「ストレス/睡眠/食生活と、高血圧」に関する調査(30~50代のビジネスパーソン対象) 

2019年03月28日

オムロン ヘルスケアは、30~50代のビジネスパーソン6,000人に、「ストレス/睡眠/食生活と、高血圧」に関する調査を行いました。

この結果から、ビジネスパーソンの8割以上が日頃ストレスを感じており、ストレスを感じている人は、感じていない人と比較して、「血圧高め」と指摘されたことのある人が2倍多いことが分かりました。
30~50代の女性の約16%、男性の33%が「血圧高め」と指摘された経験がある一方で、高血圧に関する知識や血圧測定習慣を持っている人が少ないこともわかりました。

調査結果のまとめ


  • 1. 30~50代男性の3人に1人が、「血圧高め」と指摘された経験あり。50代男性では、2人に1人にも上るが、30代男性でも、4人に1人が指摘されている。
  • 2. ビジネスパーソンがストレスを感じる時期は「12月」「3月」「4月」。1週間のうちでは、「月曜日の午前中」が最もストレスを感じるタイミング。
    日頃ストレスを感じている人は、感じていない人と比較して、「血圧高め」と指摘された人が2倍多い。
  • 3. ビジネスパーソンの約7割が「不眠症の疑いあり」。血圧高めと指摘される割合は、「不眠症の疑いあり」は「疑いなし」の1.2倍。
  • 4. ビジネスパーソンの約7割は、「職場高血圧」を知らない。さらに、約7割が「高血圧には痛みなどの自覚症状がない」ことを知らないと回答。
  • 5. 弁当や総菜を購入するときなどに確認する表示は、1位「カロリー」、2位「原材料名」、3位「糖質」。1位「カロリー」の48%に対して、「食塩量」を確認するのは、わずか8%。
  • 6. 塩分を摂りすぎていると思っている人でも、「食塩量」を確認している人は8.7%。
  • 7. 「血圧高め」と指摘されたビジネスパーソンにおいても、「毎日血圧測定している」人は、15%にとどまる。

調査結果


ビジネスパーソンと高血圧リスク①

30~50代男性の3人に1人が、「血圧高め」と指摘された経験あり。
50代男性では、2人に1人に上り、30代男性でも、4人に1人と、同年代女性と比較し、4倍多い。


30~50代ビジネスパーソン6,000人のうち、「血圧高め」と指摘された経験があるのは、男性33.6%、女性16.1%。
男性は3人に1人が「血圧高め」と指摘された経験があり、指摘された人の割合は、女性の2倍を超えている。特に30代男性は同年代女性と比較し、4倍多い。
年齢の上昇とともに「血圧高め」と指摘されたことがある人は増え、男性は、30代では4人に1人(24.4%)であるが、50代になると2人に1人(46.4%)の割合になった。

ビジネスパーソンと高血圧リスク②

「血圧が高め」と指摘された経験を、肥満度別でみると、普通体重(BMI値18.5~25未満)では、「血圧高め」と指摘された経験がある人は20.3%であるのに対し、肥満3度・4度(BMI値35以上)では、69.4%と、3倍以上になっており、肥満度が高い人ほど「血圧高め」と指摘された割合が高くなっている。
また、ビジネスパーソンに、「高血圧症」と診断された経験があるかを尋ねたところ、男性ビジネスパーソンの約2割(18.9%)が診断された経験をもっている。

ビジネスパーソンのストレスと高血圧リスク①

ビジネスパーソンがストレスを感じる時期TOP3は、「12月」、「3月」、「4月」。
1週間のうちでは、「月曜日の朝」が最もストレスを感じるタイミング。
日頃ストレスを感じている人は、感じていない人と比較して、「血圧高め」と指摘された割合が2倍高い。


30~50代のビジネスパーソン6,000人のうち、仕事でのストレスを「とても感じている」が25.8%、「感じている」が27.6%、「やや感じている」が31.0%で、合わせて84.4%が仕事でストレスを感じている。
ビジネスパーソンが最もストレスを感じる時期は、「12月」(54.6%)、「3月」(54.4%)、「4月」(46.3%)の順。年末や、 年度末、新年度など、「年」の変わり目にストレスを感じる人が多い。

ビジネスパーソンのストレスと高血圧リスク②

さらに、1週間のうちで、ストレスを感じる曜日は、「月曜日」と回答した人が55.4%となり、ビジネスパーソンの半数以上が月曜日に最もストレスを感じている。
特に、「月曜日の朝」(21.8%)、「月曜日の午前中(9:00~12:00)」(18.6%)に最もストレスを感じる人が多く、ストレスを感じるタイミングは、1週間のうちで月曜日の午前中に集中している。
ストレスを感じている度合別に、血圧高めと指摘された経験をみると、ストレスを「全く感じていない」人で「血圧高め」と指摘されたことがある人は13.8%。「ストレスをとても感じている」人では26.6%。日頃ストレスを感じている人は、感じていない人と比較して、「血圧高め」と指摘された割合が2倍高い。

