アジア15都市生活者の消費意識とお金のかけ方調査 

2014年02月06日
博報堂は、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』を2000年より毎年、アジアと欧米の主要34都市で中・上位収入層を対象に実施している。最新調査(2013年実施)では、注目市場のミャンマー(ヤンゴン)を調査都市に加えた。
今回のレポートでは、アジア15都市生活者の消費意識、現在と今後のお金のかけ方について分析した結果を報告。

対象都市: 香港、台北、ソウル、上海、北京、広州、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、メトロマニラ、ジャカルタ、ホーチミンシティ、ヤンゴン、デリー、ムンバイ

【調査トピックス】

■「買う前に値段をよく比較」し、「計画的な買物」を心がける堅実で賢い消費を志向するアジア生活者

■注目の3都市の消費意識
・ジャカルタ:現在お金を使っているのは日常生活に近い部分に限定されるものの、今後は多様に
・ホーチミンシティ:「新製品をすぐ試す」など積極的な消費意識。お金の使い方は多岐にわたる
・ヤンゴン:「値段」「社会・経済的階級」などを意識。10代の消費意識が特に活発

【調査結果】

1.消費意識

「買う前に値段をよく比較する」は、中国3都市を除くアジア12都市でトップ3に入り、東南アジアやインドでは「計画的な買物」や「買物上手」がトップ3に入るなど堅実で賢い消費を志向する傾向。ただし、都市によって異なる傾向も見られる。

・ジャカルタは堅実な消費志向。ただし「衝動買いをよくする」一面も
・ホーチミンシティは「新商品をすぐに試す」「衝動買いをよくする」がトップ5に入るなど消費に積極的な様子
・ヤンゴンは「品質のいいものは値段が高い」 「値段が高くても買う」「社会・経済的階級にふさわしい価格帯がある」がトップ5に入るなど値段にこだわりを持っている様子
・中国3都市(上海、北京、広州)は他都市とはやや異なる傾向で、北京はブランド志向が強く見られる

2.お金の使い方

・現在お金を使っている上位は、「ふだんの食事」「通信費」「ふだん着」。「外食」は東アジア、「貯金」は東南アジアの多くでトップ3に入る。
・今後もお金を使いたい上位は、「現在」から変動する項目が多い。例えば、「旅行」はソウル、香港、台北、シンガポールでトップ5に入ってくる。また、クアラルンプールは「趣味」、バンコクは「貯金」、メトロマニラとジャカルタは「子供のための教養・勉強」がトップ5に。

3.注目市場の3都市の特徴

・インドネシア-ジャカルタ
堅実な消費意識で、現在お金を使っている割合が高いのは「ふだんの食事」「通信費」「貯金」「子供のための教養・勉強」「ふだん着」など日常生活に近い部分に限定される。しかし今後は「外出着」「健康」「内装・インテリアなど住まい」といった多様な項目で増加。

・ベトナム-ホーチミンシティ
積極的な消費意識が見られ、現在も今後もお金の使い方は多岐にわたる。また、今後お金を使いたい項目を見ると、年代による意識の差が非常に大きく、中でも30・40代の意識が活発。

・ミャンマー-ヤンゴン
「値段」「社会・経済的階級」など意識した消費傾向。現在と今後ではお金をかけたい項目に変化が見られ、特に10代の意識が活発。

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[博報堂]
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