「勤務先」に関する調査(女性対象) 

2016年09月30日
エン・ジャパンが運営する、正社員勤務を希望する女性向け求人情報サイト『エンウィメンズワーク』上で、「勤務先」をテーマにアンケートを行ない、女性580名から回答を得ました。

【調査結果概要】

★「働く中で女性が不利だと感じたことがある」と回答した方は64%と、昨年より10ポイント増加。
★働く中で女性が不利だと感じる理由、第1位は「給与・待遇の差」。
★女性が働きやすい職場に必要なことは、「職場復帰支援」「短時間勤務制度」「育児休暇制度」の充実。

【調査結果詳細】

1:「働く中で女性が不利だと感じたことがある」と回答した方は64%と、昨年より10ポイント増加。

正社員での転職を検討している女性に「働く中で女性が不利だと感じたことはありますか?」と伺うと、64%の方は「ある」と回答しました。2015年と比べ、10ポイント増加しています。

2:働く中で女性が不利だと感じる理由、第1位は「給与・待遇の差」。

「働く中で女性が不利だと感じたことがある」と回答した方に理由を尋ねると、第1位「給与・待遇に差を感じる」(58%)、第2位「出産後に仕事を続けにくい」(48%)、第3位「出世が難しい」(36%)でした。

2015年の同調査では第1位に挙がった「結婚後に仕事を続けにくい」は、49%から30%へポイントを下げました。昨年は『上司が女性は結婚したら家庭に入るものと考えている』などのコメントも目立ちましたが、今年4月に女性活躍推進法も施行され、結婚する女性が働くことに対して、会社の中での意識が変化しつつあることがうかがえます。

反対に昨年よりもポイントが増加している項目は、「給与・待遇に差を感じる」(58%、2015年48%)、「出産後に仕事を続けにくい」(48%、同31%)の2つでした。

待遇については、『(女性という理由で)チャンスがもらえない場合がある』『掃除やお茶を入れるために時間外の労働をさせられる』など、女性活躍が叫ばれながらも、未だに女性軽視な職場が残っていることへの反発が見受けられます。

出産後の仕事については『育児休暇制度は、ある程度整備されたが「男性の家庭参加」がないため、事態は改善されない。育児休暇と男性の家庭参加がセットでなければ、この問題は解決しない』『自分の本当にやりたかった仕事と子育てしやすい条件の仕事で悩みます。産後に条件重視で再就職した職場は、子育てや個人的な都合に理解があります。ただ、本当にやりたい仕事は子供がいるとなかなか難しい』など、産後に仕事を続けられていても、女性に負荷がある、妥協しているといった声が寄せられました。

3:女性が働きやすい職場にするために必要だと思うことは、「職場復帰支援」「短時間勤務制度」「育児休暇制度」の充実。

「女性が働きやすい職場にするために必要だと思うことは何ですか?」と伺ったところ、第1位は「職場復帰支援の充実」(58%)でした。『上司や周囲に理解がないと、たとえ復帰制度が整っていても、職場に居づらくなる』という制度だけではなく風土改革を求める声や、『保育園探しなど育児支援があると安心する』など復帰しやすいサポートが欲しいという声もありました。

第2位は「短時間勤務制度の充実」(56%)。『時短勤務があればもっと働きたい人が増えるし、辞める人も減るはず』『職場の人数が少ないため、時短になると他の社員に負担がかかり、職場の雰囲気が悪くなる。産休を取得する側も時短を申請しづらく、無理して定時で働くか退職を余儀なくされる』というコメントがありました。

第3位は「育児休暇制度の充実」(52%)。『育児休暇を取れない職場が多く、退職を考えざるを得ない』『育児は男性も行えることなので、男女共に意識改革をして、男性の育児休暇も取りやすく出来るようにすると良いと思う』という声が寄せられています。


【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『エンウィメンズワーク』 利用者
有効回答数:女性580名
調査期間:2016年7月21日~8月26日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エン・ジャパン]
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