年末の大掃除・お掃除シートに関する意識調査 

2015年12月16日
プラネットは、消費財にまつわるトピックスをお届けする「Fromプラネット」の第28号として、年末の大掃除・お掃除シートに関する意識調査の結果をご紹介します。

【調査結果】

■12月後半に始める人がおよそ4割、大掃除をしない人も4割近く

12月も半ばを過ぎ、何かと気ぜわしい季節です。忘年会が続き、年始の準備を意識する人も多いのではないでしょうか。今回は、年末の風物詩とも言える大掃除と、お掃除シートについて調査。大掃除を始める時期や、年末に特別に掃除する場所、よく使うお掃除グッズなどを聞きました。

初めに、年末の大掃除をいつ頃始めるかを聞きました。最も多かったのは、「12月後半に入ったら始める」で23.7%。次いで、「大みそかの数日前くらいに始める」が14.3%。この2つを合わせると38.0%となり、全体のおよそ4割に達します。それより後の「大みそかの前日に始める」人は2.8%、「大みそか当日にする」人も1.6%にとどまりました。

一方、「年末の大掃除はしない」と回答した人も29.0%、「日頃から掃除しているので、年末の大掃除は不要」の9.5%を加えると4割近くとなり、無視できない数字に。「年末の大掃除」をするかしないかを性年代別に見ると、「年末の大掃除をする」人は、年代が上がるにつれて増加する傾向にあり、「70代以上」の男性は74.6%、女性は69.4%と最も高くなっています。これに対して「20代」男性は30.9%、女性は40.7%で、男女ともに「年末の大掃除はしない」人が「年末の大掃除をする」人よりも多く、世代の差は顕著でした。

年末まで仕事があり、カウントダウンイベントや長期休暇を利用した旅行など、年越しの過ごし方が多様化している現代。年末に家族総出で大掃除をし、年越しそばを食べて除夜の鐘を聞いて年を越す…などという風景は、アニメや漫画の世界のものなのかもしれません。
さらに、年末の大掃除にかける平均時間(総時間)を尋ねたところ、男性が6.7時間、女性が9.1時間。女性は男性より2.4時間も長く掃除をしていました。日頃から家事・掃除の担い手であることの多い女性に、年末の大掃除でもやはり、より大きな負荷がかかっている様子がうかがえます。
大掃除の負荷を減らすためにも、日頃からこまめに掃除をする必要がありそうです。

■「換気扇」「窓・網戸」「照明のかさ」…年末にはふだんやらない場所を念入りに

次に、年末の大掃除で特別に掃除する場所はどこかを聞きました。1位は「キッチンの換気扇・レンジフード」の71.4%、2位が「窓・網戸」の67.8%、3位が「照明のかさの上」の57.8%でした。いずれも、ふだんはつい後回しにしがちで、一年の終わりに、溜まった汚れを落としたくなる場所ですよね。3~4割の人が掃除すると答えた「ガスレンジ・コンロ周辺」「玄関」「洗面所」「キッチンのシンク」は、新年を迎えるにあたって、特にきれいにしたい場所なのだと想像できます。また、男女別の結果を見ると、ほとんどの場所※について、女性の回答率が男性を上回っていました。大掃除にかける時間を聞いた前の調査同様、女性のほうが年末の大掃除に労力をかけていることがうかがえますね。

■お掃除グッズは進化すれど…年末の大掃除で最も使われているのは「雑巾」

今度は、年末の大掃除にどんなお掃除グッズを使っているかを尋ねました。すると最も高かったのは「雑巾」で81.5%、次いで、「掃除機」80.3%、「液体洗剤」71.1%という結果に。1位から3位は、いずれもベーシックな掃除用具でした。

「年末の大掃除はしない」人も増えている今、昔ながらの「雑巾」が1位という結果には、意外な印象も受けます。一年の溜まった汚れを一掃する年末の大掃除は、やはり特別なもので、何度も洗って使える丈夫な「雑巾」が使いやすいのかもしれません。

なお、日頃の掃除で、お掃除グッズ以外にどんなものを使うかを尋ねたところ、「ぼろ布」「古着」といった使い古しの布製品や「新聞紙」など、使用後に捨てられるものが目立ちました。そのほか、もはや定番と言える「つまようじ」「古い歯ブラシ」「わりばし」から、「針金ハンガー」「輪ゴム」などの回答もありました。「歯ブラシ」「わりばし」なども、掃除の後には捨てられることを考えると、“使用後に捨てられる”ことは、役に立つ掃除用具の一つのカギになっていると言えるかもしれません。

