「ミレニアル世代」のお金に関する意識・実態調査(18~25歳男女対象) 

2017年06月15日
ジャパンネット銀行は、「ミレニアル世代」のお金に関する意識・実態調査を行いました。

「ミレニアル世代」とは、2000年以降に成人・あるいは社会人になる世代のこと。主にアメリカで用いられている言葉で、近年は日本国内にも浸透してきています。日本国内においては、現在の高校生・大学生・新社会人といった18~25歳の若年層をさして用いられるケースが多いようです。
アメリカにおいては、この「ミレニアル世代」が、それ以前の世代とは異なる特徴を持っており、社会や消費のあり方に大きな影響を与えるジェネレーションとして注目されています。
それでは、日本の「ミレニアル世代」は、どのような特性を持ち合わせているのでしょうか。今回は、お金をテーマに、日本国内の18~25歳の男女へアンケートを実施。お金の使い方・貯め方・稼ぎ方・考え方という4つの観点から、「ミレニアル世代」の特徴について調査・分析しました。

【調査結果トピックス】

1.「ミレニアル世代」のお金の使い方
財布に入れている現金は約6割が1万円未満
買い物での「電子マネー」使用率は8割近く!5人に1人は「スマホ決済サービス」を利用

2.「ミレニアル世代」のお金の貯め方
「ミレニアル世代」の約8割は貯金「あり」、「100万円以上」の貯金がある人は4人に1人
将来への備えは意識していない様子

3.「ミレニアル世代」のお金の稼ぎ方
10年後の予想年収、平均は「430万円」
「親よりも稼げる」自信がある人はわずか3割台

4.「ミレニアル世代」のお金に対する考え方
「買い物への関心は高いが、大きなお金は使わない」、<堅実>なお金の使い方
将来に対して<現実思考>を見せつつ、「もっと稼ぎたい」という<かくれた野心>も持ち合わせている!?

【調査結果】

1.「ミレニアル世代」のお金の使い方
財布に入れている現金は約6割が1万円未満
買い物での「電子マネー」使用率は8割近く!5人に1人は「スマホ決済サービス」を利用

「普段、財布にいくらくらい入っていますか?」と質問したところ、平均額は「10,479円」という結果に。また、「10,000円未満」と回答をした人が多く、その割合は約6割にのぼっています。
買い物に現金だけでなく、電子決済サービスも使っているという人が多く、「クレジットカード」および「電子マネー」の使用率は、いずれも77%に。特に「電子マネー」については、「流通系電子マネー」(47%)のほか、「交通系電子マネー」を、交通機関の精算だけでなく、買い物でも活用しているという人が全体の65%となりました。「スマホ決済サービス」の利用者も21%と5人に1人にのぼっており、デジタル・ネイティブである「ミレニアル世代」らしさがうかがえる結果といえます。
また、「ここ5年以内の買い物で、一番金額が高かったもの」を聞いた質問では、次のような回答が。

「30万円/友人と行ったフランス旅行」(25歳・男性)
「45万円/留学費用」(21歳・女性)
「160万円/車」(24歳・男性)
「8万円/パソコン」(21歳・女性)

高い金額を挙げた人は「旅行」「車」「パソコン」、いずれかの回答が目立ちました。また、「8,000円/先輩と行ったライブ」(23歳・男性)、「2万円/友人とテーマパークへ遊びに行った」(21歳・女性)、「2万円/靴をプレゼントした」(21歳・女性)など、交際費やプレゼントといった、お付き合い消費にお金をかけている様子もうかがえます。

