飲食店の「クレジットカード決済などの対応状況」についての調査(飲食店経営者・運営者対象) 

2017年10月26日
飲食店に特化したリサーチサービス「飲食店リサーチ」を運営するシンクロ・フードは、飲食店.COM会員を対象に、「クレジットカード決済などの対応状況」についてのアンケート調査を実施いたしました。

■回答者について
本調査にご協力いただいた回答者のうち67.6%が1店舗のみを運営しております。また、回答者のうち東京にある飲食店の割合は55.5%(首都圏の飲食店の割合は73.9%)となっており、こうした背景が結果に影響していると推測されます。

<調査結果について>

■クレジットカードの導入は70%を超えるが、電子マネーの導入は約13%にとどまる
まず客単価について聞いたところ、「~2,999円(38.2%)」「3,000円~4,999円(31.4%)」「5,000円~9,999円(23.7%)」「10,000円~(6.8%)」という内訳でした。

次に、店舗で対応している決済手段について聞いたところ、「クレジットカード(72.9%)」「電子マネー(13.5%)」「Apple Pay(4.8%)」「銀聯カード(21.3%)」「いずれも対応していない(27.5%)」という結果になりました。さらに、客単価が5,000円以上の店舗に限ると、92.1%がクレジットカードに対応しており、客単価が高いほどクレジットカードの導入率も高いという結果が得られました。
また、2016年10月に日本でサービスが開始されたApple Payについては、まだまだ普及率は低く、今後導入が進んでいくのか興味深いところです。

■クレジットカードからの売上の割合で最も多かったのは「10~19%」
クレジットカードを導入している店舗に、クレジットカードの売上の割合を聞いたところ、最も多かったのは「10~19%」、次に「30~39%」、「~9%」と続きました。またこちらの質問に関しても、客単価が高いほどクレジットカードからの売上の割合が多くなる、という傾向が見られました。

■クレジットカード導入のメリットは、「機会損失の削減」、「法人、宴会需要の取り込み」、「客単価の向上」、「会計時間の短縮」、「インバウンド需要の取り込み」
クレジットカードを導入している店舗に、具体的なメリットについて自由記述式で聞いたところ、以下のような回答が得られました。

<機会損失の削減>
・「お客様のWEB検索時点で、除外されるリスクの軽減」(東京都/居酒屋・ダイニングバー)
・「クレジットカードの顧客ニーズが高いため、導入していないことで受けるデメリットが大きい 」(東京都/イタリア料理)
・「ここ最近の動向をみると、以前は値段が高くなってしまった時にカード。比較的安い場合は現金でしたが、今は単価にかかわらずカードが必須の時代となってしまった」(東京都/居酒屋・ダイニングバー)

<法人、宴会需要の取り込み>
・「接待や社用需要を取り込める」(大阪府/和食)
・「高単価のお客様や、会社のカードを使うお客様にクレジット支払いを求められるので、そのようなお客様が増える 」(東京都/居酒屋・ダイニングバー)
・「団体になると金額が大きくなるのでカード払いのお客様がいる為」(神奈川県/専門料理)

<客単価の向上>
・「客単価の高いゲストが増える」(愛知県/鉄板焼き・お好み焼き)
・「予想以上の会計に対応が出来る。(持ち合わせを気にせず使ってくれるので)自ずと、客単価が上がる」(東京都/和食)

<会計時間の短縮>
・「会計スピードが早い」(兵庫県/洋食)
・「会計がスムーズ、小銭を扱わなくてよくなる」(東京都/そば・うどん)
・「クレジットカード決済の方が、商品受け渡し時に、お客様・お店ともにお釣りの用意などの手間がかからなくてよい」(埼玉県/お弁当・惣菜・デリ)

<インバウンド需要の取り込み>
・「外国人観光客のお客様の支払いがクレジットカードである場合が多いので、クレジットカードが使えるお店であると言うだけで来店動機になっています」(東京都/カフェ)
・「外国人のお客様に喜ばれる」(東京都/アジア料理)


「飲食店.COM(株式会社シンクロ・フード)調べ)」

【調査概要】
調査対象:飲食店.COM会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:207名
調査期間: 2017年10月17日~2017年10月22日
調査方法:インターネット調査

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[シンクロ・フード]
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