魚食文化に関する調査 

2014年04月24日
マルハニチロは、20~59歳の男女に対し、「魚食文化に関する調査」をインターネットリサーチ(モバイルリサーチ)で実施し、1,000名の有効回答を集計。

【調査結果サマリー】

《 魚食文化の実態 》

~ 魚を食べる頻度・調理する頻度
・魚介類を食べる『週に 4 日以上』5 人に 1 人、魚介類を調理する『週に 1 日以上』4 割半

~ 魚介類・魚介料理、よく食べるものや好きなものは
・ふだんよく食べる魚介類 4 人に 3 人が「サケ」、魚介料理では 8 割が「焼き魚」
・好きな魚介類 1 位は「エビ」、魚介料理では「すし」が人気

~ シーンに応じて変わる、食べたい魚介類
・朝食で食べたい魚介類 「サケ」がトップ
・特別な日に食べたい魚介類 「タイ」、「カニ」、「ウナギ」
・お取寄せ通販したい魚介類 「カニ」、「ウニ」、「エビ」

~ 魚食に関する意識
・今後、魚介類を食べる頻度を増やしたい 6 割強
・健康志向な人ほど、今後魚介類を食べる頻度を増やしたい傾向
・魚介類惣菜の利用頻度は増えると思う 4 割強

~ 魚食文化に関する意識
・日本の魚食文化に対するイメージ 「健康的」がダントツ
・来日外国人に紹介したい魚食文化 最多は「生食」
・魚食文化はおふくろが守る!? 「家庭の味」が魚食文化を支えていると実感 50 代女性の 7 割強
・日本の魚食文化を支えるもの 4 人に 1 人は「料理番組」、5 人に 1 人は「レシピサイト」

~ 子どもと魚食
・“自身の子どもは魚食好き”6 割、“もっと魚介類を食べて欲しい”8 割弱
・子どもがもっと魚介類を食べるようになるには? 「学校給食で魚メニューを増やす」5 人に 1 人

~ 魚食におけるカッコよさ
・魚介類のカッコいい食べ方 「残さずキレイに」8 割半 女性は男性よりスマートな食べ方を重視
・魚を「さばける」は 26.0% 「さばけるようになりたい」は 53.4% さばけることへの憧れ窺える
・「魚をさばける人はカッコいい」84.0% 「魚をさばける異性は結婚相手候補に入りやすい」56.6%
・異性に自分のために作ってもらいたい魚介料理は「サバの味噌煮」、「カレイの煮付け」など

~ 魚介類の調理頻度に影響していることとは
・魚介類を調理する頻度 手間や面倒を改善できれば格段に上昇?

《 魚介類とお酒 》
・魚介料理と相性のいいお酒 《刺し身》・《焼き魚》には「日本酒」、《魚介鍋》・《蒲焼き》には「ビール」
・“粋”だと思う魚介料理とお酒の組み合わせ 1 位は「マグロの刺し身と日本酒」
・魚介料理とお酒の組み合わせが似合う有名人 1 位「梅宮辰夫」さん、トップテンに「大野智」さんがランクイン

【調査結果】

《 魚食文化の実態 》
~~魚を食べる頻度・調理する頻度~~
◆魚介類を食べる『週に4日以上』5人に1人、魚介類を調理する『週に1日以上』4割半


20~59歳の男女1,000名(全回答者)に、魚介類を食べる頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」が6.0%、「週に4~5日」が13.3%で、『週に4日以上』は5人に1人(19.3%)となりました。また、「週に2~3日」が48.3%、「週に1日」が19.9%で、『週に1日以上』は8割半(87.5%)になりました。
魚介類を調理する頻度についても聞いたところ、『週に4日以上』は9.1%、『週に1日以上』は4割半(47.2%)になりました。

~~魚介類・魚介料理、よく食べるものや好きなものは~~
◆ふだんよく食べる魚介類 4人に3人が「サケ」、魚介料理では8割が「焼き魚」
◆好きな魚介類 1位は「エビ」、魚介料理では「すし」が人気


全回答者(1,000名)に、ふだんよく食べる魚介類を聞いたところ、「サケ」が72.5%で最も多く、4人に3人が頻繁に口にしているようです。以下、「サバ」が56.3%、「エビ」が56.1%、「マグロ」が54.3%、「イカ」が53.8%と5割台で続きました。
次に、好きな魚介類について聞いたところ、1位は「エビ」で60.5%、2位は「マグロ」で58.1%、3位は「サケ」で55.3%となりました。

さらに、ふだんよく食べる魚介料理について聞いたところ、最もよく食べられているのは「焼き魚」(79.5%)で、次いで「刺し身」(67.9%)、「すし」(52.0%)が続きました。好きな魚介料理としては、1位は「すし」(74.0%)、2位は「刺し身」(70.4%)、3位は「焼き魚」(57.6%)となりました。

~~シーンに応じて変わる、食べたい魚介類~~
◆朝食で食べたい魚介類 「サケ」がトップ
◆特別な日に食べたい魚介類 「タイ」、「カニ」、「ウナギ」
◆お取寄せ通販したい魚介類 「カニ」、「ウニ」、「エビ」


