夫婦間の料理に対する意識調査 

2013年03月08日
サーモスは、東京都・大阪府在住で妻が家庭内で料理を頻繁にする20~60代既婚の男・女(夫・妻)計1,040人に対して家事全般から料理に関する意識調査を実施。

本調査の結果より、夫婦にとって「料理」が非常に重要なポジションにあることがわかりました。「料理」は、夫が手を抜いてほしくない・妻が手を抜きたくない家事1位という結果になりましたが、担当する妻からすると手間暇かかるので時短もしたい家事であるという本音がかいま見える結果となりました。

また妻の料理に対する夫側の採点が80点、妻の自己採点は65点と、妻の料理を美味しく食べてくれている優しい日本の夫像が浮かんでくる調査になりました。心あたたまる結果にも関わらず、味のイマイチな妻の料理はトラブルの原因になることもあり、3人に1人が夫婦ケンカの経験があるという結果でした。

女性の社会進出や、景気低迷により妻が働きに出ざるを得ない状況で、今後も時短家事のニーズが高まることが予想されます。実際に本調査でも約6割の主婦が時短料理を実施しているという結果でした。

【主な調査結果】

①三大家事の中で夫が手を抜いてほしくない・妻が手を抜きたくない家事1位は共に「料理」
 でも妻の本音…時短したいのも「料理」(36%)

②夫は妻が思っている以上に妻の料理の腕前を高く評価!
 妻の料理への評価採点・平均80点、対して妻の自己採点・平均65点と自分の料理に控えめ…

③ケンカの引き金は夫の“行動”!? 3人に1人が、料理が原因で夫婦ゲンカの経験あり
 夫婦ゲンカの原因となった言動1位「無言で調味料を足した」(28.7%)

④“時短料理妻”は“じっくり料理妻”より自分の料理に後ろめたい?
 時短料理を実践している“時短料理妻”の自己採点は平均57点、
 じっくり料理に時間をかける“じっくり料理妻”は平均66点

⑤妻の9割が“手間短料理”に関心あり

※手間短家事の定義:
本来時間がかかることも工夫次第で質を落とさず、なるべく時間をかけずにこなすという考え方。よって、手間短料理とは手間は省きつつも、料理の質は落とさないように効率的に調理をすること。

【調査結果詳細】

①三大家事の中で夫が手を抜いてほしくない・妻が手を抜きたくない家事1位は共に「料理」
でも妻の本音…時短したいのも「料理」(36%)


料理、洗濯、掃除の三大家事の中で、妻が「手を抜かないように意識している家事」が「料理」(65.2%)であり、夫が「妻に手を抜いてほしくない家事」もダントツで「料理」(70.0%)という結果になりました。
料理に対して手は抜きたくないという気持ちは夫婦で一致していることがわかり、夫婦にとって「料理」は非常に重要な家事だということがわかります。ただし、妻に「できるだけ時間をかけないように(時短を)意識している家事」をたずねると、「料理」(36.0%)が1位で、理由として「手間暇がかかる(28.5%)」「面倒だから(23.8%) 」という意見が多く上がりました。

②夫は妻が思っている以上に妻の料理の腕前を高く評価!
妻の料理への評価採点・平均80点、対して妻の自己採点・平均65点と自分の料理に控え目…


夫に妻の料理の腕前を採点してもらったところ、平均80点と高得点の結果になり、日本の夫は妻の料理に満足しているという実態が明らかになりました。その一方、妻に自分の料理の自己採点をしてもらったところ、平均65点と夫の採点よりも15点も下回る結果になり、自分の料理の評価が“控え目”な日本の妻の意識が浮き彫りになりました。
妻の自己採点を年代別でみていくと、年代が上がるにつれて、点数も上がっていく傾向があり、主婦の経験値が自分の料理への自信につながっていることがうかがえます。

③ケンカの引き金は夫の“行動”!? 3人に1人が、料理が原因で夫婦ゲンカの経験あり
夫婦ゲンカの原因となった言動1位「無言で調味料を足した」(28.7%)


