水のトレーサビリティや安全性に関する調査 

2015年03月18日
「水を考えるプロジェクト」では、3月22日の「世界水の日」を前に、改めて飲み水に関する意識を明らかにするため、10代から60代の男女600人を対象に、「水のトレーサビリティや安全性に関する調査」を実施。
※トレーサビリティ:生産、処理、加工、流通、販売等の段階で、食料品の移動を把握すること。

今回の調査結果から、食よりも水に対する安全性やトレーサビリティの意識が低いこと、実際に食品や飲み水を選ぶ際に最も重要視しているのは「価格」であることが分かりました。

【調査トピックス】

・食品の安全性は気にするけど、水の安全性は気にしない!?
 食品の安全性やトレーサビリティを意識している人「62.0%」
 水の安全性やトレーサビリティを意識している人はわずか「37.8%」
・食品の安全性を気にするようになったきっかけで最も多いのは「異物混入問題」
・安全性が気になる食品食材 1位「牛肉」、2位「野菜」、3位「豚肉」

・食品も飲み水も安全性は二の次?
 食材を選ぶ際に気にしているのは 1位「価格」、2位「鮮度」、3位「安全性」
 飲み水を購入する際に気にしているのは 1位「価格」、2位「安全性」、3位「味・おいしさ」

・飲み水に不安がある人は「36.5%」
 不安に感じている点 1位「給水槽や水道管の汚れ」、2位「水源の汚染」、3位「排水による汚染」

【調査結果】

・食品の安全性は気にするけど、水の安全性は気にしない!?
 食品の安全性やトレーサビリティを意識している人「62.0%」
 水の安全性やトレーサビリティを意識している人はわずか「37.8%」
・食品の安全性を気にするようになったきっかけで最も多いのは
 「異物混入問題」
・安全性が気になる食品食材 1位「牛肉」、2位「野菜」、3位「豚肉」

まず、食品のトレーサビリティや安全性を意識しているかどうか聞いたところ、「特に意識していない」と回答した人が約4割の38.0%でした。
対して、水のトレーサビリティや安全性を意識しているかどうか聞いたところ、「特に意識していない」と回答した人が半数以上の62.2%にもなりました。
食品と水の安全性に対する意識を比較した際に、食品に対して水の安全性やトレーサビリティへの意識が低いことがわかりました。

そこで低いながらも、「意識している」と回答した人は、なぜ安全性やトレーサビリティを気にするようになったのか見てみますと、「食品」に関しては、「異物混入問題」が最も多く24.3%、次いで「原子力発電所の問題」22.8%、「食品偽装問題」21.3%という結果になりました。20代と30代は「妊娠・出産」に関して、20代が19.0%、30代が16.0%と、他の年代よりも高い割合になりました。
「水」に関しては、「原子力発電所の問題」が最も多く15.8%、次いで「よりよい栄養を摂取するため」9.0%、「ダイエット・美容」4.3%という結果になりました。

いったい、どんな食材・食品を買う時に安全性やトレーサビリティを意識して購入しているのでしょうか。
「トレーサビリティや安全性を意識している食材・食品は何ですか?」と聞いたところ、最も多かったのは「牛肉」で29.3%となりました。続いて「野菜」23.3%、「豚肉」13.3%となりました。上位5位は食材が選ばれたのに対し、「飲み水」と回答した人は、わずか7.7%でした。

・食品も飲み水も安全性は二の次?
 食材を選ぶ際に気にしているのは 1位「価格」、2位「鮮度」、
 3位「安全性」
 飲み水を購入する際に気にしているのは 1位「価格」、2位「安全性」、
 3位「味・おいしさ」

では、食品や飲み水を選ぶ際にどのようなことを気にしているのでしょうか。
「食事・食材を選ぶ際に気にしているポイントは何ですか」と聞いたところ、「価格」と回答した人が最も多く77.2%になりました。次いで「鮮度」64.5%、「安全性」57.2%となりました。
食の安全性を意識している人が6割程度いるにも関わらず、実際に購入する際に優先していることは「安全性」ではなく「価格」が重要視されているようです。

年代別に10代と60代を比較すると、60代では「安全性」を気にしている人が44.4%に対し、10代では約半数の23.0%という結果になりました。
また、「飲み水を購入する際に気にしているポイントは何ですか」と聞いたところ、食品と同じく「価格」と回答した人が最も多く55.3%という結果になりました。2番目に多かったのが「安全性」38.8%、3番目が「味・おいしさ」33.2%となりました。
食品を選ぶ際や飲み水を購入する際に共通しているのは、安全性よりも「価格」が重視されているということが明らかになりました。

・飲み水に不安がある人は「36.5%」
 不安に感じている点 1位「給水槽や水道管の汚れ」、2位「水源の汚染」、 3位「排水による汚染」

「飲み水に対して不安はありますか」と聞いたところ、「ある」と回答した人は36.5%となりました。そして、どのような点に不安を感じているのか聞いたところ、最も多かったのは「給水管や水道管の汚れ」で58.4%、次いで「水源の汚染」48.9%、「排水による汚染」で31.5%という結果になりました。
また、飲み水の安全性を確認する場合にチェックするのは「水源・採水地」が54.5%で最も多く、次いで「メーカー」51.8%、「賞味期限」33.2%となりました。
さらに、「飲み水に関して自宅で実施していることは何ですか」と聞いたところ、「水道水をそのまま飲んでいる」が最も多い31.0%で、次いで「ペットボトル入りの水を購入している」が29.5%、「蛇口直結タイプの浄水器を設置している」が26.0%という結果となりました。


【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:10代から60代の男女
回答数 :600名(各世代男性50名、女性50名)
調査日 :2015年02月10日(火)~2015年02月11日(水)
調査主体:水を考えるプロジェクト

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