野生獣害とジビエについての調査 

2014年03月25日
地域環境計画は、「野生獣害とジビエ※1についての関心度」をテーマに、インターネットアンケート調査を行いました。
近年、全国各地域でシカやイノシシ等の野生鳥獣による様々な被害が深刻化し、被害額は農作物だけでも年間230億円(平成24年度 農林水産省調査)に上っています。被害拡大を防ぐ為の方法は「捕獲」が中心ですが、捕獲後廃棄される鳥獣を「森の恵み」として捉え、「食べる」=ジビエという発想が注目されつつあります。

※1 ジビエ(gibier)とは、フランス語で狩猟によって捕獲された野生鳥獣のことです

アンケート調査は「ジビエ」が鳥獣被害対策のアプローチ、新たな地域資源となるのかという点に着目したものです。その結果、「自然や鳥獣害、ジビエへの関心度」については、「非常に関心がある」「ある程度関心がある」など、何らかのかたちで関心を持っている人が約9割と、全体的に高い関心を持つ傾向にあることがわかりました。他にも、「鳥獣被害の実態を初めて知った」「より自身のこととして関心を持った」「農林業従事者の苦労が理解できた」「自然環境衰退への不安」など、多くの意見が寄せられ関心の高さが示されました。

【調査結果】

■「自然や鳥獣害、ジビエへの関心度」について。
自然・鳥獣害・ジビエに対する関心度は、「非常に関心がある」「ある程度関心がある」など、何らかのかたちで関心を持っている人が約9割前後と、全体的に高い関心を持つ傾向にあるようです。

■「ジビエ肉へのイメージ」について。
ポジティブなイメージとしては「ワイルド」「美味しそう」「ヘルシー」「栄養価が高い」というのが上位を占め、健康志向の高い昨今においては巷で好感触を得ることができそうです。
一方、ネガティブなイメージとしては「独特のクセがありそう」「固そう」「安全性に不安」というもののが大半を占めており、苦手意識を持つ人もいるようです。

■「ジビエ肉を食べた感想」と「ジビエ肉をまた食べてみたいですか?」について。
ジビエ肉を食べた人の7割前後の人が「美味しい」と感じていて好感触でした。
さらに「また食べたい」と思う人も8割前後とかなり高い結果が出ています。

■「今後ビジエ料理を食べるなら何を重視しますか?」
回答者の56%が「安全・衛生面の検査がしっかりしている」、49%が「手ごろな価格で購入できる」という条件を選択。次いで「身近な定食屋さんなどで食べられる」「家で簡単に調理できる」が上位となりました。
ジビエは「郷土料理」として広く日本に浸透している他に、フランス料理の食材として使われており、ジビエと言えばフランス料理と発想するコアな層がいるのも確かなことです。


【調査概要】
調査実施期間:2013年11月1日(金)~ 2013年12月6日(金)
有効回答数:3403
アンケートの方法:弊社WEBサイトでのインターネット調査
調査テーマ:野生獣害とジビエについての関心度
調査対象:全国 年齢層 10代~80代

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[地域環境計画]
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