平成27年度大学生の食生活等生活習慣調査 

2016年02月09日
愛知県は、環境が大きく変化し生活が不規則になりがちな大学生を対象として食生活等の状況調査を実施。

【調査結果の概要】

(1)朝食について
女子学生の朝食を毎日食べる者の割合と欠食する者の割合は、横ばいの傾向にある。
男子学生では、朝食を欠食する者の割合が減少傾向で、今回の結果では毎日食べる者の割合が増加している。
また、朝食を欠食する習慣となった時期は、男女とも「高校を卒業した頃から」が半数であった。
 朝食を食べない理由では、男女とも「時間がない」がもっとも多く、ついで「朝食を食べるより寝ていたい」、「食欲がわかない」が多かった。

(2)朝食での野菜摂取について
朝食での野菜を食べる習慣では、全体では6割強の者がほとんど食べていなかった。
「朝食を毎日食べる」者のみの朝食での野菜を食べる習慣でも、半数以上の者に習慣がなかった。特に、男子学生より女子学生で、その割合が多かった。

(3)飲食店等の栄養成分表示について
全体では、半数の者が飲食店等の栄養成分表示を見たことがあると回答していた。
男女別では、女子学生で6割強の者が「ある」と回答していた。
栄養成分表示を「見たことがある」と回答した者のうち、約7割が活用(いつも・時々)していると回答していた。いつも活用している者は、男女とも1割弱であった。

(4)日頃の運動習慣について
健康の維持・増進のための運動を行っている(いつもしている、時々している)者は、約半数であった。

(5)理想体重について
現在、理想体重に近づけよう(維持しよう)と心がけていると回答した者は、全体で半数を超えており、女子学生では6割を超えていた。

(6)自分の体格について
女子学生の約6割が、自分の体格を「太っている」「少し太っている」と思っている。
身長・体重の回答が得られた者のBMIでみると、女子学生の「太っている」いると回答した者の8割強が正常域で、「少し太っている」と回答した者では9割強が正常域であった。

まとめ

○ 男子学生の朝食を毎日食べる者の増加や欠食者が減少し改善がみられているが、朝食を食べない習慣が、高校を卒業した頃から始まっていることや、食べない主な理由が「時間がない」「朝食を食べるより寝ていたい」と回答する者が多いことから、高校卒業時や大学入学時での働きかけが重要であると思われる。

○ 毎日朝食を食べている者の半数以上が、朝食で野菜をとっていない。特に、女子学生では6割弱と男子学生よりも多いことから、簡単にとれる方法やレシピなどの情報の発信をすることで効果が期待される。

○ 飲食店等の栄養成分表示で、「表示を見たことがある」者の活用率が約7割と高いことから、栄養成分表示を行う食育推進協力店登録事業をさらに推進し、多くの方に表示を見てもらえるよう環境整備の一層の推進が必要であると思われる。

○ 理想の体重に近づけようと心がけている者は、男子学生で約5割、女子学生では7割弱となっているが、健康の維持・増進のための運動をいつも心がけている者は、男子学生で約2割、女子学生では約1割と少ないので、運動の啓発も進める必要があると思われる。

○ 女子学生の6割が「太っている」「少し太っている」と回答しているが、その8~9割が正常域(BMIによる)であるので、自分の適正体重の認識への啓発も引き続き必要であると思われる。


【調査概要】
・実施主体:
 健康対策課
 実施保健所(一宮、瀬戸、半田、衣浦東部、豊川)
・実施期間:平成27年9月から平成27年10月まで
・対象者:実施保健所管内にある大学の男女学生
・調査内容:身長、体重、朝食の摂取状況、栄養成分表示に関する認識、健康の保持増進のための運動の実施状況及び自己の体型に関する認識等

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