「野菜不足の要因」に関する意識調査(20~69歳の男女対象) 

2018年08月24日

カゴメでは、8月31日が「野菜の日」であることをうけて、都道府県別の野菜摂取量の実態を明らかにしつつ、野菜摂取を阻害している要因を探るべく、事前調査において全国の20~69歳の男女計9964人に対し野菜摂取量の調査を実施し、その都道府県ランキングを元に各都道府県の20~69歳の男女計7100人に対し「野菜不足の要因」に関する意識調査を行いました。

 今回の調査では、日本全国の1日の平均野菜摂取量は119.2g(2皿弱)※となり、目標とされている350g(5皿)を大きく下回りました。目標達成者の母数が少ない為、今回の調査で出た1日の平均野菜摂取量約120gより多いか少ないかで回答者を分類。両者の比較結果を都道府県別にまとめております。

主な調査結果


■日本人が野菜不足傾向になる主な要因は「平日朝食の品目不足」や「栄養バランス意識の低さ」
・野菜摂取量の平均以上層と未満層を最も大きく分類する設問を分析していくと、野菜摂取量平均未満が最も多くなるのは、「平日朝食の品目不足」と「栄養バランスの意識の低さ」が重なっている場合であることがわかりました。
・その他、野菜摂取量を左右する傾向の高い要因として、「高価格からの野菜回避」、「野菜調理の手間」、「野菜好き嫌い」が導き出されました。

■野菜摂取量都道府県ランキング 1位は「長野県」、最下位は「愛知県」
・1日の平均野菜摂取量では、ベスト3が1位「長野県(140g)」、2位「山梨県(135.5g)」、3位「群馬県(134.7g)」。
また、ワースト3では47位「愛知県(99.5g)」、46位「富山県(103.8g)」、45位「石川県(104.9g)」となり、1位の「長野県」と47位の「愛知県」との差が40g以上あるということがわかりました。

■ワースト3各県の中でも、特に割合の多い要因に特徴があることが判明
・野菜不足傾向になる主な要因別にワースト3各県の傾向を見ると、ワースト3の県の中でも「愛知県は平日朝食の品目数が特に少ない」、「富山県は高価格による野菜の買い控えをする傾向が特に高い」等、特徴的な傾向があることがわかりました。

※本調査では、基準となる1皿70g分の野菜の写真を調査対象者に見せ、朝食/昼食/夕食/間食・夜食の各食事において何皿分の野菜を食べているかを聴取。「朝食 1/2皿=35g」、「2皿=140g」といったようにg数に換算して合計し、1日の野菜摂取量を算出しています。

調査結果


【パート1:日本人の野菜摂取量】

日本全国を対象に、野菜摂取量を導き出すための事前調査(全国の20~69歳 男女計9964人)を実施しました。

<1日の平均野菜摂取量は目標とする350g以上を大きく下回る119.2g>
調査対象全員の1日の野菜摂取量を調査したところ、厚労省が推奨する理想的な野菜摂取量である350g以上を大きく下回る119.2gと半分以下という結果となりました。
<都道府県別ランキングでは1位が「長野県」で平均140g。最下位は「愛知県」の99. 5gでその差は40g以上>
1日の平均野菜摂取量を都道府県別に見たところ、平均野菜摂取量ベスト3が1位「長野県(140g)」、2位「山梨県(135.5g)」、3位「群馬県(134.7g)」という結果となりました。
また、ワースト3に関しては47位「愛知県(99.5g)」、46位「富山県(103.8g)」、45位「石川県(104.9g)」となり、1位の「長野県」と47位の「愛知県」との差が40g以上あるということがわかりました。