シーンによって、食べたい魚介類は変わるのでしょうか。全回答者(1,000名)に、いくつかのシーンを挙げて、シーンごとに食べたい魚介類を聞きました。
まず、朝食で食べたい魚介類を聞いたところ、「サケ」(53.0%)がトップになりました。和風の朝食の定番メニューである焼き鮭が思い浮かぶのでしょうか。2位には、味噌汁の具に使われることの多い「アサリ」(32.7%)が入りました。
次に、お祝いなど特別な日に食べたい魚介類を聞いたところ、“めでたい”の語呂合わせで想起される「タイ」(53.0%)をはじめ、「カニ」(33.2%)、「ウナギ」(32.7%)といった高級な魚介類が上位に並びました。特別な日には奮発したい、という気持ちが窺えます。
また、お取寄せ通販したい魚介類についても、「カニ」(29.6%)、「ウニ」(13.0%)、「エビ」(12.5%)、「ウナギ」(12.4%)、「アワビ」(11.9%)といった、比較的高価なものが上位回答となりました。

~~魚食に関する意識~~
◆今後、魚介類を食べる頻度を増やしたい 6割強
◆健康志向な人ほど、今後魚介類を食べる頻度を増やしたい傾向
◆魚介類惣菜の利用頻度は増えると思う 4割強


全回答者(1,000名)に、魚食に関する生活意識について、いくつか項目を挙げてあてはまる程度を聞きました。
同意率(「非常にあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)は、《魚介類は食べるときにめんどくさいと感じることがある(骨が多いなど)》では6割(59.1%)となり、面倒だと感じる人が多数派であることがわかりました。
しかし、《以前に比べて、魚介類を食べることが好きになっている》では5割半(54.6%)、《今後、魚介類を食べる頻度を増やしたいと思う》では6割強(61.1%)となり、どちらも半数を超えました。面倒だと感じる人がいる一方、もっと食べたいという人も多数派であるようです。
《今後、魚介類を食べる頻度を増やしたいと思う》については、健康に対する意識が高い人ほど割合が高く、健康に気を遣っているという640名では67.7%、健康に無頓着な360名では49.4%となり、18.3ポイントの差がありました。健康志向な人ほど、魚介類をもっと食べようと考えていることが明らかになりました。
また、《(温めるだけの焼き魚など)魚介類惣菜を利用する頻度は今後増えると思う》の同意率は41.9%となり、面倒さを和らげてくれる惣菜を利用したい層は4割を超えました。

~~魚食文化に関する意識~~
◆後世に残したい魚介類の郷土料理は?
◆日本の魚食文化に対するイメージ 「健康的」がダントツ


全回答者(1,000名)に、後世に残したいと思う、魚介類を使った郷土料理を自由回答形式にて募ったところ、山形の漁師飯が起源とされる「どんがら汁」(40代女性・山形県出身)や、“雑把”の津軽弁が語源となっている「じゃっぱ汁」(30代女性・青森県出身)といった汁物、江戸の庶民の間で好まれた「ねぎま鍋」(50代女性・東京都出身)や、三陸沿岸でとれる“エゾアイナメ”を使った「どんこ鍋」(30代女性・宮城県出身)といった鍋物、北関東の「しもつかれ」(30代女性・茨城県出身)や、伊豆諸島の特産「くさや」(40代男性・東京都出身)といった、独特の匂いを持つものが挙がりました。

様々な種類のある郷土料理ですが、食べるためにその土地まで行くのは大変だ、と感じる人もいるのではないでしょうか。そこで、《コンビニやスーパーで全国各地の魚介類を使った郷土料理が買えたらいいと思う》について、あてはまる程度を聞いたところ、同意率は5割半(56.1%)となりました。郷土料理を身近なところで買いたいという人は少なからずいるようです。

そうした郷土料理をはじめ、日本には特有の“魚食文化”があります。魚食文化とは、魚を中心とした食生活の中で受け継がれ、蓄積されてきた知恵や知識を総称する概念です。食べるだけではなく、魚をとる技術、処理技術、目利き、加工・保存方法、調理道具や調理方法なども含まれます。
そこで、全回答者(1,000名)に、日本の魚食文化についてどのようなイメージを持っているか聞いたところ、「健康的」が8割半(83.5%)と際立って多くなりました。EPAやDHAといった、血液をサラサラにする効果があると言われる成分が魚には含まれています。そのことも、健康的だという印象につながっているのかもしれません。以降、3割台で「身近な」(38.4%)、「安全・安心」(36.1%)、「日常的」(36.0%)、「世界に誇れる」(31.6%)が続きました。


【調査概要】
調査タイトル:魚食文化に関する調査
調査地域:全国
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20歳~59歳の男女
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から各性年代が均等になるよう1,000サンプルを抽出)
 男性 20代:125名 / 30代:125名 / 40代:125名 / 50代:125名
 女性 20代:125名 / 30代:125名 / 40代:125名 / 50代:125名
調査期間:2014年3月4日~3月7日
調査方法:インターネット調査(モバイルリサーチ)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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