乳幼児の食物アレルギー・食事づくりに関する実態調査 

2013年02月08日
日清オイリオグループは、『乳幼児の食物アレルギー・食事づくりに関する実態調査』を実施。
年々増加傾向にある※1 食物アレルギーの子どもを持つ母親の食事づくりの実情を明らかにするために、食物アレルギー疾患と診断されている0歳~5歳までの乳幼児の母親100名を対象に調査を行いました。 ※1 アレルギー疾患に関する3 歳児全都調査

調査の結果、子どもの食事に関する悩みの上位3位は「外出先(飲食店など)での食事が困る」、「メニューや味付けがワンパターンになりがち」、「除去食※2 の解除時期が分からない」と続き、外出時以外でも、家庭での食事づくりや疾患への対応について多くの方が悩んでいることが分かりました。
また、実際の食事づくりで実践していることについては、「食物アレルギーの原因物質を除去したメニューにする」が第1位となる一方、代替食品(市販の低アレルギー食品やアレルギー対応食品など)の利用はわずか12%という利用率の低さが明らかになりました。代替食品の利用は、厚生労働科学研究班による「食物アレルギーの栄養指導の手引き2011」の中でも推奨されており、加工食品のアレルギー表示を正しく理解して活用することで、除去食の栄養を補助する役割やメニューの幅を広げる役割が期待されています。

※2 食物アレルギーの原因となる食品を除いた食事療法

 治療に関しては、55%もの方が食物アレルギーと診断されても、定期的に医療機関を受診していないことが明らかになりました。
医師の指導による適切な治療や食事療法への理解が十分でないため食物アレルギーの子どもの食生活にうまく対応できず、悩みを抱えてしまっている母親の実情が浮き彫りになりました。

【調査結果サマリー】

■食事に関する悩み 外出時だけでなく家庭内でも
 食物アレルギーを持つ子どもの食事に関する悩みの第1 位は「外出先(飲食店など)での食事が困る」、第2位は「メニューや味付けがワンパターンになりがちである」、第3 位は「除去食をいつから解除しても良いのか分からない」となり、家庭での食事づくりや疾患への対応の仕方についても悩んでいることが分かりました。尚、第3 位は同位で「安全な食品を購入するのに費用がかかる」という結果となり、費用に対する悩みもあることが分かりました。

■アレルギー対応食品など代替食品の利用はわずか12%
 「子どもの食事で実践していること」に関する質問では、「市販の低アレルギー食品やアレルギー対応食品など、代替食品を活用する」と答えた方は、わずか12%でした。「メニューのワンパターン化」など、食事づくりに悩みながらも、代替食品をあまり利用していないことが分かりました。

■55%が「食物アレルギー」と診断後、定期的に通院せず
 また、医療機関への受診についての質問では、食物アレルギーと診断された後、「症状が悪化したときのみ、受診している」(28%)、「一度診断を受けた後は受診していない」(27%)と定期的に受診していないケースが55%にものぼり、半数以上が定期的な医師による指導を受けていないことが分かりました。

■周囲や社会への希望 第1位は「食品のアレルギー表示の充実」
 食物アレルギーについて周囲や社会に望むことに対しては、第1位が「食品のアレルギー表示を分かりやすく、充実させてほしい」、第2位が「アレルギー対応の食品が増えてほしい」という結果になり、食材や食品の表示方法やラインアップ(アイテム数)の充実を望んでいることが分かりました。


【調査概要】
調査実施日 :平成24年12月28日~平成25年1月6日
調査方法 :インターネット調査
調査対象者 :全国の食物アレルギー疾患と診断されている0歳~5歳までの乳幼児の母親100名
監修者 :神奈川県立こども医療センター アレルギー科 部長 栗原 和幸

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[日清オイリオグループ]
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