店舗内装・改装工事の施工費用の実態調査(店舗新規開業経験者対象) 

2017年11月16日
ローカルワークスは、店舗内装・改装工事の施工費用の実態調査を実施。
850人の店舗新規開業経験者様に内装工事にかかった金額を調査致しました。

【調査結果】

Question 1
店舗の業種を教えてください

店舗の内装・改装工事のうち、47%がサービス業!

総評
サービス業は 飲食店と比べて、厨房設備を揃えたり大規模な給排水工事を行う必要がなく、 最低限の内装工事で済むケースが多いです。 
さらに 小売業のように商品を揃える必要もないので、比較的参入しやすい業界と言えます。 
そのような理由から、 他の業種よりも新たに内装工事を行う割合が高いと考えられます。

Question 2
内装工事に利用した物件の種類を教えてください

利用する物件の種類は居抜き物件が最多の39%!
住宅の一部を店舗に改装するケースも29%という結果に

総評
内装工事に利用した物件の割合は 居抜き物件が最も多く、39%という結果になりました。 
「居抜き物件をフル活用し、使える設備は全て使った」という口コミがあるように、 既存の設備を使用して費用を抑えるために居抜き物件を利用するという方が多いようです。

住宅の一部を改装して店舗を開業する方も29%いらっしゃる点に注目です。
そのうち店舗の内訳は、 雑貨屋が28%、 カフェが17%です。これらの店舗は 住宅の一部を使って小規模で始めることが出来るお店だと言えます。

物件の種類以外には、立地の選び方に関する口コミが目立ちました。 「アクセスしやすい場所に出店しないとお客様が集まらないので、物件の場所選びは大切。」といった口コミがあるように、価格や内装工事のしやすさだけでなく立地のことも考えて物件を選ぶべきだと言えます。

Question 3
店舗の坪数を教えて下さい

店舗面積10坪以下はサービス業が最多! 
一方、21坪以上の割合が最も多いのは飲食店でした

総評
小売業と サービス業の間には、 店舗の坪数に関する違いは見られませんでした。
他の2つの業種と比べると、 飲食業の場合は店舗の規模が大きめだと言えます。

飲食店の坪数は6~15坪が53%を占めています。例えばカフェなら10坪程度で15席程は座席を確保することができるので、 小規模な店舗を開業する方が半数を占めていると言えます。

Question 4
業種別 店舗の内装・改装工事にかかった金額を教えてください

工事費200万円以下の割合は、小売業が最多の64%! 
200万円以上の工事が多かったのは、飲食業という結果に
  
総評
小売業と サービス業は、 工事費50万円以下の割合が30%ほどありますが、これは 居抜き物件の内装をほとんど変更せずに使用した場合だと考えられます。

飲食店を内装工事する場合は 給排水工事や厨房設備機器の搬入等が必要なので、他の2つの業種よりも 全体的に工事費が高い傾向にあります。

サービス業の店舗内装工事を行なった人の口コミには、 「人目につかない場所のクロスを安いものにした。」といった声がありました。

従業員しか利用しないバックヤード等に使用する材料はデザインや機能にこだわらずに、価格が安い物を選ぶことでコストを抑えることができます。

Question 5
坪数別 店舗の内装・改装工事にかかった金額を教えてください

5坪以下の店舗面積では、74%の割合で施工金額50万円以下!
41坪以上の場合では、約半数が1000万円以上という結果に

総評
全体的に 店舗面積が大きくなるほど内装工事費も高くなります。特に31坪以上の大規模な店舗を工事する場合には、施工金額が1000万円以上かかるケースが増えています。

内装工事費を抑えるために行なった工夫に関する口コミでは、 「壁紙などの資材を自分で調達した」「居抜き物件を利用し、使える物はなんでも使用した」「自分で出来る部分はDIYした」「知り合いの業者に工事を依頼し、自分も手伝うことで人件費を削減した」という声が多くありました。

これらの口コミからわかる工事費用を抑えるために大切なことは、 「業者に全てを任せるのではなく、資材選びや簡単な工事などは自身も積極的に関わる」「既存の設備を再利用する」と言えそうです。

