訪日外国人消費動向調査 平成27年(2015年)年間値(速報) 

2016年01月19日
観光庁は訪日外国人消費動向調査を実施。
平成27年(2015年)年間値(速報)および平成27年10-12月期の調査結果を発表した。

○ 平成27年の訪日外国人旅行消費額(速報)は3兆4,771億円となり、年間値で初めて3兆円を突破。前年(2兆278億円)に比べ71.5%増。訪日外国人旅行者の1人当たり旅行支出(速報)は17万6,168円(前年比16.5%増)。

○平成27年10-12月期の訪日外国人全体の旅行消費額(速報)は8,804億円と推計され、前年同期(5,605億円)に比べ57.1%増加。訪日外国人1人当たりの旅行支出は16万7,699円。 前年同期(152,465円)に比べ10.0%増加。


< 平成27年(2015年)年間値(速報)の概要 >

1.訪日外国人全体の旅行消費額

・平成27年(2015年)の訪日外国人全体の旅行消費額(速報)は3兆4,771億円と推計され、前年(2兆278億円)比71.5%増。訪日外国人旅行者数注1(1,974万人)が前年(1,341万人)に比べ47.1%増と大きく伸び、1人当たり旅行支出も17万6,168円と前年(15万1,174円)に比べ16.5%増加したことにより、訪日外国人全体の旅行消費額が増加した。


2.訪日外国人1人当たりの旅行支出

・平成27年(2015年)暦年の訪日外国人1人当たり旅行支出(速報)は17万6,168円であり、前年(15万1,174円)に比べ16.5%増加。

・1人当たり旅行支出が他の国籍・地域に比べて高い中国からの訪日外国人旅行者数が2倍以上に増加(前年同期比107.3%増)したことが、平成27年の1人当たり旅行支出の主な増加要因である。なお、中国の1人当たり旅行支出も前年に比べ22.5%増加している。


3.国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額

・国籍・地域別に旅行消費額をみると、中国が初めて1兆円を超え、総額の4割を占めた。


4.費目別にみる訪日外国人旅行消費額

・費目別に旅行消費額をみると、買物代の構成比(41.8%)が前年(35.2%)に比べ拡大している。

・国籍・地域別に費目別旅行消費額をみると、中国の買物代が8,089億円と突出して高い。次いで台湾と香港の買物代が高く、台湾が2,000億円、香港が1,000億円を超えている。


5.費目別にみる訪日外国人1人当たり旅行支出

・訪日外国人1人当たり旅行支出を費目別にみると、買物代が7万3,663円と最も高く、次いで宿泊料金(4万5,465円)、飲食費(3万2,528円)の順で高い。

・国籍・地域別にみると、買物代は中国で16万1,974円と突出して高く、次いでベトナムと香港で7万円台と高い。宿泊料金は英国で最も高く9万7,221円、次いでオーストラリアで9万1,176円となっている。飲食費はオーストラリアで最も高く5万2,927円、次いでスペインで5万1,628円である。

・アジア諸国は買物代が最も高い国が多いのに対し、欧米豪諸国は宿泊料金が最も高い国が多い。これは、アジア諸国は、比較的短期間の滞在で買い物を目的として来訪する旅行者が多く、欧米豪諸国は、比較的長期間の滞在で、日本の歴史・伝統文化体験などを目的として来訪する旅行者が多いためと考えられる。


< 平成27年10-12月期 調査結果の概要 >

1.訪日外国人全体の旅行消費額

・平成27年10-12月期の訪日外国人全体の旅行消費額(速報)は8,804億円と推計され、前年同期(5,605億円)に比べ57.1%増加。(訪日外国人旅行者数(525万人)は前年同期(368万人)比42.8%増)。


2.訪日外国人1人当たりの旅行支出

・訪日外国人1人当たりの旅行支出は16万7,699円。 前年同期(152,465円)に比べ10.0%増加。

・1人当たり旅行支出が他の国籍・地域に比べて高い中国からの訪日外国人旅行者数が大幅に増加(前年同期比86.2%増)したことが、今期の1人当たり旅行支出の主な増加要因である。なお、中国の1人当たり旅行支出も前年同期に比べ18.7%増加している。


3.国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額

・平成27年10-12月期における国籍・地域別の旅行消費額(速報)は中国が3,158億円(構成比35.9%)と最も大きく、全体の3分の1以上を占めた。次いで、台湾1,285億円(同14.6%)、韓国840億円(同9.5%)、香港680億円(同7.7%)、米国468億円(同5.3%)の順となっており、これら上位5カ国で全体の7割以上を占めた。



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[観光庁]
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