「スーパーに欲しい新サービス」に関する調査 

2018年12月04日

ドゥ・ハウスは、「スーパーに欲しい新サービス」に関する調査結果を発表。30代~60代の既婚女性を対象。
Amazon Goなど、新しい流通の形が話題になっている一方、古くからあるスーパーマーケットの業態も様々なサービスを展開しています。では、これからのスーパーに求められているサービスとはどのようなものなのでしょうか?主婦の視点でひもとき、新サービスアイデアを発想しました。

調査サマリ


  • 主婦がスーパーに求めている新サービスは、1位「少量買い物の人専用スピードレジ」、2位「並ばないレジシステム」、3位「献立提案 試食サービス」
  • スーパーやドラッグに対する具体的な評価データを201件収集「介護用品棚に消臭剤が陳列されていた。介護に消臭も必要だとわかっているウエルシアはすごい」など
  • スーパー・ドラッグにおける新サービスアイデアや販促アイデアが71件。「赤外線ヒーター付きカート」など

調査結果


主婦がスーパー(流通)に求めている新サービスは、1位・2位はレジ待ちに関するアイデア、3位は献立提案サービス

主婦が流通にどのようなサービスを求めているのか聞いたところ、1位「少量買い物の人専用スピードレジ(55.5%)」、2位「並ばないレジシステム(50.2%)」、3位「献立提案 試食サービス(35.5%)」となりました(図1)。1位、2位ともにレジ混雑解消に対するアイデアとなっており、スーパーでの買い物の最も解決してほしいことは「レジ混雑・レジの待ち時間」であることがわかります。買い物にも時短を求めていることや、レジ待ち時間の退屈さやイライラした気持ちを解消したいという背景があるようです。

また、主婦の悩みとして古くからある「献立」、これをスーパーに解決してもらえたら助かるという気持ちもあるようです。レジの混雑解消も献立提案もスーパーが取り組んでいる課題かもしれませんが、主婦目線ではまだまだ改善・新サービスを求めているようです。

本調査で聞いた新サービスは、後述する手法でアイデアを発想し、その一部を選択肢として確認しています。下記に本調査で用いたアイデア発想のベースとなった、流通への評価データや主婦のウォンツを紹介します。

「介護用品棚に消臭剤が陳列されていた。介護に消臭も必要だとわかっているウエルシアはすごい」など流通に対するポジティブな評価を201件収集

スーパーの新サービスのアイデアを発想するにあたり、フィールドマーケターである主婦(6名)が、普段よく使うスーパーやドラッグに訪店した時の「出来事」と「その時の気持ち・背景」をひとり32データ書き起こすことからワークをはじめました。多くの人から少しずつ購買行動を集めるのではなく、ひとりの購買行動を細やかに把握することで、今まで見えていなかった小さな満足・不満足を明らかにしていきます。下記に、流通・ドラッグストアに関する201データの中から、3データを紹介します。なお、本調査では、サミット・ヤオコー・オオゼキ・ウエルシア・ダイコクドラッグ・スギ薬局の評価データを取得しています。

【スーパーマーケット:ヤオコー】
出来事:パン売り場が入り口から一番遠くにあった。店内を一通り回って全部買い物かごに入れた後にパンを購入できるので、焼きたてのパンをつぶさずに済むからすごくいいと思った。
(理由・背景)パン売り場が入り口近くにあると、パンの匂いにつられて先に買ってしまう。カートに買ったパンの袋をかけて買い物しているといつの間にかパンがつぶれていたことがあった。

【ドラッグストア:ウエルシア】
出来事:介護用品棚にアタックやトイレマジックリンの『消臭ストロングシリーズ』があった。介護に消臭も必要だとわかっているウエルシアはすごい。ウロウロせずに用事が済んでよかった。
(理由・背景)介護用品を買うときは、まず介護用品棚に行く。なければ個々の売り場で探すが、広い売り場を右往左往するのは結構疲れる。心弾む買い物ではないので早く必要なものを見つけたい。

【ドラッグストア:ダイコクドラッグ】
出来事:平日の午後5時なので、レジに列ができていた。見ると、10人ほど前に人が並んでいた。床には並び方のガイドラインがかいてあったので、その線に沿って並ぶことができた。
(理由・背景)ドラッグストアでは、長い列ができるとレジのどちら側に並べばいいのか、迷ってしまうことがある。なるべくなら、レジで早く並んだ順番に呼ばれて清算したいので、一列に並びたい。

「赤外線ヒーター付きカート」など、71件のスーパー・ドラッグストアにおける新サービスや販促アイデア

ひとりひとりの購買行動を深く観察し、記録したデータをもとに、主婦がスーパーやドラッグストアに対してどのようなウォンツを持っているかを明らかにするための定性処理のワーク・分析※を行います。明らかになった主婦のウォンツから、新サービスアイデアを発想していきます。今回の調査では71件のスーパー・ドラッグストアにおける商品アイデアや販促アイデアが発想されました。その中から、3件のアイデアを下記に紹介します。

◆アイデア1:少量買い物の人専用スピードレジ
◆アイデア2:赤外線ヒーター付きカート
◆アイデア3:ふわふわキープ カゴ

※分析手法:「出来事・背景気持ち」のデータを読み込み、「気持ち・背景が似ているデータ」を類型化していくことで、潜在的なウォンツをあぶりだしていきます。

調査概要


「スーパーに欲しい新サービス」に関するアンケート
●調査期間:2018年11月16(金)~11月19日(月)
●調査手法:ドゥ・ハウスのインターネットリサーチサービス『myアンケートlight』を利用。全国の30代~60代の既婚女性を対象に有効回答を301人から得た。
本調査で使用したスーパーの新サービスアイデアは、当社の定性データ分析&アイデア発想手法「解体親書」を用いて、普段から食品スーパー、ドラッグストアを利用している主婦自身が考えたサービスアイデアです。調査結果とともに、新サービスアイデアの発想プロセスについても紹介します。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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