「和食」に関するアンケート調査 

2013年12月04日
辻調グループは、全国20~60代男女572名を対象に「和食」に関するアンケート調査を実施。

【調査結果】

Q1 政府が、ユネスコ世界遺産に「和食」の登録を申請していることを知っていましたか。(単回答)
知っている 36.2% (207名)
知らなかった 63.8% (365名)

Q2 「和食」が世界遺産になることに対し、どのように思いますか。(単回答)
非常に嬉しい 44.8% (256名)
どちらかというと嬉しい 37.6% (215名)
どちらかというと興味がない 13.8% (79名)
まったく興味がない 3.8% (22名)

Q3 「和食」は、外国の方に理解されていると思いますか。(単回答)
理解されていると思う 22.2% (127名)
どちらかというと理解されていると思う 53.8% (308名)
どちらかというと理解されていない 21.0% (120名)
理解されていない 3.0% (17名)

Q4 「和食」を構成する要素として、重要だと思うもの教えてください。(複数回答)
【1位】 季節の食材 76.6% (438名)
【2位】 盛り付けの美しさ 68.2% (390名)
【3位】 季節感の表現 59.6% (341名)
【4位】 日本産の食材 57.2% (327名)
【5位】 器や皿 56.8% (325名)
【6位】 調理の技術力の高さ 56.3% (322名)
【7位】 さまざまな調理方法 51.0% (292名)
【8位】 出汁(だし) 46.7% (267名)
【9位】 おもてなし 38.5% (220名)
【10位】歴史・伝統がある 32.9% (188名)

■祝、世界遺産!82.4%が「嬉しい」と回答
去る10月22日、「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に記載勧告されました。本調査では事前に、政府が「和食」の世界遺産化に向けた申請をしていることを知っていたかを聞いてみたところ、63.8%が「知らなかった」と回答。しかしながら、「和食」が世界遺産になることに対しては82.4%が「嬉しい」と思っており、「和食」が外国の方に理解されていると思う方も76.0%に上りました。

■「和食」とは・・・「季節の食材」を「美しく盛り付け」て、「季節感を表現」するもの
日本人にとっての「和食」とは何でしょうか・・・ 「和食」を構成する重要な要素を挙げてもらったところ、1位は「季節の食材」76.6%、次いで「盛り付けの美しさ」68.2%、「季節感の表現」59.6%、「日本産の食材」57.2%と続き、5位に「器や皿」56.8%がエントリーしました。「和食」とは、旬の食材を味覚はもちろん、視覚でも楽しみ、日本の四季を感じ取れるものであるようです。この結果を反映するように、「和食」と聞いてイメージするメニューは、2位の「刺身」9.3%と34.2ポイントもの差をつけ、「寿司」が43.5%のダントツでトップになっています。

■国民食「カレーライス」は「和食」だとは思わない!?
今回、世界遺産に登録される「和食」とは、日本人の食における様々な社会的習慣を指します。つまり、私たちの日常に溶け込んでいるカレーライスやラーメン、ナポリタンのように日本独自の変化をたどったメニューも「和食」という定義で登録されます。そこで、これらのメニューに対し、「和食」と思うかどうかを尋ねてみました。その結果、「和食である」という回答が、「焼きそば」は44.6%であったものの、「ラーメン」28.3%、「カレーライス」22.7%、「ナポリタン」18.2%、「カリフォルニアロール」12.2%と、比較的低い数字になりました。すでに国民食となっている「カレーライス」でも、4分の3以上の方々が「和食ではない」という意識を持っているようです。

■海外の日本食レストランにはマイナスイメージが・・・
現在、日本料理が海外で流行っていますが、外国人に受け入れられる要因を聞いてみたところ、「ヘルシー・健康志向」が1位80.8%で、2位が「料理の美味しさ」60.8%、3位「盛り付けの美しさ」51.6%となりました。実際に、過去5年以内に海外の日本食レストランに行った方(301名)の58.5%も「料理は美味しかった」と回答しています。一方、「まずかった」と回答した41.5%から挙がってきたエピソードは・・・「刺身が新鮮ではなかった」「とにかく油を大量に使ったものが多い」「盛り付けが大雑把」という感想が多く、また、「お寿司が酢飯ではなかった」「うな重のご飯がバターライスだった」「そばつゆが変に甘かった」という、従来の作り方ではないという指摘も多く見られました。また、海外の日本食レストランに行ったことがない方(271名)に現地のイメージを尋ねてみると、「昔よりも美味しくなったイメージ」(63.9%)はあるものの、「日本で食べるよりまずそう」88.6%、「衛生面が不安」84.5%、「食材が新鮮ではなさそう」78.6%と、マイナスのイメージが高いことが分かりました。

■外国人には「寿司」「天ぷら」「刺身」をご馳走したい!
最後に、ご自身が外国の方におススメしたい・ご馳走したい「和食」メニューを3つ挙げてもらったところ、1位は「寿司」62.9%、2位「天ぷら」40.2%、3位「刺身」14.7%、4位「すき焼き」14.3%、5位「そば」11.0%という結果となりました。


【調査概要】
調査期間:2013年10月9日(水)~10月11日(金)
調査対象:全国20~60代男女 計572名
調査方法:インターネット調査

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[辻調グループ]
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