《お掃除グッズ以外で、お掃除に使っているもの》
・ウエス     ・軍手       ・古い歯ブラシ
・ぼろ布     ・キッチンペーパー ・わりばし
・古着      ・ガムテープ    ・めんぼう
・ストッキング  ・新聞紙      ・針金ハンガー
・靴下      ・つまようじ    ・輪ゴム……など

■「手軽」で「清潔」な“お掃除シート”は、あらゆる年代に浸透

「年末の大掃除で使用するお掃除グッズ」を聞いた前の調査では、「雑巾」が堂々の1位に。ちょっと意外だったこの結果を、年代別に見てみまししょう。

「雑巾」を使うと答えた人は、「50代」以上の年代で特に高く、「70代以上」では、なんと96.1%。「雑巾」は、高齢層に圧倒的な支持を得ていることがわかります。「雑巾」を使う人は「20代」でも65.6%と、6割を超えています。それでも、「70代以上」との差は30%あまり。“雑巾支持者”は、年代が下がるにつれて減っていることがわかります。

「雑巾」と同じく、拭き掃除に使う“お掃除シート”類の結果も年代別に見てみました。こちらは、年代による差は目立たず、どの年代にも広く使われていることがわかりました。中でも「お掃除シート(ウェット)」を使うと答えた人は、「20代」~「40代」よりも、「50代」以上のほうが多く、「70代以上」が36.8%と最多。「ハンディモップ用シート」も、全年代で2割以上と安定して使われており、やはり「70代以上」で29.4%と最多。高齢になると、体力的に雑巾がけの姿勢がつらくなることも、お掃除シートを使用する理由の一つになっているかもしれません。

「フローリング用シート」については、若い世代の使用率が高い傾向にありますが、これはフローリングの部屋に住んでいるのは若い人のほうが多いことを反映しているのかもしれません。こうした住環境の差異を除けば、お掃除シートは、雑巾になじんだ高齢層にもよく使われていると言えます。

このように幅広く使われているお掃除シートのメリットは何なのでしょうか。「使い捨てお掃除シートの気に入っている点」を聞いたところ、1位は「手軽に掃除できる点」63.7%で、6割を超えました。2位が「使い捨てなのでいつも清潔な点」48.9%で、こちらも約半数に及んでいます。3位は「コンパクトな点」ですが、回答率は16.1%と低く、2位との差は30%以上。“お掃除シート”のメリットは、「手軽さ」「清潔さ」の2点に絞られると言ってよさそうです。

「使い捨てお掃除シートは使わない」という人は、23.2%。特に女性では14.4%にとどまりました。逆に、“お掃除シートの使用率”は76.8%と高く、4人に3人以上が使っていることになります。年末の大掃除では「雑巾」を使う人が多いものの、日頃のお掃除シーンには、お掃除シートが広く浸透していることがうかがえます。

■手を濡らさずに、手早く、気軽にキレイにできる“お掃除シート”

あらゆる年代に、便利に使われている、お掃除シート。実際に、どのような場面で使われているのでしょうか。お掃除シートがあって良かったと思ったエピソードを聞きました。

多かったのは、“掃除機と違って持ち運びが楽”、“雑巾と違い、手を濡らしたり汚したりすることなく衛生的”という回答。お掃除シートのメリットを聞いた前の調査で、「手軽さ」「清潔さ」が上がったことと一致しています。ペットの排泄後の掃除や、急な来客の前など急ぎの場面にもすぐ対応できるフットワークの軽さが、お掃除シートの良さと言えます。「お掃除シートがあることによって、気軽に掃除をしようという気にさせてくれる」といった回答に見られるように、面倒な拭き掃除への抵抗感を少なくする効果があるようです。「換気扇やコンロなどのひどい油汚れ」に躊躇せず使える、「細い隙間」や「手の届きにくい場所」の掃除がしやすいという声もあり、年末の大掃除でも重宝しそうです。汚れ具合や場所に合わせてお掃除グッズを使い分けるのが、賢い掃除のやりかた。お掃除グッズを上手に使って、キレイになった部屋で、気持ちのよい新年を迎えたいですね。


【調査概要】
出典:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「年末の大掃除・お掃除シート」。
調査期間:2015年11月18日~11月26日、DIMSDRIVEモニター4,179人が回答。

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