家計簿サービス Zaim 「2016 年の支出額」伸び率ランキング 

2017年01月19日
オンライン家計簿「Zaim」を運営する Zaimは、「2016 年の支出額」伸び率ランキングを発表しました。Zaim で入力された支出項目ごとに過去 3 年間の「一人当たりの平均支出額」を分析した結果、3 年前と比較した伸び率が最も大きかった項目が「ゲーム」、次いで「映画・動画」、「男性コスメ」となりました。

【サマリー】

1. 伸び率 1 位「ゲーム」の年間支出額は、3 年前と比べ+20%アップ
2. 伸び率 2 位「映画」の年間支出額は、3 年前と比べ+12%アップ
3. 伸び率 3 位「男性コスメ」の年間支出額は、3 年前と比べて+8%アップ。男性の利用者のうち「コスメ」を記録する人の割合は約 2 倍に

【詳細】

ゲームの支出額は 20%増

2016 年の「ゲーム」の一人当たりの平均支出額は、3 年前と比較して +20%の 8,099 円​となりました。
2016 年 7 月に配信が開始した「ポケモン GO」をはじめ、ソーシャルゲームや据え置き機で人気タイトルが立て続けに発売されたことが背景にあると考えられます。
また、Zaim で「ゲーム」にお金を使った人の推移を年代別に見ると、特に 20 代以下の若年層の伸び率が高くなっており、一部で叫ばれているような「若者のゲーム離れ」とはむしろ逆の結果となりました。

“当たり年” だった「映画」は +12%の支出増

2016 年の「映画」の一人当たりの平均支出額は、3 年前と比較して 12%増の 3,066 円​となりました。
また、Zaim で「映画」にお金を使った人数の推移を年代別にみると、20 代以下の若年層の伸びが一番大きくなっていることが分かりました。
特に 2016 年 8〜9 月に増加しており、この時期は大ヒット映画「君の名は。」と「シン・ゴジラ」が相次ぎ公開された頃と重なり、社会現象にもなったこちらの作品に足を運ぶ若者が多かったことが、家計簿のデータにも顕著に現れる興味深い数値となりました。
こうした結果からは、賢く家計をやりくりしつつも、映画やゲームなどの「自分が楽しむ」ためのエンターテインメントには支出を惜しまないというメリハリが見て取れます。

「美容院」「コスメ」など美容にお金をかける男性が増加

「男性コスメ」は 3 年前と比較して 8%増の6,167 円​に。​さらに、美容関連項目である「美容院」「コスメ」「エステ・ネイル」において、3 年前と比べ女性より男性の一人当たりの平均支出額の伸び率が上昇しています。
また「コスメ」を記録する男性の割合は 3 年間でおよそ 2 倍、「美容院」ではおよそ 1.8 倍に跳ね上がっていることが明らかになりました。
特に「コスメ」の伸びの背景に関しては、昨今ニオイ対策を訴求したヘアケア・スキンケア商品やデオドラントシートなどが各メーカーから多く出ていることや、男性のスキンケアの意識の高まりとともに、シェービングフォームやジェルだけでなく、化粧水などの使用率も向上しているのではないかということが予想されます。
男性の美容意識という視点だけでなく、2016 年は性別においても多様な価値観が生まれたとも言われており、そうした新たな多様性の考えも背景にあると考えられます。


【分析概要】
分析期間:2014年1月1日〜2016年12月31日
分析対象:「Zaim」で入力された支出項目

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[Zaim]
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