2.「ミレニアル世代」のお金の貯め方
「ミレニアル世代」の約8割は貯金「あり」、「100万円以上」の貯金がある人は4人に1人
将来への備えは意識していない様子

続いて、「ミレニアル世代」のお金の貯め方について調査を行いました。
「現在、貯金をしていますか?」の質問に、78%が「している」と回答。約8割の「ミレニアル世代」がお金を貯めているようです。具体的な「現在の貯金額」としては、「30万円未満」の回答をした人が43%と多数派でしたが、一方で、「100万円以上」の回答をした人も、4人に1人以上(28%)にのぼりました。
「貯金の目的」は、「趣味」(41%)、「旅行」(40%)と、レジャーが上位に。「病気などのリスクヘッジ」(18%)、「結婚・挙式」(15%)、「老後資金」(14%)など、将来を意識して貯金をしている人は少ないようです。また、「特に目的はない」と答えた人も26%にのぼっています。
さらに、「投資と貯金では、どちらを重視していますか?」の質問に、「貯金」という回答が72%で大多数に。「投資」と答えた人は9%、「どちらも同じくらい重視している」と答えた人は13%にとどまりました。
また、「投資・資産運用をしたことがありますか?」という質問でも、「ある」と答えた人は12%。「まだないが、これからやりたい」という人も31%にとどまり、大多数は投資や運用に、それほど関心を持っていないようです。

3.「ミレニアル世代」のお金の稼ぎ方
10年後の予想年収、平均は「430万円」
「親よりも稼げる」自信がある人はわずか3割台

さらに、「ミレニアル世代」のお金の稼ぎ方についても質問を実施。
「あなたは10年後、どれくらいの額の年収を稼いでいると思いますか?」と質問したところ、平均額は「430万円」となりました。なお、金額とその理由に関しては、下記のような回答があがりました。

「500万円/就きたい職業の平均年収が500万円くらいだから」(20歳・女性)
「400万円/これくらい昇給してほしいという希望をこめて」(22歳・男性)
「300万円/頑張りしだいで、平均的な年収くらいは稼げると思うから」(21歳・男性)
「250万円/業界の水準をみるとこれぐらいかなと思う」(24歳・女性)
「230万円/これ以上のお給料をもらえる仕事をしている想像がつかない」(24歳・女性)

ちなみに、700万円以上の回答をした人は、全体の15%。多くの「ミレニアル世代」は、業界や社会の平均をふまえて、極めて現実的な予測をしているようです。
さらに、「あなたは親よりも生涯賃金を稼げる自信がありますか?」という質問で、「ある」と答えた人は、わずか3割台(36%)。その理由を聞くと、

「昇給額が少ない職業だから」(25歳・女性)
「これから先の日本社会にそれほど経済的な発展があるとは思えない」(20歳・男性)
「現状の年金制度が成り立たなくなり、自分たちが支払う額が増えると手取りは増えない」(21歳・男性)

など、達観した回答がみられました。

4.「ミレニアル世代」のお金に対する考え方
「買い物への関心は高いが、大きなお金は使わない」、<堅実>なお金の使い方
将来に対して<現実思考>を見せつつ、「もっと稼ぎたい」という<かくれた野心>も持ち合わせている!?

最後に、「ミレニアル世代」のお金に対する考え方を調べたところ、下記のような結果に。

「買い物が大好きだ」 YES:75%、NO:25%
「お金を貯めるのは喜びだ」 YES:74%、NO:26%
「バリバリ稼ぎたい」 YES:70%、NO:30%
「たくさんお金を使うのが怖い」 YES:68%、NO:32%
「あまりお金に興味がない」 YES:17%、NO:83%

お金に対する意識で当てはまるものとして、「買い物が大好きだ」(75%)、「お金を貯めるのは喜びだ」(74%)が2トップに。消費・貯金それぞれに対する関心がうかがえ、お金を使う時と、貯める時で、メリハリをつけたいという人が多いといえそうです。
また、「買い物が大好きだ」と回答した人が75%にのぼった一方で、「たくさんお金を使うのが怖い」と回答した人も、68%。ショッピング自体には関心がありつつも、大きなお金は使わないという、<堅実>なタイプが多い傾向にあると考えられます。
さらに、10年後の予想年収としては平均「430万円」となった一方、考え方としては「バリバリ稼ぎたい」という人が70%に。将来の予測に対しては<現実思考>を見せつつも、本当はもっと稼ぎたいという<かくれた野心>を持ち合わせている「ミレニアル世代」の実態がうかがえます。


[調査概要]
調査期間:2017年4月28日~5月9日
調査方法:インターネット調査
調査対象:18~25歳男女500名(性別で均等割付/「18~21歳」「22~25歳」で均等割付)

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[ジャパンネット銀行]
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