夫、妻それぞれに料理が原因で夫婦ゲンカをしたことがあるかと質問をしたところ、夫(34.8%)、妻(32.1%)と、3人に1人が経験ありと回答しました。それぞれにその原因を聞いたところ、「リアクションをしない」(28.7%)ことをケンカの原因と考える夫に対して、「無言で調味料を足す」(27.5%)や「大量に料理を残す」(22.8%)など、言葉にしなくても、その気持ちがしっかり表れている夫の“行動”を見て、妻は怒りを募らせているという実態が明らかになりました。夫は今一度、料理を作ってくれた妻への感謝の気持ちは、毎回言葉にしてしっかり伝えることが夫婦円満のコツなのかもしれません。

④“時短料理妻”は“じっくり料理妻”よりも自分の料理に後ろめたさを感じている!?
時短料理実践者の自己採点は平均57点、非実践者は平均66点


 時短料理を実践しているかどうか」という質問に対して、全体の半数以上の約6割の人が時短料理実践者であることがわかりました。共働きの家庭が増えるとともに、時短家事のニーズが高まってきていることがよく反映された結果になりました。その半面、料理に時間をかけることを惜しまない“じっくり料理妻”に対して、時短料理の実践者である“時短料理妻”は自分の料理に対する自己評価が低く、心のどこかで時短料理に対する後ろめたさがあるということも明らかになりました。

一方で、夫側の「時短料理」に対する意識を聞いたところ、妻の料理が時短料理だと思う夫は51.3%と約半数以上が、夫は妻の時短料理に気づいている実態が明らかになりました。夫は、妻の時短料理に対して、「美味しければ文句はない」と思っている人が大多数(72.7%)ではあるものの、「妻の料理への不満点」として、「手間暇かけた料理が少ない」(49.2%)「レパートリーが少ない」(43.1%)など、現状の時短料理に対する夫の物足りなさを浮き彫りにしており、「時短でもいいけど、手抜きではない質の高い料理を食べたい」という夫側の本音を反映された結果になりました。

⑤妻の9割が“手間短料理”に関心あり
手間短料理を実践するメリット・ベスト3
1位「効率があがる」2位「自分の時間ができる」3位「料理の品数を増やせる」


 今回の調査で、夫も妻も、時短しつつ手抜きではない料理を作れることが理想像として浮き彫りになりました。 そこで、料理の手間は省きつつも、質は落とさない“手間短”料理への関心度をたずねたところ、全体の9割が関心ありと回答しました。「手間短できたらどんな良いことがあるか」という質問に対しては、「料理の効率があがる」(57.0% )、「自分の時間ができる」(47.7%)など時間の有効活用に関することが上位にきていますが、「料理の品数を増やすことができる」(44.6%)と、夫があげた妻の料理に対する不満点にあった「レパートリーが少ない」(43.1%)などの問題を解消する作業にもつながることがわかりました。

以上の結果から、共同生活をしていく上で、夫婦にとって「料理」が非常に重要なポジションにあることがわかりました。共働きの夫婦が増える今後も、時短家事のニーズが高まることが予想されますが、料理には手を抜いてほしくない、手を抜きたくないと強く願う夫婦にとって、いかに質を落とさず、手間を省けるかということは今後一層、夫婦間の大きなテーマであり、まさに“手間短料理”が求められるようになっていくといえるでしょう。


【調査概要】
・調査方法と機関:インターネットリサーチ、株式会社マクロミル
・調査地域:東京及び大阪
・調査対象:20代~60代既婚(子ども有、家族同居)男女各500名
・対象条件:
  男性(同居している配偶者の方が1ヶ月に2~3回以上同居している家族のために料理をしている方)
  女性(1ヶ月に2~3回以上同居している家族のために料理をしている方)
・有効回答数:1,040サンプル
・調査日時:平成25年1月18日~23日

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[サーモス]
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