店舗の開店前は他の準備が忙しいですが、口コミからわかるポイントを実践し、なるべく費用を抑えて工事をしてもらいましょう。

Question 6
物件別 店舗の内装・改装工事にかかった金額を教えてください

住宅の一部を改装した場合、施工金額50万円以下が35%!
スケルトン物件を利用した場合には500万円以上が30%という結果に

総評
居抜き物件や 住宅の一部を改装する場合は、半数の割合が 施工金額200万円以下に収まっています。

住宅の一部を改装するケースは 施工金額50万円以下の割合が35%を占めます。

内装工事費が安いという結果になった住宅の一部を改装するケースですが、室内の壁を取り払って 間取りを変更したり、カフェや飲食店で使用する 大きなキッチンを設置する場合などは施工金額が高くなります。

スケルトン物件を利用した場合は、 施工金額201万円~800万円の割合が52%を占めます。

電気や空調の設備工事から、壁や床などの内装工事に至るまで 店内の全ての部分を一から施工するので施工金額が高くなります。施工金額が高い代わりに 店内のデザイン設計の自由度が高い点が大きなメリットです。

Question 7
業種別 内装工事にかかった期間を教えてください

サービス業の場合は施工期間半月未満の割合が42%! 
飲食店は1ヶ月以上かかる割合が35%という結果に

総評
サービス業や小売業よりも飲食業の方が 施工期間が長い傾向にあります。

飲食業は他の2つの業種と比べて、 給排水工事やガス工事などの設備工事や厨房設備工事の規模が大きいです。その影響で 工事期間が長くなることが多いので、店舗のオープンまでのスケジュールに余裕を持って内装工事を依頼しましょう。

アパレルショップや雑貨店などの 小売店は、飲食店のような 大規模な設備工事が必要ないので、 施工期間も短く済むことが多いです。

口コミの中には 「工事が予定通りのスケジュールで進まない」といった声や、 「オープンに間に合わせるために妥協した」といった声がありました。

店舗のオープンに向けて工事の計画を変更しなければならない時に備えて、 工事内容の中で優先順位を付けておく必要があると言えます。

Question 8
坪数別 内装工事にかかった期間を教えてください

店舗面積5坪以下の場合は、施工期間半月未満の割合が62%!
41坪以上の場合は1ヶ月以上の割合が51%という結果に

総評
全体的に、 店舗面積が大きくなるほど施工期間も長くなると言えます。
41坪以上の店舗の20%は 施工期間3ヶ月以上です。
Question 7で他の業種よりも飲食業の施工期間が長い傾向にあるという結果が出ました。こちらの結果を合わせて考えると、 店舗面積が大きい飲食店を開店したい場合には スケジュールに余裕を持って内装工事を依頼する必要があると言えます。

一方で店舗面積が5坪以下の場合には施工期間が半月の割合が62%です。 サービス業や 小売業を小さな規模でオープンさせる場合には、 内装工事にかかる期間を短く見積もる事ができそうです。 

店舗をオープンさせるタイミングに影響するので、 工事の進捗を把握出来るようにしましょう。 「人柄や話しやすさで施工業者を選んだ」といった口コミがあるように、工事中にお互いにコミュニケーションを取るという前提で業者を選ぶことも大切です。

Question 9
物件別 内装工事にかかった期間を教えてください

住宅の一部を改装する場合、施工期間半月未満が41%という結果に!

総評
住宅の一部を改装する場合が最も施工期間が短く、 半月未満の割合が41%を占めました。 
Question 7,8と合わせて考えると、 住宅の一部を改装して小規模の雑貨店やエステサロンなどは 短い期間で工事を行うことができると言えます。

物件の違い以外にも店舗の規模や業種によって施工期間が変わります。
ご自身で開業を考えている店舗の状況に応じて、施工期間を含めた開業スケジュールを考えましょう。


【調査概要】
調査目的 : 店舗内装・改装工事の施工費用の実態調査
調査期間 : 2017年11月上旬
公開日  : 2017年11月15日
調査対象 : 店舗新規開業経験者様850人
調査方法 : インターネットリサーチ

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