/CD/DVD/」(76.3%)、「食品/飲料/酒類」(64.5%)、「衣料品/下着」(62.3%)、「家電」(57.5%)、「服飾雑貨」(50.8%)が5割を超えており、最寄り品を中心に様々な商品がECサイトで購入されていることがわかった。一方、フィリピンでは「家電」(53.0%)、「服飾雑貨」(50.1%)、「衣料品/下着」(49.0%)で約5割となった以外は購入経験が少なく、買回り品がECサイトで購入される傾向にあることがうかがえる。


■ポイントの利用経験

・日本ではECサイト利用理由の筆頭に「ポイントが貯まるから」が挙げられていたが、実際にECサイトのポイント利用経験は93.3%と非常に高く、日本ではECサイトのポイントシステムがかなり浸透していることがうかがえる。一方、フィリピンではポイント利用経験が66.3%と、日本と比較するとまだまだ普及の余地があることがわかった。


■ポイントサービスの利用理由

・ポイントサービス利用経験のある人を対象に、ポイントサービスを利用した理由を尋ねたところ、日本とフィリピンの双方で「ポイントで買い物ができる」(日本:63.5%、フィリピン66.5%)が最も多く、「商品が安くなる」(日本:41.6%、フィリピン:48.7%)も理由に上げる人が多かった。

・一方、両国の違いが顕著であったのは「購買しなくてもポイントを貯められる」(日本:16.6%、フィリピン:53.0%)で、日本では主だった理由ではないのに対して、フィリピンでは理由の2番目に挙げられており、日本とフィリピンとでポイントサービスの仕組みが異なる様子がうかがえる。

・その他、日本とフィリピンとの違いは「ポイント交換商品が多い」(日本:14.7%、フィリピン:47.8%)、「景品と交換できる」(日本:11.0%、フィリピン:44.8%)、「独自の商品に交換できる」(日本:4.6%、フィリピン:27.0%)で表れており、フィリピンではポイントに付随する特典への期待が高く、ここからもポイントサービスの仕組みの違いがうかがえる。



【調査概要】
調査テーマ:ECサイトにおけるポイント利用実態調査について
調査地域:日本・フィリピン
調査対象:ECサイト利用経験のある20~50代の男女 日本:400名/フィリピン:347名 / 計:747名
調査期間:2015年9月30日~2015年10月7日
調査方法:インターネット調査(クローズド調査)

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[GMOリサーチ]
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