企業の経営幹部に占める女性の比率調査(「フォーチュン・グローバル500」にランクインした企業対象) 

2016年03月09日
ウェーバー・シャンドウィックは、米ビジネス誌「フォーチュン」が発表する「フォーチュン・グローバル500」にランクインした企業の経営幹部に占める女性の比率を調査した同社初の「ジェンダー・フォワード・パイオニア・インデックス(以下GFPインデックス)」の結果を発表しました。

GFPインデックスは、「フォーチュン・グローバル500」にランクインした企業の経営幹部(8,600人)に占める女性の比率を調査したものです。このインデックスは、ウェーバー・シャンドウィックとKRCリサーチ社が昨年発表した調査報告書「世界の企業経営幹部におけるジェンダー平等性の調査~2030年への理想と現実のパラドックス」の補足調査です。

調査結果によると、「フォーチュン・グローバル500」企業全体の女性経営幹部の比率は10.9%で、男女比が平準化している企業はありませんでした。また経営層の全てを男性が占める企業は全体の約4割(37.6%)に上りました。また、各業界で最上位の「最も賞賛される企業」を合わせた女性経営幹部の比率(17%)は、各業界で次点以下の企業の女性経営幹部比率の平均(8%)の約2倍に上りました。

今回の調査では、最も経営幹部の男女比平準化が進んでいる業界は総合小売業(33%)でした。また、北米は、他の地域に比べ女性の経営幹部比率が約2割(19%)と最も高い水準でした。さらに国別にみると女性経営幹部比率が最も高い国はスウェーデン(27%)でした。

経営幹部の男女比平準化が進む業界と地域

今回調査では、経営幹部の男女比が平準化している企業はありませんでしたが、比較的先進的な業界や地域が見られました。

・ 総合小売業の女性経営幹部の比率は 33%(全業界平均は 10.9%)
・ 総合卸売業、食品卸売業、海運業、人材派遣業、繊維業の 5 つの業界では、女性の経営幹部はゼロ
・ 北米の企業では、他の地域に比べ女性の経営幹部の比率が高く、約 2 割(19%)
・ 女性の経営幹部比率が最も高い国はスウェーデン(27%)、次いでトルコ(26%)
・ 「フォーチュン・グローバル 500」中、女性が CEO を務める企業はわずか 13 社

ジェンダー・インクルージョンの取り組みは、企業のレピュテーションと業績の向上に寄与

世界の売上高上位の企業のレピュテーションの高低を分析すると、レピュテーションの高低と女性の経営幹部の比率に相関関係があることが分かりました。フォーチュンによる「最も賞賛される企業」のランキングを基に上位企業を調査すると、各業界で最上位の「最も賞賛される企業」の女性経営幹部比率の平均(17%)は、各業界で次点以下の企業の女性経営幹部比率の平均(8%)の約2倍に上りました。

ウェーバー・シャンドウィックが昨年発表した報告書(世界の企業経営幹部におけるジェンダー平等性の調査〜2030 年への理想と現実のパラドックス)では、女性が業績に貢献する点として、「多様性ある視点が良好な業績につながる」(38%)、「女性が良いリーダーを育成する」(35%)が挙げられています。


GFP インデックスは、「フォーチュン・グローバル 500」にランクインした企業の経営幹部に占める女性の比率を調査したものです。ウェーバー・シャンドウィックと KRC リサーチ社は、対象企業の経営層とその男女比について、世界36ヵ国の経営幹部8,600人以上に調査を行いました。このインデックスは、ウェーバー・シャンドウィックと KRC リサーチ社が昨年発表した調査報告書「世界の企業経営幹部におけるジェンダー平等性の調査〜2030 年への理想と現実のパラドックス」の補足調査です。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ウェーバー・シャンドウィック]
 マイページ TOP