「和食とは・・・」連想イメージについての調査 

2013年12月13日
日本リサーチセンターは、Web調査により『和食とは・・・』連想イメージについての調査(2013年10月調査)を企画・実施し、取得した自由回答をテキストマイニングにより分析した。

【質問内容】

1)「和食」と聞いた時、あなたが連想するイメージはどういうものですか。連想する順番に5つまでイメージをお答えください。

2)では、「和食」と聞いて思い浮かぶ、具体的なメニューや食品は何ですか。思い浮かぶ順に、5つまでメニューや食品をお答えください。

3)「和食」とは、あなたにとって具体的にどのようなものを言いますか。洋食などと比べた和食の定義や条件とは何でしょうか。思い浮かぶ順に、5つまで和食の定義や条件をお答えください。


【調査結果】

■調査結果のまとめ
和食といえば、ご飯を中心に汁物、おかず、漬物を組み合わせる食事の形式、つまり、「一汁三菜」が一般的なキーワードと言われていますが、実際にはどうでしょうか。私たち日本人の今の和食イメージを、アンケートの自由回答から探ってみますと・・・
 

「ご飯」と「味噌汁」「焼き魚」「煮物」「漬物」「納豆」などの想起が多くあげられました。

 やはり日本人が考える和食とは、家でふだん食べ慣れているメニューであり、“一汁三菜”が基本にあることがうかがわれます。

一方で、「お寿司」「刺身」「天ぷら」「すき焼き」「懐石料理」などの想起も多く、これらは家庭内というより、日本料理や和食店でよく食べられるメニュー、”ソト”で食べる和食のイメージが強いのではないでしょうか。海外での日本食人気と関連があるかもしれませんが、和食は家庭のメニューだけでなく、”ソト”で食べる個々のメニューパワーも大きいようです。

また、「肉」より「魚と野菜」が中心で、「素材の味をいかした味付け」「あっさりしていてヘルシー」「美味しくてヘルシー」という評価も和食の魅力であるとイメージされています。

さらに、「出汁」「醤油」「味噌」の日本独特の調味料の存在感、 「箸で食べる」文化も和食のキーワードとしてあげられました。


■分析結果①連想イメージは?
最初に、和食と聞いて連想するイメージを聞いたところ、「ご飯」と「味噌汁」「焼き魚」「煮物」「漬物」など、家庭における定番メニューが多くあげられました。やはり和食イコール“一汁三菜”に結びつくメニューが基本であることがわかります。一方で、「寿司「刺身」「天ぷら」「懐石料理」などの“お店(ソト)で食べるメニュー”の想起が多いのも注目されます。また、「美味しくてヘルシー」という評価が持たれていることもわかります。

■分析結果②具体的メニューや食品は?
次に、具体的メニューや食品は何かを問うた結果では、「ご飯と味噌汁、焼き魚、漬物」、「肉じゃがと筑前煮」、「野菜の煮物」、「魚の煮付けと塩焼き」、「納豆と豆腐」など“家庭での定番メニュー”が多くあがりました。また、「刺身、天ぷら、寿司、すき焼き」など“お店メ
ニュー“のほかに、 「そばとうどん」の麺類も多いです。

■分析結果③洋食と比べた和食の定義や条件とは?
3つめに「あなたにとって和食とは具体的にどのようなものか、洋食と比べた和食の定義や条件」を聞いたところ、「ご飯と味噌汁と煮物」を基本に、 「野菜と魚中心」 「あっさりした味で素材をいかす、旬の素材をつかる」 という声も。また、「出汁、醤油、味噌を使った味付け」「日本独特の調味料」、そして「カロリーや脂肪が少なく、ヘルシーで良い」という健康イメージが多くあげられました。さらに、「お米と箸」のイメージも和食の特長といえます。

■分析結果①~③ 3問合わせて分析すると?

3問を合わせた結果では、「ご飯と味噌汁、焼き魚、煮物、漬物、納豆などの家庭の定番メニュー」と、「刺身、寿司、すき焼き、天ぷら、懐石料理など和食店の代表メニュー」、「うどんとそば」の麺類、「味噌、醤油、出汁の味付けや箸で食べること」、「魚と野菜」、「素材をいかす味つけ」、「ヘルシーで美味しい」などに集約されました。

■分析結果①~③ 上位40ワードは?
出現したワードの件数でみると、「味噌汁」「寿司」「刺身」「ヘルシー」「煮物」「天ぷら」「焼き魚」「ご飯」「肉じゃが」「醤油」がトップ10。それ以外でも「魚」「煮魚」や「白いご飯」「米」が多く、和食といえば「肉」より圧倒的に「魚」のイメージであり、また「ご飯」と「味噌汁」に代表されそうです。


【調査概要】
調査手法 WEB調査
調査時期 2013年10月18日~20日
調査対象 全国15~79歳男女1,200人(国勢調査の構成比に合わせて、性年代とエリアを割付)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本リサーチセンター]
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