コンビニコーヒー市場の概観分析 

2014年09月30日
ビデオリサーチは、コンビニコーヒー市場の概観分析を行いました。
10/1はコーヒーの日です。大手コンビニエンスストア各社の淹れたてコーヒーサービスが活性化している現在、コンビニコーヒーをはじめとした外飲みのコーヒー市場はどうなっているのでしょうか?1万人にタブレットを配布して行う業界初の調査: ACR/ex(エーシーアールエクス)データを用いて、分析してみました。

【調査結果】

【1】コンビニコーヒーの飲用率(※)ランキングTOP3

まず、コンビニコーヒーの飲用率ランキングを見ると、セブンカフェが4人に1人と圧倒的な利用状況です。コンビニの利用率に大差がない中で、セブンカフェのこの飲用率は非常に高いと言えそうです。

セブンカフェ (セブンイレブン) 25.7%
ファミマカフェ (ファミリーマート) 9.0%
マチカフェ (ローソン) 6.7%
(※)直近3ヶ月 (東京50km圏 4,584人に2014年4~6月調査した結果)

セブンイレブンのコーヒー市場への参入で、2013年から一気に浸透したコンビニコーヒーですが、外で飲む他のコーヒー市場(缶コーヒーやスタバなどのカフェ型コーヒー)への影響はどうなっているのでしょうか?

【2】外飲みコーヒー市場の外観

外で飲むコーヒー(コンビニ vs 缶 vs カフェ)3カテゴリーにおける、飲用状況の重なりを見てみました。個人全体のうち、コンビニコーヒーを3ヶ月以内に飲んだ32.6%の人たちを、缶コーヒーやカフェ型コーヒーとの重なり方によって4層に分解して見てみると、以下の通りとなります。

(1)コンビニコーヒーだけ層 (外飲み新規) 3.4%
(2)コンビニ & 缶層 (簡便派)6.7%
(3)コンビニ & カフェ層 (いれたて派) 8.4%
(4)全て飲む層 (コーヒーLOVER)14.2%

コンビニコーヒーだけの(1)層(個人全体の3.4%)は、缶コーヒーもカフェも飲んでいないので、コンビニコーヒーというカテゴリーが出現したことで、新たに外飲みコーヒー市場に取り込んだ層と言えるかもしれません。

では、缶コーヒーも、カフェ型コーヒーも飲まない、コンビニコーヒーだけ飲む(1)層は、一体どんな人たちなのでしょうか?

【3】コンビニコーヒーだけを飲んでいる人はどんな人?

まず、性・年齢別に見てみると、女性30代以上の割合が多いことが分かります。また、職業別に見ると「主婦」が多いことが分かります。

では、コンビニコーヒーのみ飲む層は、どのようなメディアに接触しているのでしょうか?
特に割合の多い「主婦」に絞って、データを見てみました。

【4】コンビニコーヒーのみを飲む主婦層のメディア接触は?

まず、コンビニコーヒーのみを飲む主婦層におけるメディアに関する意識を見てみると、ラジオで顕著な傾向が見られました。特に『自分がよく聴くラジオ局やラジオ番組はだいたい決まっている』という項目が高く、習慣的に聴いているラジオ番組がある様子がうかがえます。

特に顕著なのが、平日の午前中及び日曜日の5:00~7:00の時間帯です。朝の家事をしながらラジオを聴いている様子がうかがえます。このような時間帯でラジオ広告を展開していくことで、まだコンビニコーヒーにトライしていない主婦層も取り込み、更なる市場拡大の可能性も考えられます。

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[ビデオリサーチ]
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