食生活と栄養に関する意識調査(20~60歳代男女対象) 

2016年06月02日
キリン・トロピカーナは、東京都内に住む20~60歳代の男女555名に対し「食生活と栄養に関する意識調査」をインターネットを通じて実施しました。さらに、この意識調査の回答者の中から10人に対し、血液検査による栄養解析を実施しました。

近年、家族形態の変化や食生活の乱れから様々な栄養が不足していることがささやかれています。国民健康・栄養調査(厚生労働省)によると、性別・年代別に状況は違っても、栄養バランスが日本人の食事摂取基準の推奨量(同省)に満たないというデータが示されています。そこで今回は、上述の「食生活と栄養に関する意識調査」を行い、自分の栄養バランスに自信がある人とそうでない人々の意識を調査し、さらに「自分の栄養に自信がある」及び「やや自信がある」と答えた人の中から10名の方に血液検査を実施しました。

その結果、栄養バランスに自信のある2割ですら実際に栄養不足である可能性が高いことが分かりました。自分が自覚していなくても栄養不足に陥っている「かくれ栄養不足」の症状は身近に起こりうることが分かり、現代の栄養不足に関する社会問題が浮き彫りになりました。

【調査結果ダイジェスト】

■自分の栄養バランスに自信がある人10人のうち9人がかくれ栄養不足と判明!
⇒意識調査の中で自分の栄養バランスに「自信がある」、「やや自信がある」と回答した10名に対し血液検査で栄養解析を実施。そのうち9名が、「顕著な栄養障害が見受けられる」という最低ランクの総合評価Dと診断された。

■自分の栄養バランスに自信がある人は約4人に1人未満。年代が上がるにつれ割合が増えていく
⇒働きざかりで、家庭を支える30-40歳代においても自信のある人は20~23%で男女でも差がみられなかった。50代、60代と自信がある人の割合は増えていき、60代女性では約40%が自信があると答えた。

■栄養バランスがやはり重要!? 自分の栄養バランスに自信がある人とない人では、身体のコンディションに大きな差が
⇒自分の栄養バランスに自信がある人は50%が自分の体調を「良い」と感じているのに対し、自信がない人で自分の体調が「良い」と感じている人はわずか17%に留まった。
⇒自分の栄養バランスに自信のない人は、自分の体調不良を自覚する人が自信がある人よりも顕著に多く見られ、身体のコンディションと栄養摂取の相関がうかがえた。

【調査結果】

1.自分の栄養バランスに自信のある人10人のうち9人がかくれ栄養不足と判明!
⇒意識調査の中で自分の栄養バランスに「自信がある」、「やや自信がある」と回答した10名に対し血液検査で栄養解析(※1)を実施しました。そのうち9名が、「顕著な栄養障害が見受けられる」という最低ランクの総合評価Dと診断されました。
そのうち8名は、医学的見地(※2)より「重度」領域である項目が5個以上あることが分かりました。
また、検査した全員について「ビタミンB1」、「ビタミンB6」、「亜鉛」が欠乏しており、必要な栄養素であることが分かりました。

≪参考≫血液検査を受けた方の普段の生活について(抜粋)
(例1) 妻が自炊で3食用意してくれていて、中華から和食までバリエーションも豊か。体調が悪いと感じたことがない。【A氏→D判定】
(例2) 自炊中心の食生活にし、高たんぱく低カーボンを心掛けている。風邪もひかず、健康そのものであると感じている。【B氏→D 判定】
(例3)  1日25品目以上摂るようにし、白米には麦と発芽玄米または16穀米を混ぜている。
肉を昼食、魚を夕食に食べている。【C氏→D 判定】
(例4) 毎朝、青汁を飲みサプリもビタミンやコラーゲン等美容にいいものを積極的に摂っている。1日3食自炊を心掛けている。【D氏→D 判定】
(例5) 食べ過ぎたと感じたら次の日に食事をコントロールしている。年に1度の健康診断以外は病院にはかかっていない。【E氏→D 判定】

(※1)栄養解析について
成城松村クリニック内の「栄養療法」メニューを実施しました。被験者の栄養解析レポート内にある結果に基づき記載しています。
(※2)分子整合栄養医学

2.自分の栄養バランスに自信がある人は約4人に1人未満。年代が上がるにつれ割合が増え60代女性の約40%が自分の栄養バランスに自信があると回答。
自分の栄養バランスについて自信がないと回答した人が70%にのぼる一方、自信がある人は全体で24%いることが分かりました。

年代、性別にみてみると、20代は男女ともに自信がある人20%未満と低く、さらに特に働きざかりで、家庭を支える30-40歳代においても自信のある人は20~23%で男女でも差が見られませんでした。

一方で、年代が上がるにつれ健康への意識が高まり、食生活をはじめとした習慣に気を遣うようになると考えられ、自分の栄養に自信がある傾向が高まることが分かりました。

3.栄養バランスがやはり重要!?自分の栄養バランスに自信のある人とない人では、身体のコンディションに大きな差が。
自分の栄養バランスに自信がある人、ない人それぞれに自分の体調について聞いたところ、自信がある人の50%以上が自分の体調について「良い」と答えているのに対し、自信がない人で自分の体調を「良い」と考えたひとはわずか17%にとどまりました。

また、「自信がない人」の中で、“やる気がおきない”、“疲れている”、“倦怠感がぬけない”、“イライラする”、“朝起きるのが辛い”、といった体調不良を自覚する人は「自信のある人」よりも多いことが分かりました。自分の体調に対する自信と、自分の感じる身体のコンディションには相関があることが考えられます。

自分の体調に気を遣っている人は自分の体調に自信があり、自分の身体を不調に感じることが少ないことが分かります。自分の体調に自信を持つためには、日々自分の身体と向き合っていくことが大切だと言えます。しかしながら、自分の体調に気を遣っていて自信がある人でさえも栄養不足と診断されてしまいました。自分の体調の気遣い方や栄養バランスの摂取方法が勘違いではないか、本当に栄養バランスがとれているのかを一度見直すことが大切です。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[キリン・トロピカーナ]
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