ビジネスパーソンの眠りと高血圧リスク

ビジネスパーソンの約7割が「不眠症の疑いあり」。
血圧高めと指摘される割合は、「不眠症の疑いあり」が「疑いなし」の1.2倍。


30~50代のビジネスパーソンに平日(仕事のある日)の睡眠時間を聞いたところ、「5時間以上6時間未満」(34.4%)と、「6時間以上7時間未満」(34.3%)で全体の約7割となり、平均すると平日の睡眠時間は6.0時間となった。
アテネ不眠尺度を用いて、ビジネスパーソン6,000人の「不眠症」の測定をしたところ、67.4%(不眠症の「疑いあり」47.6%+「少し疑いあり」19.8%)が「不眠症の疑いあり」となった。不眠症の「疑いなし」は約3割にとどまった。
不眠症の疑い度合別に、血圧高めとの指摘を受けた経験をみると、不眠症の疑いがある人ほど、「血圧高め」と指摘された経験を持つ割合が高くなった。「不眠症の疑いあり」の人で、「血圧高め」と指摘された人の割合は、「不眠症の疑いなし」の人の1.2倍となる。

ビジネスパーソンの高血圧に関する理解

ビジネスパーソンの7割は、「職場高血圧」を知らない。
7割が「高血圧には痛みなどの自覚症状がないこと」を知らない。


ビジネスパーソンのうち、「職場高血圧」(仕事中のストレスなどが影響で血圧値が上昇すること)を知っている人は3割(30.8%)。男性で知っている人は25.7%、女性では36.0%。男性は女性に比べ、血圧高めと指摘されている人が多いものの、「職場高血圧」を知っている人は女性に比べ少ない。 また、高血圧は脳や血管、心臓関連の病気を引き起こすリスクがあるが、「高血圧は痛みなどの自覚症状がほとんどないこと」を知っている人は全体の3割にとどまり、7割が「高血圧には自覚症状がないこと」を知らない。

ビジネスパーソンの塩分摂取実態と高血圧リスク①

弁当や総菜を購入するときに確認する表示は、1位「カロリー」、2位「原材料名」、3位「糖質量」。1位「カロリー」の48%に対して、「食塩量」を確認するのは、わずか8%。

コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で弁当や総菜などの食品を購入する際に、確認している表示は、1位「カロリー」(48.0%)、2位「原材料名」(19.0%)、 3位「糖質量」(9.1%)。「食塩量」の表示を確認している人はわずか8.0%。
1位のカロリーを確認している人と比較して6倍の開きがある。
血圧が高めと指摘された経験のある人(1,490人)においても、弁当や総菜などの食品を購入する際に、「カロリー」は約半数(47.4%)が確認しているのに対して、「食塩量」を確認している人は、わずか13.2%にとどまる。

ビジネスパーソンの塩分摂取実態と高血圧リスク②

塩分を取りすぎていると思っている人でも、「食塩量」の表示を確認している人は8.7%。

30~50代ビジネスパーソンに、日常の食生活を振り返ってもらったところ、54.5%が塩分を取りすぎていると自覚している。
しかし、塩分を取りすぎていると思っていても、弁当や総菜などの食品を購入する際に、「食塩量」の表示を確認しているのは8.7%。約9割は確認していない。
塩分を取りすぎていると思っている人(542人)は他の人と比較して、「血圧高め」と指摘された割合が高く、3人に1人(34.9%)に該当する。

ビジネスパーソンの血圧測定の実態

「血圧高め」と指摘されたビジネスパーソンにおいても、「毎日血圧測定をしている」が15%にとどまる。

30~50代で毎日血圧測定をしている人は4.6%(「毎日、朝晩測っている」1.7%+「毎日、1回測っている」2.9%)。
1週間に1度以上、定期的に血圧を測っているビジネスパーソンは1割弱(8.9%)。
「血圧が高め」と指摘された経験のある人でも「毎日測っている」は14.9%。1週間に1回以上、定期的に血圧を測定している人も4人に1人(25.8%)。
定期的に血圧を測らない理由は 「面倒だから」(43.2%)、「ついつい忘れてしまうから」(31.5%)だけでなく、「毎日測らなくても問題ないと思うから」(28.1%)が上位を占め、高血圧の疑いがある人においても家庭血圧測定の重要性の浸透不足が浮き彫りになました。

調査概要


■調査対象:30~59歳 ビジネスパーソン 男女 6,000人
■調査エリア:全国
■調査方法:インターネット
■調査期間:2019年2月4日(月)~2月13日(水)

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