2015年上半期の電動アシスト自転車の販売動向 

2015年07月13日
ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンは、全国のGMS、ホームセンターおよび家電量販店における電動アシスト自転車の販売動向を発表した。  

【概要】

・数量ベースで前年同期比3%減であったものの、平均価格の上昇により金額ベースでは同1%増

・税抜き平均価格10万円以上の高付加価値製品群の販売が伸長


【平均価格が2年間で16%上昇。金額規模の成長を下支え】

2015年上半期の電動アシスト自転車販売は、台数ベースで前年同期比3%減となった。月別に前年比を見ると、消費増税による駆け込み需要期との対比となるため、3月が28%減、4月および5月が40%近い増加と乱高下の激しい数字となった 。

ただし、増税特需の影響がない2013年との対比では2015年上半期の販売台数は1%増であり、市場の販売台数は安定していると言える。電動アシストに限らず自転車は、新生活スタート前の3月に需要が集中する。電動アシスト自転車では、 2013年との対比でこの傾向が強まっていることが伺える。
台数ではマイナス成長となった当該市場も、金額ベースでは1%と僅かであるが前年同期の販売を上回った。平均価格の上昇が2015年も継続していることが要因である。上半期を比較すると、2013年が約82,000円であったのに対し、2014年が同91,000円、2015年が同95,000円となり、この2年間で税抜き平均価格は約16%上昇した。

【10万円以上の販売台数構成比は3割強へ拡大】


平均単価上昇の要因としては、高付加価値商品への需要創造が挙げられる。特に母親をターゲットにした幼児同乗車市場では、バッテリー容量に代表される商品スペックも然ることながら、商品コンセプトやデザインが多岐にわたり、半ばアクセサリーないしアパレル的な要素が強まっている。同層をターゲットにした軽自動車と同様にスタイル別にマーケットが多様化しており、「自分の個性を出したい」という消費者ニーズをうまく拾い上げ、需要を拡大している。12Ah以上の大容量バッテリー搭載車や幼児2人同乗基準適合車の販売伸長も加わり、10万円以上製品の数量構成比は2年で10%ポイント以上拡大した。一方で6万円未満の低価格帯の構成比は2%まで縮小した。

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[ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン]
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