駅・電車内におけるビジネスパーソンのネットショッピング実態調査 

2016年07月15日
メトロアドエージェンシーは、首都・東京で毎日の生活を送る東京メトロの利用者について、そのさまざまなライフスタイルや意識を探る各種の調査を実施しています。

近年ますます広がりを見せるEC市場。経済産業省によると2015年の日本国内の消費者向け電子商取引(インターネットショッピング)の市場規模は、13.8兆円(前年比7.6%増)まで大きく拡大しています(2016年6月発表)。スマートフォンをはじめとするモバイル端末の大幅な普及で、自宅外でも気軽に楽しめるようになっています。今回の調査では、毎日の出勤・帰宅時をはじめとする駅や電車の中でネットショッピングを経験しているビジネスパーソンの実態を把握することを目的に実施しました。

【調査結果のポイント】

1) ビジネスパーソンの60%が、駅や電車内など鉄道利用時にネットショッピングサイを見て楽しんでいる。

出勤・帰宅時をはじめとする鉄道利用時に「ネットショッピングサイトを見る頻度」を聞いたところ、週に1回以上が39.8%、月に1回以上が51.9%などであり、全体の60%が見ていることがわかった。平日1日のネットショッピングサイトへのアクセス時間は平均26分で、1日に1時間以上のヘビーアクセス層も1割近く見られた。概して若い年代でその傾向が強く、特に20代がショッピングサイトを見て楽しんでいる様子が浮き彫りになった。

2) 鉄道利用時におけるネットショッピングでの購入経験率は48%。月に1回以上の購入者が29%にのぼる。最近1カ月以内の平均購入金額は10,470円。

駅や電車内など鉄道利用時のネットショッピングサイトでの購入経験率は全体の47.7%。その頻度は月に1回以上が29.0%、週に1回以上が7.7%であった。サイトの閲覧同様、購入頻度も若い年代で高く、特に20代がよく購入している。最近1カ月の平均購入金額は全体で10,470円。20代、30代が8,600円台であるのに対し、40代、50代はそれぞれ13,000円台、15,000円台と高額であり、購入頻度は若い年代で高いが、利用金額は年代が高いほど高額であることがわかった。また、通勤時間が長いと思われる鉄道利用時のサイトアクセス時間が30分以上の層では、14,000円台であった。

3) 鉄道利用時のネットショッピングで、“見て楽しんでいる”商品の1位は「衣料品」。“よく購入する”商品の1位は、「本・マンガ(電子書籍含む)」。


「見て楽しむ」、「購入する」商品どちらも男女共にスコアが高かったものは「本・マンガ(電子書籍含む)」であった。詳細を見ると、女性や20代・30代の若い年代は、ネットショッピングのサイトで色々な商品ジャンルを見て楽しんでいることが確認できた。

<「見て楽しんで」いる商品>(%)
                【全体】【男性】【女性】
1位:衣料品           47.5  30.5  62.2
2位:本・マンガ(電子書籍含む)  45.0  43.1  46.6
3位:靴・バッグ・アクセサリー等 44.2  28.1  58.0
4位:家電・AV機器        40.0  55.7  26.4

<「よく購入する」商品>(%)       【全体】【男性】【女性】
1位:本・マンガ(電子書籍含む)        26.6  27.6  25.7
2位:衣料品                 23.1  15.7  29.6
3位:日常食品                19.9  12.7  26.3
4位:CD・DVD・音楽・映画(ダウンロード含む) 17.8  16.4  19.1

4) 鉄道利用時にショッピングサイトを見る理由は、「駅や電車内では手持ち無沙汰なので/時間があるので」が68%。「駅・電車内でサイトの広告を見た時に」「駅・電車内で商品やサービスの広告を見かけた時に」など、『広告を見ること』がきっかけとして大きい。

駅や電車内でショッピングサイトを見る理由は、「駅や電車内では手持ち無沙汰なので/時間があるので」(67.7%)、「空いている時間を有効に使いたいから」(48.5%)の二つの理由が大きいが、女性では「気分転換」「ファッションの流行や新しい商品・サービスの情報の収集」があげられた。
ショッピングサイトを見始めるきっかけとしては「メールマガジンが届いた時に」がトップの34.7%であったが、駅や電車内で「ショッピングサイトの広告や商品・サービスの広告を見た時」(21.9%)など、交通広告自体もそのきっかけになっていることがわかった。

5) 「通勤・帰宅時での駅や電車内でのショッピングサイトへのアクセス時間」は、「帰宅時の方が長い」が65%。また「駅や電車内でショッピングサイトを見て、帰宅後にネットで購入する」が66%にのぼる。


通勤・帰宅時における鉄道利用時のショッピングサイトの閲覧状況を見ると、“帰宅時に見る時間が長い”という回答が64.8%と多い。加えて、“帰宅後にパソコンやスマホなどで購入することがある”が65.8%、鉄道利用時のショッピングサイトのアクセス時間が30分以上の層に絞ると81.9%にのぼり、「駅や電車内で商品を“見て楽しみ・検討”し」、「自宅で“購入”する」ケースが多いことが確認できた。


【調査概要】
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査地域:1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)
・調査対象:東京メトロを週3回以上利用する20~50歳代の電車通勤者
<職業条件>
事務職・営業職・研究職、経営・管理職、販売・サービス職、会社経営・役員、公務員・団体職員、専門職・自由業、商工・自営業、パート・アルバイト
・回収サンプル:合計600サンプル
・男性勤め人:未婚150S、既婚150S、女性勤め人:未婚150S、既婚150S
・調査期間:2016年3月28日(月)~3月31日(木)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[メトロアドエージェンシー]
 マイページ TOP