第2 回乳幼児の食物アレルギー・食事づくりに関する実態調査 

2014年02月05日
日清オイリオグループは、昨年に引き続き『乳幼児の食物アレルギー・食事づくりに関する実態調査』として、食物アレルギー疾患と診断されている0歳~5歳までの乳幼児の母親100名を対象に調査を行いました。

食物アレルギーは年々増加傾向にあり、社会的にも注目が集まっています。調査の結果、食物アレルギーを持つ子どもの食事づくりにおいて、約9 割の母親が何らかの工夫をしており、食事の質を高めることも意識していることが分かりました。一方で、3 人に1 人が食物アレルギーと診断された後、医療機関を受診していないことが分かりました。また、情報の入手機会も十分であるとはいえない現状が明らかになりました。

【調査結果】

■約6 割が保育園や幼稚園での食物アレルギーの対応に変化があったと感じている

1 年前と比べて、保育園や幼稚園での食物アレルギーの対応に変化があったか聞いたところ、「以前と変わらない」と答えた方は約4 割で、残りの約6 割の方は対応に変化があったと感じていることが分かりました。また、どのような変化を感じたかに対しては、「除去食を提供してくれるようになった」、「メニューなど詳細な情報を提供してくれるようになった」に回答が集まり、食物アレルギーの増加など社会的な背景から、保育園・幼稚園における食物アレルギーの対応が充実してきていることが示唆されました。

■食事づくりでは、食事の質を高めることも意識

「子どもの食事で実践していること」では、約9 割の母親が何かしらの工夫をしていることが分かりました。第1 位、第2 位にアレルギー症状を引き起こさない食事づくりがあがり、第3 位は、「偏らないようバランスの良い食事になるよう心がける」という結果になりました。また、「食物アレルギーを持っていることで、我慢をさせていると思うことはあるか」という質問について、「とても我慢させていると思う」との回答がわずか5%にとどまったことからも、母親が食物アレルギーを持つ子どもの食事づくりで、食事の質を高め、豊かな食生活になるよう配慮している様子がうかがえました。

■食物アレルギーの情報入手機会は十分であるとはいえない可能性

“飲食店のアレルギー表示”や “アナフィラキシー※2 への対応”など、食物アレルギーに関する9 つの項目について情報入手機会が十分であると思うか聞いたところ、「十分である」との回答はいずれも30%未満でした。また、自治体や患者会等が主催する勉強会や料理講習会について7 割以上が認知していないことからも、情報入手機会が十分であるとは言えない可能性が示唆され、情報提供のあり方について考えさせられる回答となりました。
※2:アナフィラキシーとは、アレルギー反応により、じんましんなどの皮膚症状、腹痛やおう吐などの
消化器症状、呼吸困難などの呼吸器症状が、複数同時かつ急激に出現した状態をいいます。

■3 人に1 人が、食物アレルギーと診断後、医療機関を受診せず

医療機関への受診については、「一度診断を受けた後は受診していない」が34%という結果となり、3 人に1 人は、一度診断を受けた後は、医療機関を受診していないことが分かりました。また、一度診断を受けた後は受診していない方に、定期的に受診していない理由を聞いたところ、「症状が出ていないから」、「症状がひどくないから」に回答が集まりました。


【調査概要】
調査実施日:平成25 年12 月20 日~平成25 年12 月23 日
調査方法:インターネット調査
調査対象者:全国の食物アレルギー疾患と診断されている0歳~5歳までの乳幼児の母親100名

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日清オイリオグループ]
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