【パート2:日本人の野菜不足の要因分析】

事前調査の結果では、1日の平均野菜摂取量は119.2g(2皿弱)となり、目標とされている野菜350g(5皿)以上を大きく下回る結果になりました。目標達成者の母数が少ない為、日本人の野菜摂取量に影響している要因を導き出すための本調査(各都道府県の20~69歳の男女計7100人)では、1日の平均野菜摂取量約120gより多いか少ないかで回答者を分類。両者の比較結果をまとめることで、日本人の野菜不足の要因を分析しております。

<日本人が野菜不足傾向になる主な要因は「平日朝食の品目不足」や「栄養バランス意識の低さ」>
今回の調査で導き出された日本人の1日の平均野菜摂取量約120gより多い(野菜摂取量平均以上層)か少ない(野菜摂取量平均未満層)かで回答者を分類。その野菜摂取量の平均以上層と未満層を分ける調査設問の影響度(=野菜摂取量が平均以上・未満になる要因)について、野菜摂取量の平均以上層と未満層を最も大きく分類する設問ごとに繰り返し分析していく、決定木分析※を実施し、「日本人が野菜不足傾向になる要因」を分析しました。

【野菜摂取量 平均以上層・未満層への影響度に関する決定木分析】
決定木分析の中で、野菜不足になりがちな要因(=野菜摂取量平均未満層の割合が多くなっている回答)を導き出していくと、日本人において野菜摂取量平均未満の割合が最も多くなるのは、「①平日朝食の品目数」の少なさと「②栄養バランスの意識」の低さが重なっている場合であることがわかりました。その他、野菜摂取量を左右する傾向の高い要因として、「③高価格からの野菜回避」、「④野菜調理の手間」、「⑤野菜好き嫌い」などがあることがわかりました。

※樹木状のモデルを使ってデータを分類し、目的変数(当調査においては、野菜摂取量が平均未満か平均以上かどうか)に影響を与えた要因(説明変数)を分析する代表的なデータマイニング手法のひとつ。野菜摂取量の平均以上層と未満層を最もよく分類する要因から機械的に分岐を導き出していく。(野菜摂取量に直結する可能性の高い設問は除外)

【パート3:野菜摂取量ワースト3各県に関する分析】

【パート2】で導き出した「野菜不足になりがちな要因」に関して、野菜摂取量都道府県別ランキングワースト3各県と、ベスト3の県の平均値の調査結果を比較。ワースト3各県それぞれの詳細結果を見ることで、各県の特徴を分析しました。その結果、ワースト3各県ではやはり全体的に「日本人が野菜不足になりがちな要因」が強く見られる傾向にあった一方、「富山県は平日朝食の品目数が多い」、「愛知県は栄養バランスの意識が高い」等、特徴的な傾向があることもわかりました。

~ 各県の傾向 ~
「愛知県」
平日朝食の品目数が少なく、野菜の調理は手間だと思っている人の割合も多い。一方、栄養バランスへの意識は高めで、高価格による野菜の買い控えは少ない傾向に。
「富山県」
高価格による野菜の買い控えをする傾向は高いが、平日朝食の品目数は多い。
「石川県」
栄養バランス意識はワースト3県の中でも最も低いが、高価格による野菜の買い控えをする人は少ない。

~ その他「野菜好き嫌い」の要因に関して ~
野菜摂取量ベスト3の平均に比べてとワースト3各県は「野菜が好き」な割合が全体的に少なく、その差が顕著に現れており、野菜の好みがそのまま野菜摂取量に直結している傾向にある。また、ワースト3の中でも「愛知県」が38.3%と最も少ない結果に。

調査概要


■調査会社:東京サーベイ・リサーチ
■調査対象者:
 <事前調査>全国の男女9964人(20~69歳)
 <本調査>全国の男女7100人(20~69歳)
■調査対象割付:
 ①41都道府県 各県100名ずつ 計4100名
 ②事前調査における野菜摂取量都道府県ランキングベスト3(長野県、山梨県、群馬県)
  及び、ワースト3(愛知県、富山県、石川県)は各県500名ずつ計3000名
■調査期間:2018/7/4-7/18

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